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2022.11/27 JAXAの研究不正

詳細は不明だが、研究不正が明らかとなりながら、関係者の処分が曖昧な報告書が発表された。数億円という国民の税金が使われたのである。責任者にはそれなりのペナルティーを課し公開すべきである。


あの小保方氏には未熟な研究者として学位まで剥奪し、研究者としての将来も閉ざされたのに、今回は曖昧な処分となったら常識的に不公平である。


ところで、その研究テーマだが「科学的妥当性も確認されていない状態で研究が開始され(JAXA報告書より)」と言われている。


「科学的妥当性を確認するための研究」という発想は無かったのか、と言いたくなる。実は、科学の研究では、「研究のための研究」が許される。「芸術のための芸術」と同じで、純粋な科学研究という方法も存在する。


当方は高純度SiCの新合成法において、反応速度論を使い反応の均一性を純粋な科学研究としてまとめ中部大学で正しくご評価いただき学位を取得している(注)。


ただし、この研究は高純度SiCの製造技術が完成してから行っている。技術の完成は、この研究が無くても技術の機能として反応の均一性を証明していたのだが、その科学的妥当性について科学的に証明されていなかった。


アカデミアよりもアカデミックな研究所ではその点が問題とされ、2000万円かけて2000℃まで1分未満で到達できる超高速昇温熱重量天秤を手作りして研究を完成している。


当方が転職後この熱天秤は邪魔物として廃棄されたそうだが、もったいないことである。品質管理用に使えたはずだが、目視でも均一であることを確認できたので不要と判断されたらしい。


この均一素反応で進行することを証明する研究では、技術が完成してから遂行されているが、技術の妥当性を科学的に証明したものである。このような研究企画をできないJAXAの研究者のレベルが捏造以上に問題である。国民の税金から人件費が支払われているのだ。


(注)この研究では、旧7帝大の一つの某大学の先生から、学会発表した時に学位を取得できるように指導するから詳細な速度論のデータを見せてほしいと言われた。詳細データについては学会でも発表していなかったので、当方が書いた社内報告書すべての社外発表許可及び学位取得のための許可を会社で頂き、データを先生に見せたところ勝手に論文を出されてしまった(国際的に日本のアカデミアのポテンシャルが落ちてきたことが指摘されているが、バブル崩壊前からこのような先生がいたのだ。今更である)。研究企画から学会発表まで面識がなかっただけでなく、実験にも携わっていない。しかし大学の先生は、小生に許可もなくご自分をファーストネームにし、小生をラストネームとしている。この図々しさには腹が立ったが学位取得のために我慢した。しかしその後転職したところ、写真会社からも奨学金を出してくださいと言われたので、この大学で学位審査を受けることを辞退している。中部大学では、学位審査料だけで学位試験から2年の論文作成指導までフルコースのサービスだった。勝手に論文を出してくれてこれに表紙をつければ完成と言われた先生の行為に思わず感謝したくなるぐらいに大変だったが、日本語の表現も含め誠実真摯にご指導くださった中部大学の先生方は高純度SiCの研究だけでなく、ゴム会社から公開許可を受けた研究すべてをまとめたいと申し出た小生の願いをかなえるために、ご迷惑をおかけしたと反省している。ゴム会社と中部大学の先生のはからいで、データサイエンスによる高分子の難燃化研究も学位論文に記載することができた。当方のセミナーは学位論文や学会、学会賞の審査会など外部で公開されたデータで構成されている。ただし、一部科学的では無いという理由で賞の審査に落ちた、15年以上安定生産が続いているトランスサイエンスの技術(技術レポートとして在職中に一部公開ずみ)もある。

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