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2021.09/20 何を学ぶか

昨日の続きになるが、義務教育における音楽は、楽しく歌うことと鑑賞が中心でペーパーテストでは、その背景となっている知識を試す内容となっていたように思う。ペーパーテストでは95点以下という点数を見たことが無く、100点だった記憶が多い。


今の音楽教育がどのような内容かは知らないが、音楽も含め美術や書道など芸術系の科目において科学とは無関係な内容だったと思う。これはこれで科学にとらわれていないので素晴らしい内容だったと評価しているが、それが鑑賞と楽しく歌うことが中心で楽譜を読める程度のわずかな音楽理論という教材でよいのかというと少し音楽を軽視しているように思う。


教育指導要領を確認せずに勝手なことを書いているが、通知表で5を採っていたにもかかわらず、学習した内容を思い出すと、算数や数学に比較してその薄っぺらさに不満が出てくる。高校生の時に深夜放送を聞き、フォークソングブームの中でサイモンとガーファンクルにあこがれた。


岡林信康や高田渡はどこか暗く、深夜放送で聞いているとこちらが落ち込んでくる。泉谷しげるは、小学校の時の自分の歌を思い出す。日本のフォークシンガーと呼ばれる歌手は個性的ではあったが、どこか好きになれなかった。


山崎ハコが登場した時に、この歌を好んで聞く人は、幸せな人よりも不幸な人が多いのだろうと感じた。あまりにも暗い。その暗さは岡林信康の歌と異なる方向の暗黒だった。


鑑賞が主体の音楽教育では、この程度の感想で終わる。当時の日本のフォークソングがアメリカのフォークソングから強い影響を受けていたことなど音楽評論雑誌を読まなければ気がつくことはない。


単なる好き嫌いの判断になってしまうのは、音楽を解析的に学ぶ姿勢に欠けるからだろう。面白いのは、化学系の学部で受講した高分子の授業である。高分子の一次構造の解析の話は出てくるが、その次は高次構造で詳しくその説明はなく、これでおしまいである。この問題は、後日触れる。


大学院で高分子ではなくセラミックスの講座に進学した理由でもある。ブラベイ格子やガラス相の問題など無機材料科学には、興味を描きたてるテーマを扱った副教材が多かった。キンガリーの教科書でも初めの書き出しは論理的でわかりやすかった。

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