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2024.04/01 大学全入時代

大阪大学インドネシア語学科の入試倍率は、1.0倍だったそうだ。すなわち、旧7帝大であっても無競争で入学できたのである。


最近は、日本の大学の国際ランキングが低いために出身大学にこだわらない若者が増えているそうだが、昔は旧7帝大卒と言えば就職にも結婚にも有利に働いた。


名古屋で名古屋大学学生であれば家庭教師のアルバイトの口が必ずあった。当方は3人ほど受け持っていたので、大卒初任給よりも高い月額収入があった。


少子化で近未来には大学全入時代が来ると言われて久しいが、もうそのような時代になったのだろう。30年以上前まで浪人は恥ずかしいことではなかった。また、長い人生を考慮すれば1浪2浪など問題ではない。


当方のゴム会社における上司は4浪していた。高校の同級生が卒業するまで待っていた、と上司から言われても部下として笑えない冗談だった。ところが最近4浪以上を売り物にしている女子アナの話題を見つけて感心した。


たしかに人生100年時代に1割の浪人生活をしても悔やむ必要など無いのだろう。しかし、大学全入時代となると考え方を変えなければいけない。大学を早く卒業してやりたい職業を可能な限り早くスタートすることが重要になってくる。


そうすると、専門など考えずに入学できる大学にとりあえず入学し、高度な学問の勉強を早く始めることが重要になってくる。当方は理系においても大学の専門を気にしなくても良いのではないかと思っている。


ちなみに当方は大学4年の時の卒論はシクラメンの香りの全合成であり、これはショートコミュニケーションとしてアメリカ化学会誌に掲載されている。しかし、大学院はSiCウィスカーの研究室に進学し、就職はゴム会社である。


大学の勉強は高校と異なり、無限の範囲が対象となる。当方は4年間に必要単位数の2倍弱取得して卒業しているが、その経験からまず大学に入ればどこでもよくて、勉強する意欲が一番大事だと自信を持って若い人にアドバイスしたい。

カテゴリー : 一般

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