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2016.08/10 意欲の重要性

個人にとって、よい技術を生み出すのに必要なのは、頭の良さよりも意欲が重要だろう。頭の良い悪いは先天的なので、という人がいるが、少なくとも企業で技術開発を担当しているレベルの悪さであれば多少頭が悪くても意欲さえあれば良い技術を生み出すことができる。
 
ただし、上司あるいは指導者の存在は重要で、上司も頭が悪ければ運に頼ることになり、良い技術を生み出せるかどうかは確率論になる。ただし、弊社のような会社を利用すれば、その確率を上げることが可能となる。
 
写真学会から賞を頂いた技術では、つくづくこの意欲が頭の良さよりも重要だと思った。頭が良くても意欲が無ければ、頭の悪い人よりも役に立たない。部下の意欲はリーダーシップでも変わるが、よりよい技術を創り出そうという意欲には、リーダーシップでも補えないところがある。
 
すなわち、モラールアップを図っても頭の良い人の中には否定証明を一生懸命行う人がいる。頭の悪い人はあまり深く考えないから、「できるかもしれないからやってみよう」の一言で、良い結果を出してくれる。技術開発の現場では、前者のような人は通常お荷物となるが、リーダーの中にこのような人を好む人もいるから成果の出ない研究開発部門が生まれる原因になっていると思う。
 
実は頭の良い人よりも、あまり深く考えない、一般に頭が悪いと思われがちな人の方が、訓練により成長する可能性がある。そしてその可能性は意欲のある人であれば高くなる。
 
中国で技術指導をしていると言葉が通じないので、頭の良し悪しよりもその人の意欲を見ることになる。意欲のある人は言葉を超えて意思を伝えようとするが、意欲の無い人は当方の顔を見ただけであきらめて去って行く。不思議なことに前者では言葉は通じないが良い成果が出るようになる。意欲は言葉に勝るのだろう。
  

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