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2021.10/21 ペルチェ素子を用いた空調服

この数年で形成された新マーケットとして空調服がある。暑い夏の工事現場を涼しくする服として、扇風機付きの空調服が開発された。改良が進み現場作業者以外にも使用されるようになった。そして大ヒットしNHKでも取り上げられた。


ただ、この空調服のなきどころは、扇風機で外気を体の中に送る仕組みであり、ホコリっぽいところでは体に埃を吹き付けることになる。さらに、このコロナ禍のシーズンでは、コロナウィルスを吸い込むような仕組みとなっている。


本当にウィルスを吸い込んだかどうか知らないが、ただ扇風機をつけただけの仕組みで大ヒットしたならば、ペルチェ素子で冷却したら面白いだろうということで、発明がなされ特許が出ている。


しかし、なかなか製品が出てこないと思っていたら、ペルチェ素子で冷却しても期待通りの冷却が難しい、ということで開発がとん挫していたようだ。実は昨年この発明者が相談に来られたのだが、実物を前にして相談内容を聞き、公開されている特許のままでは実用化できないことがすぐに理解できた。


そこで新たな特許を3件出願し、当方のアイデアと実験結果を基にプロトタイプを組み立てたところ気持ちよく冷えた。ペルチェ素子を大きくすればガンガン冷えることは理解できたが、この大きさでこの気持ちよさからこれ以上改良しない方が良い、と感じた。


ところが、である。相談者の主たる事業がコロナ禍で資金繰りが悪化し、一時は弊社への支払いも滞り、結局今年の夏の商品化ができなかった。来年にむけてどうしようか、という相談をしているところだが、弊社としては開発費を回収したいので、この空調服を事業化したい人を探している。詳細は弊社へご連絡してください。


なお、本件は相談者も了承済み事項であり、事業化に際してはすべて弊社一任となっております。弊社では、今月先着順に弊社事務所で技術を公開したいと思っています。特許はまだ公開されていないので、周辺特許出願のご希望に沿うことが可能です。

カテゴリー : 一般

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