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2021.08/24 中田翔の移籍

スポーツ報知の栗山監督インタビューはじめ昨日は中田翔の巨人移籍後第一号ホームランに関する話題が多かった。日ハムの中田問題について当方は知らなかったので、特にこの問題に触れるつもりは無かった。


しかし、いくつかの記事の中に今回の中田選手の起用が早すぎる、という意見があった。巨人が逆転優勝を狙って補強を図った、という説も出ていたが、これは半分外れていると思う。すなわち補強目的が第一の理由ではなかった、ということだ。


巨人の1塁については選手補強が必要なのは外人選手の帰国時に言われていたが、とりあえずは38歳の選手が頑張っていた。すなわち、シーズン後でもその補強は間に合った可能性が高く、リスクのある選手を受け入れてチームワークを壊すデメリットの方が大きかった。


少なくとも当方が巨人の監督をしていたならばそう考えた。原監督ならなおさらそのような思考をしただろうと思う。シーズン途中でチームワークを乱し、選手のモラールダウンでもしたならばそれこそ大変だ。


諸事情を考慮すると、中田翔がまだ5年は野球選手として活躍すべき人材であることを栗山監督も原監督もそして巨人の選手たちも考えたからに違いない。すなわち、彼の過去の実績からすれば、ユニフォームを脱ぐにはまだ早いのである。


この人材第一で行われたのかもしれない移籍について、暴力問題がまだかたずいていない、とか巨人のチーム事情を優先したとか、ステレオタイプの批判は当てはまらない。


暴力問題については、現在のところ被害者側だけの情報が表に出ている。もちろん、どのような事情があっても暴力は許されないのだが、中田選手と被害者との人間関係が見えてこない(注)。


当方はゴム会社で会議前になるとFDを壊される嫌がらせを受けた。我慢をしていたが、犯人の名乗りをするような大胆なFDのベタコピーをして会議資料を消された時には、会議の席でFD問題を公にしている。しかし、それは隠蔽化されたので、結局転職した。


中田選手の問題をこの体験から考える時に、セラミックスのキャリアの当方にはセラミックス企業の転職先は多かったが、会社の規程にそった当方の専門外の高分子技術を前提とした企業の転職先が皆無だった。


このような事情からセラミックスの専門家であった当方を高分子の研究所の人材として転職を受け入れてくれた写真会社に感謝の念が湧く。中田選手の問題については原監督が最も悩んだに違いない。そして決断したのである。


人は過ちを犯すことがある。それが罰せられるのは当たり前だが、その更生の機会や状況について様々である。今回のように周囲が親身に考えてくれるような状況は大変幸せなことであり、中田選手は人生で最も幸せな体験をしているのかもしれない。

(注)中田選手は、今回金髪から黒髪に染め直している。彼はどちらかと言えば、お山の大将的人間なのだろう。あれだけの実績を出していたのだから、天狗になっても仕方がない。本来は、監督なりコーチなりがその生き方を指導しなければいけない。日ハムは若手中心のチーム作りのようで、そのようなチームで中田選手が人格者ならばよい見本となるが、やんちゃなお山の大将の場合に若手の中には快く思っていない場合がある。彼ほどの選手を無償トレードで出す監督の気持ちを思う時、中田が振るった、とされる暴力の真相が、「暴力だから悪い」とかたずけられる問題ではなかったのだろう。当方はゴム会社の研究開発本部長がFD問題の隠蔽化の姿勢をとった時に、当方の研究所に置かれている立場を悟った。高純度SiCを基盤技術が0の状態から住友金属工業とのJVとして立ち上げ、研究所としては当方は大きな成果をあげた。一方で、同じころに企画された電気粘性流体の研究は、6年経っても基礎研究のような状態だった。この仕事を高純度SiCのJVを抱えながら、耐久性の問題の解決や実用性のある性能に仕上げる仕事を一人で推進するのは大変だったが、弊社で販売している研究開発必勝法を完成していたので、傾斜機能粉体などの開発で実用化レベルまで半年で持ちあげた。そのころFDが壊され始めたのである。犯人の気持ちを思う時、当方をよほど嫉んだに違いない。ただ、当方としては職務として成果を目指しただけであったので謝罪だけはしてほしかった。中田翔の問題では、暴力をふるってしまった中田選手が一番悪いのだが、その解決を喧嘩両成敗となるような状態に持っていけないようにした「影の暴力」の存在を感じる。実は表に現れる暴力よりもこの影に隠れた暴力がこれからは問題になってくる時代ではないかと思う。当方のFD事件は、当方の転職で終わらなかった。その後も様々なドラマが高純度SiCの事業では起きた。「神様は見ている」とよく子供の時に聞かされたが、様々なドラマを第三者として見てきて、母親の言っていた神様とは誠実真摯に行動してゆくことではないかと思った。中田選手は日ハムファンへの挨拶がまだ残っているが、これをどのようにするのだろうか。もし巨人の選手だから省略としたならば、悪く言われるかもしれない。

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