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2021.10/19 努力しても成功しない

昨日の日刊スポーツ電子版に内村航平氏がオリンピック会場から去った訳を語っていた。そこで彼は「努力しても成功しないことがあると経験した」と、ものすごいことを語っていた。


当方など努力の塊が人生のような生き方をしており、高純度SiCの発明のような成功もあるが失敗の数は多い。また今の彼よりも若い18歳の時に一度大きな挫折をしている。当方の人生の失敗談など価値が無いかもしれないが、昨日の彼の失敗談は一読の価値がある。


「努力は裏切ることもある、その事実に受け身で甘んじるつもりはない」と語る彼の話は、やはり卓越した天才であることを理解させる。


凡才の人生を生きてきた当方ならば、「努力は報われるとは限らない。報われないことの方が多いかもしれない。しかし、一生懸命努力した結果の失敗であれば、必ずそこに成長がある。それを楽しみに努力したい。」


内村航平氏は、彼の言葉から想像するに、まだ挑戦者である。当方は、さほど大きな成長を望めないことが分かっていても毎日ギターの練習をしている。ここで一生懸命努力するのはボケ防止のためである。


スポーツ選手ならば、早い人で25歳から能力の低下が始まる。フィギュアスケートでは25歳前後で皆引退している厳しい世界である。知的労働者は努力しなければ、40歳から能力の低下が始まるかもしれない。


あの孔子は40にして惑わず、と言っている。15歳から学び始めて40で悟りをひらいたと説明されているが、おそらく学ぶ努力を辞めたのだろう。サラリーマンは少なくとも定年まで学ぶ努力したほうが良いように思っている。


学ぶ努力は第三者が見て価値のない趣味でもよい。当方は努力の価値もないようなギターの練習を始めたが、若い時には挫折して楽譜の最後まで弾けなかった「禁じられた遊び」をようやく弾けるようになった。


練習を始めて50年弱である。途中まったくギターを弾いてなかった期間が40年以上あるので弾けるようになるまで少なくとも5年程度はかかった計算になる。


若い時にできなかったことが、この年でできるようになった感激は、高純度SiCの発明をしたときと同じような興奮を覚えた。そしてコロナ禍前よりも頭の回転が速くなってきた実感がある。練習後の首の運動で首の回転が楽になったのである。

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