2026.04/24 研究開発プロセス(6)
高分子の粘弾性をシミュレーションする方法には、ダッシュポットとバネのモデルを用いる方法とOCTAを用いる方法とがある。後者は分子一本のレオロジーから積み上げるので科学的とされ、前者は高分子のふるまいに着目した方法であるがクリープをうまく説明できないので非科学的方法と見なされている。
ダッシュポットとバネのモデルによるシミュレーションが非科学的であるからダメという人は、おそらくオブジェクト指向による材料設計もやはり否定するかもしれない。
当方は、1989年にオブジェクト指向により電気粘性流体の耐久性問題を解き、また電気粘性流体の基本機能向上のために、傾斜組成の粉体や超微粒子分散微粒子などナノ構造を制御した材料を創出している。
しかし、これらの成果は非科学的と批判されただけでなく、FDを壊されたり机の上にナイフが載るような脅迫を受けたり、それをまじかで見ていた部下が転職するなどの事件に巻き込まれた。
研究開発プロセスが組織風土に馴染めなかったので、そのような事件に巻き込まれたわけだが、身の危険まで感じたので、写真会社へ転職している。
ゴム会社がダメな企業かというと、タイヤ開発部門は創業者の現物現場主義思想が定着した堅実な会社であり、どちらかというと非科学的な研究プロセスがはびこっていた。
コーポレートの研究所ではタイヤ開発部門の開発プロセスを批判するような文化だったが、今思い出してみても、コーポレートの研究所はかなり歪んだ組織ではなかったかと思う。
ChatGPTに事実を連ねて質問すると転職した方が良いという回答が得られているので、やはりおかしい組織だったのだろう。
研究所とは、企業のイノベーションの源泉とならねばならないはずだ。そのような使命がありながら、新しい研究開発プロセスを排除するような文化では、組織のイノベーションも難しい。
40年以上前にタイヤ開発部門では多変量解析を用いた材料開発が行われていた。今の言葉でマテリアルズインフォマティクスである。当方も主成分分析を用いて電気粘性流体の耐久性問題を解いただけである。
カテゴリー : 一般
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