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2026.04/27 研究開発プロセス(9)

新入社員時代の研究所リーダーである研究開発本部長Yは自由な風土が研究を加速する、という考え方のリーダーで、研究所の中は、他人の成果を自分の成果として主張するぐらい自由な雰囲気で溢れていた。

自由を放置すると弱肉強食の風土となる。3人目のリーダーは、科学こそ命というぐらい科学に拘り、電気粘性流体の耐久性問題を界面活性剤で解決できない、という報告書を、世界的な大論文と持ち上げた方である。

これを当方は一晩でデータサイエンスの手法でひっくり返し、界面活性剤で電気粘性流体の耐久性問題を解いた。科学的な否定証明の危険性はここにある。

科学というパラダイムで自然現象のすべての解明が済んでいるならばこのような問題は起きないが、未だ科学で解明に成功した自然現象はわずかである。例えば地震の正確な発生日の予測は不可能であり、発生確率あるいは、100年に一度とかいう誤差の大きな予測しかできない。

金属やセラミックスの破壊について20世紀末に科学的体系ができ、非破壊検査や破壊に至る寿命予測法が開発されている。しかし、高分子の破壊については、未だその体系が完成していないので非破壊検査や寿命予測が困難である。

地震の原因となる岩盤の破壊現象には、高分子材料に似た粘弾性的挙動がみられるので、高分子の破壊について科学的体系ができるまでその予測は難しい可能性がある。

カテゴリー : 一般

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