2026.04/28 研究開発プロセス(10)
科学の方法で完璧な証明を行いたいならば、それは否定証明である、と言ったのは、哲学者イムレラカトシュである。
「方法の擁護」は、村上春樹の小説よりも難解である。また、小林秀雄の評論よりも読解が難しいが、論理的なので、何度も論理をおいながら注意し読めば、著者の意図を読み取ることができる。
イムレラカトシュは、科学的な境界は時代により変化する、とも述べている。それゆえ否定証明以外の方法でも科学的と言えること、すなわち方法の擁護を展開している。否定証明を唯一の科学的プロセスといっているわけではない。
ところで、この10年マテリアルズインフォマティクスブームであるが、この方法により得られた知識が科学的であるかどうかは怪しいと思っている。新帰納法なる言葉を持ち出して科学的であると主張する研究者もいる。
しかし、風が吹くと桶屋が儲かるという論理的プロセスを科学的なプロセスであると認めることができるか。科学的プロセスでは再現性や仮説が重要である。
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