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2023.12/19 仕事のスキル

研究開発業務でも営業の業務でも共通して要求される仕事のスキルとして問題解決法がある。30年以上のサラリーマン生活では研究開発業務以外経験していないが、ドラッカーの書にはこのように書かれている。


それは日々の仕事そのものが何らかの問題解決だからである。新入社員であれば、指導社員の指導に従い、業務を遂行すればよいが、その時その指導社員が問題解決であると意識して指導していなければ新入社員に日々の仕事が問題解決であることは伝わらず、それは単なる定型業務として身に着けることになる。


ドラッカーはそれではいけないと、その著書の中で述べている。トヨタ流の表現では「カイゼン」の重要性をドラッカーも古くから指摘していた。仕事の中に問題を見出し、カイゼンするのが知識労働者の仕事である。


ドラッカー自身は高校卒業後すぐに社会人としてのスタートをしているが、最初から問題解決の意識で仕事をやっていた様子を語っている。そして、学びなおす必要を感じ大学へ進学し、コンサルティングの道を目指したという。


すなわち、ドラッカーの膨大な著書は高校卒業後の実務経験がベースになっている、と見ても良いのかもしれない。彼が唯一組織の中で実務を担当したのはこの時期しかないからである。


高校時代からドラッカーの著書を読んできたので、社会人になって受講したセミナーの大半がドラッカーをベースにしていると理解できた。最近のこの手のセミナーが、何をベースにしているのか知らないが、少なくとも40年ほど前はドラッカーがベースとなっていたセミナーが多かった。


30年前に、慶応大学某教授が「問題学」を広めて有名になったが、これもドラッカーがベースである。ドラッカーの著書は、斜めに読むと問題解決法の書となる。


そして彼の「何が問題か」、と問うことの重要性を知ることができる。正しい問題を見出すだけで問題解決の80%はできたことになる、というのは彼の有名な言葉である。

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