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2024.01/01 非科学領域で新技術を!

明けましておめでとうございます。本年も(株)ケンシューの活動支援、よろしくお願いいたします。


弊社は科学だけでなく非科学領域の技術も含め、知を提供しています。また、科学や技術分野だけでなく、芸術領域まで視野に入れ、創業時より活動をしております。


さて、マッハ力学史によれば論理学の誕生とともに科学が誕生したと言われ、あのニュートンさえも非科学時代の研究者と言われております。


20世紀は科学こそ人類を幸せにできる哲学として極端な科学信仰の研究所ばかりでしたが、20世紀末にトランスサイエンスについて雑誌「サイエンス」で論じられてから、非科学領域に関心が高まってきました。


E.Sファーガソンの「技術屋の心眼」では、科学の成果ではない技術がイノベーションを支えてきたことが紹介され、iPS細胞のノーベル賞では山中博士からあみだくじによる研究が語られております。


真理の証明には科学が必須となりますが、新しい機能の発明には技術が重要であり、その技術は、非科学領域の技術でも経済性と再現性が保証されておれば人類の幸福のために役立ちます。


非科学的な技術であっても人類が活用して原理の科学的理解が得られるようになるケースはこれまでに多い。ゆえに生産活動において不正やごまかしが許されないのです。


昨年はダイハツ不正問題というとんでもない事件が起きました。数値を捏造しても大丈夫、と思えても、捏造が許されないのは、技術のすべてが科学の成果ではないからです。


非科学的あるいは科学で解明されていない技術も自動車の生産で活用されています。例えばホンダのリコールでは燃料ポンプの故障が明らかになっていますが、ガソリンに直接接触している部品に有機高分子が使用されています。


高分子の自由体積について科学的に未解明の部分がまだ存在し、それでも品質管理が十分であれば実用化できると技術者が確信して使用されてきた部品です。そこにミスがありリコールとなったわけですが、もし品質管理において不正があったならば、すぐに原因解明ができないことになります。


今回は、部品の密度が低い時に問題が発生するということが、すぐに発表されています。このような失敗の経験を積み上げて完成している技術も存在し、すべて科学で証明された技術ばかりでないことは先のファーガソンが指摘するところであります。


今年も弊社はトランスサイエンスの問題をどのように解決し、新技術を開発したらよいのか、活動いたしますのでよろしくお願いいたします。

カテゴリー : 一般

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