2026.06/25 科学と音楽(4)
ジョー・パスの演奏を聞くと、8音階が様々な響きを奏でる。その響きは、クラシック音楽におけるキー中心の世界と異なるように感じる。
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例えば、手元にギターかピアノがあるなら実験していただきたい。ドレミファソラシドと弾いた後、レミファソラシドレと弾いてみていただくとご理解いただけるが、8音階でありながら、少し響きが異なる。
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ここで、ファとドの音に#を入れていただくと、響きが似てくる。この変化をご理解いただけると、当方がここで書いている内容について共感頂けると思う。
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ジョー・パス的な音楽では、どの音を中心として感じるのかが重要になってくる。一方、小学校以来習ってきた音楽では、ハ長調とかト長調といった「調」が中心に展開される。
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ゆえに雰囲気を変える時には、クラシック音楽では転調を用いる。マイルス・デイビス以降のジャズでは、この転調が無くても雰囲気が変わる世界ととらえていただけるとありがたい。
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すなわち、クラシック音楽のパラダイムでは、音階は固定資源、換言すれば移調した時にもドから始まる音階となる。しかし、1曲の中で転調を行うと曲想が変化して音楽として最適化される。
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一方、マイルス・デイビス以降のジャズのパラダイムでは、音階の集合として同じものを使いながら、ドとかレとか解釈の中心を変えて、音楽をまとめてゆく。
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最近のジャズでは、このように配慮して聞くと、アドリブを楽しむことができる。手始めに、ジョー・パスの独奏による「枯れ葉」を聞いてみてください。クラシックの転調とは異なる世界観を楽しめます。
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