活動報告

新着記事

カテゴリー

キーワード検索

2021.06/16 脱プラスチックは可能か?

ストローが鼻に刺さったウミガメや太平洋ゴミベルトの話題で環境問題は新たなステージになった。そのとたんに脱プラスチックスの大合唱である。

このような現象は当方の若い時にも経験があり、「脱」の字が週刊誌の紙面を踊ったが、篠山紀信氏の海に半分浮かんだ山口百恵の水着写真が出て沈静化し、その後人気が上り坂の段階で彼女は突然の引退である。

「脱–」というタイトルは刺激的であるが、少し想像力を働かせれば不可能な対象に対して用いるべきではない。期待だけ膨らませておいて何も実現せず、みかけの解決案で満足し、本質的な問題解決に至らない。

脱プラスチックと言う前に脱石油のほうが本質に近くなる。しかし、この脱石油も身の周りの状況を見れば現実的な解ではない。そもそも「脱」ばかりを頭に描きたくなる性分の人が問題なのだ。

「脱」ではなくプラスチックをはじめとした工業材料を「自然界と調和させる技術」が今求められている。この技術について、ご興味のあるかたは弊社へお問い合わせください。

科学では真理が一つが大原則となり、このような場合に自己矛盾を起こしかねない。環境問題は、科学的に明らかにする必要があるが、その解決策は、科学的である必要はなく、科学的な矛盾をうまく解決し自然界とうまく調和していることこそ重要だ。

それは、「脱」の大合唱に応え写された一枚の写真、水着が必然となった篠山紀信氏の写真のようでもあり、自然界がプラスチックスを邪魔者扱いしていない姿である。そのような姿を技術で創り出すのが環境技術であり、2か月後のセミナーで講演いたします。

カテゴリー : 一般 高分子

pagetop