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2022.07/28 MZ80Kでできたこと

ザイログ社の8ビットCPUを2MHzほどの周波数で駆動していたため、MZ80Kの性能は今日のパソコンに比較すると月とスッポンほどの差があるが、それでもFDOSを稼働させれば多変量解析が可能だった。


重回帰分析と主成分分析のプログラムを作成し多変量解析を行い、IBM3033の統計パッケージで計算された結果と比較したところ、等しい結果が得られたので高分子の難燃化研究を担当していた3年ほど実戦でMZ80Kは活躍した。


多変量解析以外に実験計画法はじめ統計プログラムをいくつか作り、業務に活用していた。今の時代のような情報管理の考え方は無く、上司も当方が独身寮で仕事をすれば残業代を支払わなくても良いから、と喜んでいた。


アカデミアよりもアカデミックな研究を行っていた研究所であり、研究成果はすぐに学会発表されていた。先端の機密に対する考え方が現在とは異なっていた。


また、会社の業務を行うにあたり、社員に高額の出費をさせてマイコンを購入させてフィージビリスタディーを命じるような上司だったので、そもそも情報の扱いがいい加減だった。


かくして独身寮は当方の計算機センターになった。ただし、朝8時半から夕方4時半までは使用できなかった。上司から業務時間中寮へ戻ることを禁じられていたのである。そこで、やや意地もあり、MZ80Kを使っていくつか成果を夜中に独身寮で仕事をして出していた。


ホウ酸エステル変性ポリウレタンフォームの成果は学位論文にも掲載されているが、そのほかに熱分析データのグラフ化やこのデータを用いた反応速度論の研究、組成分析手法の開発、組み合わせの限られた化合物の構造推定法、フェノール樹脂LOIの残渣分析による最適処方の決定などデータサイエンスと呼べる成果が出ている。

カテゴリー : 一般

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