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2023.04/03 技術が生まれた日(1)

「愛が生まれた日」は、カラオケのデュエット曲で定番である。二人が出会ってからの熱い日を歌っているのだが、当方はこの歌の意味がよく分からない。


愛が生まれた日に永遠が始まる、と言っても、永遠に続く愛ならばマンネリになるだろうと思う。愛が生まれた日に努力が始まる、と歌ってくれれば歌詞は良い内容だと思う。


技術が生まれるときもこの歌詞に近いと思っているからだ。また、現象から新技術に活用できるような機能を見出したなら、このくらいの熱い気持ちにならなければ、事業まで育てることはできない。


WBC2023で大谷選手の活躍がドラマチックであり、さらには野球少年のような輝き、などと書いていたニュースがあったが、彼の隠れた努力にふれていた記事が少なかったのは残念である。


技術も同様で、大きな事業の基盤となるような技術では、表には出てこない多くの技術者の努力とまたその技術を最初に生み出し事業に結び付けた一人の技術者の血のにじむような努力があるのだが、残念ながらそれらは隠されたりする。


各分野ではそのような技術者のために賞を与えるシステムがあるが、大抵は身内からの推薦により決まっているので、推薦書にウソが書かれていたりする。


ここで明確にウソと書いたのは、ある大きな学会の技術賞の推薦書がそのような内容だったからだ。たまたま審査員として携わって自分が事業立ち上げまで行ったその技術が、転職した翌日から開発が始まったように書かれていたのでびっくりした。


その後ゴム会社のホームページにもウソが書かれていたことを見つけ、問題であることを申し出たら修正されたが、多かれ少なかれこのような事例は他にもあるのだろう。

カテゴリー : 一般

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