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2019.10/30 ホリエモンのツイート(続き1)

無機材質研究所留学時の手取り2万円の話は、すぐに広がった。折しも社会はセラミックスフィーバーでその中心はエンジニアリングセラミックスとして応用が期待されているSiCやSi3N4だった。

 

だから、高純度SiCの新合成法を発明する前に、留学するや否やすでに2社から転職のお誘いを受けていた。その時面白かったのは、どこの会社も手取り10倍は保証する、という殺し文句だった。

 

手取り2万円をどこから聞いたのか、という野暮な質問はしなかった。とにかく10倍という価値をつけてくれたことにうれしくて、昇進試験を落とされた時にその結果を知らせてくださった人事部長に笑い話としてお話しした。

 

また、昇進試験に落ちた、との電話連絡を人事部長から受けた後の翌日から、たった1週間で高純度SiCの新合成法を発明し、特許の草案を書き上げた(この発明を元にした事業はゴム会社で30年続き昨年セラミックスメーカーへ事業売却された)。

 

この連絡を受けた2週間後、人事部長との面談時に、その笑い話より面白い話があると言いながら、特許の草案と高純度SiCのサンプルを見せていた。

 

そして、当方は新規事業について問われた試験問題の回答について、自分のビジョンを描き、それがゴム会社で評価されなかった結果について、事前に友人から頂いていた試験問題をお見せして気にしていないと伝えた。さらに、十分に世間で評価してくださっているので心配しないでください、とお伝えした。

 

この話は、すぐに研究所に伝わり、それまで何も面倒を見てくれていなかった研究所の上司と名乗られる方からA4二枚ほどの手紙を突然いただいた。

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2019.10/29 ホリエモンのツイート

日本の安月給を嘆き、「日本は終わっている」とネットで主張した書き込みに対して、ホリエモンが「お前が終わっているんだよ」と辛辣に批判したことがちょっとした話題となっている。

 

日本のGDPはバブル崩壊後ほとんど上がらず、そのため一人当たりのGDPは、バブル期よりも感覚的にかなり下がったことになる(注)。

 

さらに、この20年間に大半の企業は従来の年功序列型給与カーブから能力重視の給与体系に変えたので、長年勤務しても新入社員時代よりもほとんど昇給していない人もいるだろう。

 

バブル崩壊前、当方がゴム会社にいた時代に、28歳の年間給与は、新入社員時代の2倍となっていた。当時サービス残業が当たり前で残業申請をほとんどしていなくても苦にならないくらいの昇給である。

 

もちろん残業代を毎月20時間以上申請しておれば3倍に上がっていたかもしれない。さらにアメリカ出張が業務になっていた同期の友人は5倍近くあがり、同期から出張成金ともいわれていた。

 

もっとも当方の新入社員時代の年収は、2年目で200万円前後だった(トヨタカローラが100万円で買えた時代である。セリカは180万円、スカイラインは200万円からだった。)。

 

大卒なら入社2年間は残業代がつかないルールだったので200万円を超えなかった。ただし、家族手当が高く、結婚すればこれが300万円前後になるような給与の仕組みだった。給与増やすには嫁をとれ、とも言われた。

 

当時の給与明細書が残っていたので写真会社を退職時に整理した。その時に、ゴム会社と写真会社の社会保険に対する取り組みが異なっていることに気がついた。すなわち、転職時給与は上がったが、社会保険の積立額は2ランク下がっていたのだ。

 

ところで、30歳前後で無機材質研究所に留学していた時には、諸手当や残業代は0となり、独身だったので悲惨だった。今から思い出すとどのように生活していたのか不思議である。

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年収の総額は400万円前後だったが、定額の社内預金や持ち株制度などを満額で給与天引きされていたので、税金や社会保険を差し引くと月給は手元に2万円も残らなかった。住居と通勤費は会社から出ていたので、この2万円はほとんど食費に消えた。

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留学時、無機材研に勤務されていた女性から月給の手取り額を聞かれ2万円と応えた記憶がある。給与明細書の手取り額欄を見た女性は絶句していた。日産自動車からも留学生が来ていたので、自動車会社と部品会社の給与の差が研究所で話題になっていた。

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(注)10年以上毎年中国へいっているので、中国との比較において10年前より貧乏になったような感覚になる。最近、台湾にも行き始めたが、台湾経済は日本と変わらない感覚である。台湾は2000年に比較しGDPは2倍近く伸び、一人当たりのGDPは日本の7割程度だ。しかし、ハンバーグ1個の値段は日本と変わらない。かつて、台北の電気街を歩いたときにはその価格の安さに驚いたが、今や日本の秋葉原の感覚である。

ところで、40年前の日本では、毎月100時間以上の残業を多くのホワイトカラーが平気で実践していた時代である。ゴム会社の研究所は20時間以上の残業をつけてはいけない、と言われていた。例えば、当方は上司から趣味で会社に残っている人間に残業代を支払えない、と言われた。今なら問題となる発言である。しかし、当時はパワハラ、セクハラ何でもありで、当方などたまに実験装置がイタズラされたりして、職場に危険が存在していた。また、危険物の調査に消防署が来たときには、ワゴン車に危険物をヤマズミして会社の構内を周回していた。運転はいつも当方だった。さらに上司が午前中の会議で風邪をひいたということで、午後当方が上司の車を運転して家まで送らされた。帰りは作業着のままバスで会社に戻れと言われた。それでも問題とならなかった時代だ。とても昔は良かった、と話す気になれない。

話は変わるが、若者の車離れが言われているが、カローラが200万円を超え、入社後10年経っても給与が増えなかったら、車など買えないのである。昔は入社後3年以上経てば、昇給分でカローラ一台買えた時代である。また、車を購入するために会社はお金を出してくれなかったが、結婚すれば100万円近く家族手当が年間ついたので、給与を増やすために早く結婚した人もいた。最近独身が増えた、と言われるが、給与体系の影響もあるのかもしれない。

給与面は良かったかもしれないが、それは日本国中で平社員がサービス残業でも文句を言わない、あるいは言えない時代だったからである。30年前でも職場の不正など口にできない時代で、当方はそのために転職している。今は、SNSで晒すことができて、企業のトップが頭を下げなくてはいけない時代になった。はるかに昔より日本は良くなったのである。職場環境が良くなってもGDPは上がらない。良い職場環境を維持しつつGDPを上げるにはどうしたらよいかを考えなくてはいけない時代である。日本社会は良い方向に進んでいる。知識労働者の生産性を上げるために弊社は頑張っている。

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2019.10/28 日産自動車は、どこへ向かう

今年の東京モーターショーの目玉は日産自動車、と先日書いた。自動車に興味が無くてもぜひ日産自動車のブースを覗いてほしい。

 

おそらく誰もが気がつくと思うが、これがかつてトヨタと競っていた日産自動車か、と思わせる展示である。

 

日産自動車の国内売り上げは、いつの間にかホンダに抜かれ、業界3位である。これがカリスマ経営者ゴーンの成果である。

 

グローバル化を指向し、効率を追求した結果が現在の日産自動車の姿である。今ルノーとの経営統合の話が持ち上がっているが、経営統合すべきでないことは日本人ならば理解できる。

 

日産自動車のマザー工場はすでに更地になり、日産は自動車業界で最も国内の空洞化に貢献したメーカーの一つとなった。

 

グローバル化の流れの中で経営として当然、という意見があるかもしれないが、日本経済を考慮したら国内における日産の活動をもう少し重視すべきだった。この日本における凋落はGDPがなかなか上がらない一因だと思っている。

 

グローバル化を急ぎ海外工場を無計画に増やした日産のV字回復でゴーンはカリスマ経営者となったが、彼の仕事ぶりは今ニュースで報じられている通りで、日産自動車の経営そのものは、むしろ風土も含めて後退した。

 

 

これまでトヨタ、ホンダと乗り継いできたが、結婚してから日産車に乗っている。好んで日産車に乗っているわけではないが、営業マンの熱意で日産車を3代乗り継いだ。

 

今乗っているのは年齢にふさわしくないジューク(1.6GT)である。この車を選んだ理由は、今の日産車で面白い車は、これしかなかったからである。ところが東京モーターショーの展示にはこのジュークも無くなった。

 

日産の強みは、良くも悪くも「技術の日産」である。トヨタに対抗し、つねに意地を張ったかのように、かつては先進的な技術を搭載した車を市場に提供してきた。また電気粘性流体アクティブサスの共同研究をしたパートナーも日産だった。

 

ジュークの4駆は、悪天候の首都高でもトルクベクタリングにより快適なハンドリングが可能で日産自動車のかつての面影を残している車だ。日産自動車は、見かけの経営指標だけでなく風土組織もバブル前に回復し、日本のGDP向上に貢献できるように頑張ってほしい。

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2019.10/27 気がつきにくい組織内の異常

神戸市の小学校で起きた4人の先生によるいじめの問題について多数の意見がWEBに出ているが、不思議に思うのは多くの意見が特殊な問題あるいは働きすぎという昔から放置されてきた問題、その他管理者の役割について言及していない点である。

 

今回の事件は、起きているのが確かに教育現場であり、常識的に考えてみても、加害者教諭がおかしいのだが、組織内の異常として捉えれば、これは組織管理者が十分に職責を果たしていなかった結果発生した問題あるいは組織管理者が少しおかしい考え方なり価値観の人物だったから起きた事件である。

 

直接の原因はどうであれ、管理者がその役割を行使し、小さな問題のうちに対応していたなら、刑事事件まで発展しなかった問題である。

 

組織内の風土は、組織管理者が努力して積極的に働きかけ健全に保つべきもので、野放しでよくなるものではない。これは、高学歴集団である教師の組織でも同様だ。高学歴だから誰もが健全な価値観を持っているという保証はない。

 

ところで組織管理者が日々発生する異常に、異常として検知できる価値観を持っていない時には、組織はどんどんと社会の常識的価値観から外れてゆく。

 

仮に正常な価値観を持っていたとしても、管理者が積極的に組織に働きかけなければ、組織内のささやかな異常にはなかなか気がつくことが難しい。

 

これは30数年組織で仕事をしてきて、ある時には組織の被害者となり転職(ドラッカーは、だめなリーダーの異常な組織において担当者はその組織から抜け出す以外に助かる道は無いと説いている。これはNHK朝ドラ「なつぞら」でも草刈正雄演じるおじいさんからも同じ意味の言葉が語られている)した経験や、ある時には企業の組織として成果の出ない異常な状態を健全な成果の出る組織に変えた管理者としての経験から感じている。

 

管理者は日々胃が痛くなるほどの葛藤努力をしなければならない役割である。担当者として組織の被害者ならば転職すれば被害者ではなくなる。しかし管理者が逃げ出したり、役割を遂行しなければ被害者を生み出すことになる。

 

ちなみに当方が転職後、ゴム会社では、さらにとんでもない事件が起きている。この事件はTVのニュースでも伝えられた。風土の劣化を放置した結果、常識では想像のつかない事件が起きた。

 

管理者なりリーダーが怠慢な結果起きたのが神戸の教師によるいじめ事件だと考えている。組織がいろいろ問題を抱えていた場合に、一つ一つ解決の努力を行うのが組織管理者リーダーの役割である。

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2019.10/26 東京モーターショー(続き)

かつて、東京モーターショーは、世界の5大モーターショーの一つともいわれ、外車展示は目玉だった。ゆえに車好きは、有料でもその展示を見に行った。

 

今年は、外車の展示はメルセデスとルノー、その他である。それなのに金曜日のプレビュー入場券が3800円で、当日入場券は前売りが1800円、当日が2000円であるが—-。

 

これだけの入場料を支払ってまで行く必要があるのかというと、プレス発表を見た限り、カーマニア以外も楽しめるので家族で見学する価値がある、と思っている。

 

また会場はモーターショー以外に楽しめるイベントも用意されており、朝から1日ディズニーランドへ行くぐらいなら、モーターショーで遊んでくるという家族の楽しみ方もある。

 

ミッキーマウスはいないが、探せばシンデレラはいるので車に興味が無いお父さんでも楽しめる。また、自動車産業を体験できる企画も用意されており、小中学生には参考になる。ちなみに高校生以下は入場料無料である。

 

すなわち、前回までのモーターショーと異なり、家族で楽しめるイベントショーに衣替えした初めてのショーである。自動車文化はおそらくまだ1世紀は続くだろうが、国内の自動車会社が今のまま残ることはないのだろう。

 

国内をあきらめたようなプレゼンテーションをした日産自動車の展示を見ているとそのように感じる。おそらく日産の経営幹部や中間管理職は今世界で起きている自動車業界の大きなうねりに気がついていないのかもしれない。

 

写真フィルム会社が、世界4社の寡占状態から、一気に1社だけになったような変化が自動車業界に来るのかもしれないのだ。そのとき移動手段の機械を製造している会社はどのように呼ばれているのだろう。

 

写真フィルムは無くなったが、写真の文化はインスタグラムの普及により世界中に拡散した。トヨタ社長が言うように人中心の社会においてインスタグラムに相当するようなシステムを考えてゆくと次世代の新事業が見えてくるのかもしれない。

 

日本車は世界で3割近くのシェアーを誇っている日本の基幹産業である。自動車の競争の軸が、コネクテッド(C)と自動運転(A)、シェアリング(S)、電動化(E)に移った、と言われて10年近く経った。

 

競争の軸が変われば新しい産業が生まれGDPに貢献するはずであるが、今日本で起きているのは、中小企業の倒産の嵐である。自動車業界以外の産業の方も今年は東京モーターショーに出かけられてはいかがか?事業のヒントが見つかるかもしれない。

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2019.10/25 東京モーターショー(続き)

東京モーターショーの話題は、これまで未来技術研究所(http://www.miragiken.com)に掲載してきたが、今年は例年のモーターショーと少し異なっていたのでこの欄で書いている。

 

東京モーターショーのその年のテーマ展示は、自動車関連企業にとって勉強できる場所でもあったが、今年は家族で技術を楽しめる様な内容になっていた。これは、会場に行って確認して欲しい。お化け屋敷ではないが、自動車業界以外の業界も参加し、そこそこ楽しめる。

 

当方が若ければ、迷わずここでデートをするだろう、そんな展示である。未来の車社会を話題にしており、屋台もあるので2時間ほど楽しめる。

 

ところで恒例の自動車メーカー社長のプレゼンテーションは、豊田社長のプレゼンがダントツだった。また、そこで未来の車社会を考えるヒントを提示していた。もっとも豊田社長は未来の車社会という表現をせず、車ではなく人が中心と表現していたが。

 

また、おなじみトヨタのカイゼンだけでなく、豊田創業者の発明である「自働化(自動化ではない)」と「ジャストインタイム」が人を中心とした生産方式であるとPRしていた。

 

昔の乗り物であった馬が、今では競争馬しか残っていないように、自動車はスポーツカーしか残らない、と説明し、未来のスポーツカーのコンセプトモデルを提示していた。

 

すなわち、未来の車社会ではカーシェアリングが進み、単なる移動手段になってゆく。人が所有するのはスポーツカーだけだ、と言うのである。

 

このような大胆な発想でトヨタを経営されているならトヨタから面白い車が出てきそうである。そしておそらく自動車エンジンは将来も残ってゆくに違いない、と感じた。

 

ハイブリッド車はガラバゴス化して日本国内だけで生き続けるのかもしれない。その時、ハイブリッド車には、日産が提示したエンジンで発電する方式も残っているかもしれない。ただし、そのエンジンはレシプロではなく、マツダが展示していた小型のロータリーエンジンである。

 

当方は、競馬の馬に相当するのは、車そのものではなく、ガソリンで動いているエンジンのような気がしている。すなわち、スポーツカーだけでなく趣味性の強い車が所有される車として残るのではないか、と考えている。

 

スバルからは往年の名機の水平対向エンジンのファイナルエディションが限定発売されるという。スバルのこのような限定発売の車は、毎度すぐに予約で売り切れる。

 

2020にモデルチェンジされるレボーグの新車発表は、このファイナルエンジンの引き立て役のようなイメージに見えた。かねての噂通り2000ccは無くなり、1800ccターボに代わる。デザインは、少し塊感が増したが現行車種と酷似している。もちろんアイサイトは進化し、自動運転可能となる。

 

ダイハツからは1000ccターボ(100馬力)のSUVが新発売になる。コペンも楽しい車だったがこのSUVも日産が新車として発売してもいいような車に仕上がっていた。ちなみに車の重量は1t未満であり、スポーツカー並みの走りを期待できる。

 

日産ブースでは、このクラスに相当するジュークの後継車種の発表が無かった。また、社長のプレゼンも無く役員による技術の日産と自動運転だけの乏しい内容で、デザイナーの役員が5分間の研究所を管掌する役員のプレゼンの後、日産デザインについて語っていたが、国内2位から3位に後退後4位に落ちそうな内容だった。

 

日産は三菱自動車とルノーと一緒に有明サイトで展示していたが、三菱自動車がマツダと見間違えるように目立っていた。日産社長が自動運転を持ち出してもスバルのアイサイトが連想されるようなビデオだった。

 

やっちゃえ日産ではなく「このまま、どうするの日産」というのが今年のモーターショーの見どころかもしれない。おそらくこれでは日産の国内販売の迷走は続くだろう。株主は注意したほうが良い。

 

マツダは、これまでのマツダデザインの流れとは異なるEV車を展示していた。観音開きのしゃれたデザインで、RX-8を彷彿とさせる。

 

スズキは、面白い車を出しており手堅い展示内容で4輪で生き残りをかける気概が見えていた。カワサキはとんでもない馬力の二輪車を展示しており、最後の花火のように見えてしまうのは不思議である。

 

ヤマハのスクーター展示は、カワサキとは対照的。数少ない外車のメルセデスは、外車として目立っていた。フォルクスワーゲンやBMWまで出展していなかったのにはびっくりした。

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2019.10/24 東京モーターショー2019

10月24日から11月4日まで、東京ビッグサイトで東京モーターショーが開催される。昨日はプレスデイで招待されたので朝から見学してきたが、一日歩いて疲れた。

 

東京モーターショーはこれまで有明エリアだけで展示されていたが、今年は有明エリアと青海エリアの二か所に分かれて開催されている。

 

そしてその2か所はOPEN ROADと呼ばれる道路で結ばれており、これがシンボルプロムナード形式になっており、屋台が多数並んでいる。

 

すなわち、家族連れで東京モーターショーに来て、一日楽しめる趣向である。しかし、年寄りには、この二つの会場をつなぐ距離はきつい。中央線豊田駅とコニカミノルタ八王子事業場くらい離れている。

 

年寄のために無料シャトルバスが走っており、当方はこれを利用したのだが、それでも会場全体は恒例のモーターショーに比較し広いために疲れてしまった。

 

今年はポルシェはじめ海外の自動車メーカーの出展が無い(主な海外ブランドはルノーとメルセデスくらい)ので、企画者はこのような工夫をしたのだろうが、これが吉となるか?

 

ご存知のように21世紀に入り、東京モーターショーは、年々見学者が減り続け、海外メーカーの出展まで少なくなるような事態になっている。

 

要するに北京や上海モーターショーが世界から注目されているためだが残念である。そこで今年のような家族で楽しめる企画になったのかもしれない。高校生以下は無料である。

 

屋台もいろいろ出展されており、確かに車に興味が無くても十分に楽しめる会場の作りになっている。車好きには関係ないかもしれないが、若者がディズニーランドでデートするくらいなら、東京モーターショーで一日遊んだほうが、安価に楽しめるかもしれない。

 

モーターショー名物のコンパニオンも最近はバブル期のような派手さも無く、一般の商業展示会並なので、自然と車に視線がゆく。車よりもコンパニオンが話題になっていたバブル期のモーターショー(200万人集客したという)がおかしかったのかもしれない。とにかく家族で楽しめる東京モーターショーというのが当方の今年の印象である(昨年70万人規模から100万人規模回復をめざしているらしい)。

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2019.10/23 タイヤのコモディティー化

タイヤと言う商品は、単純なゴムの塊ではない。例えば乗用車用タイヤであれば40部材前後の組み合わせで製造される製品で、その製造技術に高度な材料知識とノウハウが要求される。

日本におけるアジアンタイヤのブームに少し警鐘を鳴らしたい。40年前タイヤの品質には、まだ明確な差があり、それがシェアに現れていた。

当時のトップはグッドイヤーで、1970年代にはブリヂストンにまだグッドイヤー駐在員の特別室があった。

当時のタイヤ世界ランキングは、1位がグッドイヤー、2位はミシュラン、3位はファイヤーストーンでブリヂストンは6位だった。

ミシュランはラジアルタイヤを発明したベンチャー企業でバイアスタイヤは、ほとんどラジアルタイヤとなった。ブリヂストンンで製造されているタイヤは航空機用もラジアルタイヤである。

航空機用ラジアルタイヤの製造技術は難易度が高く、いまでも一部バイアスタイヤが使われていると聞くが、それを最初に製品化したミシュランの技術は40年前世界最高と言ってよい。

しかし、乗用車用タイヤに限れば今ではどこでもラジアルタイヤを作れるようになったようだ。40年間に技術の普及が進んだ。今や世界に40社以上タイヤメーカが存在する。

それではタイヤが汎用商品と呼べるほど世界に技術が普及したのかというと、そうではなさそうな現象が起きている。昨年から今年にかけて中国の6社のタイヤメーカーが倒産したという。すなわち、今淘汰が始まりかけたのだ。

このような場合にユーザーは注意しなければいけない。低品質で安価なタイヤが市場にあふれ出すからだ。黒くて丸ければ皆同じとならないのがタイヤという商品である。

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2019.10/22 台湾の石油化学産業動向

あるところから表題の執筆依頼を受けてまとめてみたが、驚いたのは、2000年から日本のGDPは停滞しているにも関わらず、台湾のそれは1.8倍に成長しているのだ。

 

その成長要因は、おそらく世界の工場として中国が注目されても、日本のように多くの企業が中国進出をせずに自国に留まっていたことにあると思われる。

 

バブル崩壊後、日本ではグローバル化の波に乗り遅れないようにこぞって企業は海外、主に中国へ進出した。

 

コニカミノルタのように複写機の製造部門をすべて中国へ移した企業も存在する。製造部門が中国へ移転した結果、日本の製造業のサプライチェーンは大きく棄損し、空洞化が進んだ。

 

その影響は今でも残っており、空前の中小企業の倒産と廃業時代となっている。企業の「おくりびとコンサルタント」も登場したという。GDPが今後も上向かない可能性がある。

 

台湾ではこのようなことが無く、国内製造業のサプライチェーンは今でも発展している。石油コンビナートも1960年に国策として企業を育てた効果が現れ、とりわけゴム産業への労働者人口移動が起きている。

 

日本ではローテクとされるゴム産業で「何故?」と疑問がわき、インターネットを調べたら、アジアンタイヤブームである。

 

ブリヂストンは、東京工場を閉鎖し、小平市にある事業所を研究開発の拠点としたが、日本には、台湾や中国、シンガポール、インドネシアからたくさんのタイヤが流れ込んできている。

 

慌てて近くのタイヤショップを見に行ったら、ヨコハマタイヤの一部は台湾メーカーナンカンのOEMである。

 

まさかと思って愛車のタイヤをみたら、そのOEM製品だった。3年前新車に乗り換えるときにブリヂストンに指定するのを忘れていたらヨコハマタイヤがついてきた。

 

冬用はブリヂストンを購入したが、夏用のヨコハマタイヤの品質は悪くない。乗り心地に問題が無いだけでなく、ロードノイズも小さい。またグリップ力もエコタイヤに関わらず良い。その品質の高さに驚いた。

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2019.10/21 上司の姿勢

新入社員で一年も満たない時に工場試作を成功させても始末書を書かせたり、役員から商品開発が方針として出されているのにアカデミア並みの基礎研究を指示したり、上司に恵まれなかったおかげで、管理者の立場で転職した写真会社では多数の成果をあげることができた。

 

成果の一部をこの欄で紹介してきたが、組織社会では担当者がいくら頑張っても直属上司がダメならば成果とならない。

 

フェノール樹脂天井材の開発では、川下部門の言いなりになって出来上がったばかりの研究用発泡機を川下部門に移管し成果を出した事例もあったが、この事例では、そもそもの企画をした担当者は評価されず昇進試験に落ちている。

 

会社組織において管理職の役割と方針を実行するために上司としての姿勢は重要である。担当者の仕事ぶりは鏡に映し出された上司の姿のようなものだと言われて仕事をやっても報われなければどうなるか。

 

マネジメントとは人を成して成果をあげることだとドラッカーは定義づけているが、ラグビー日本チームのあるコーチは、ゲームをするのは自分たちではなく選手なので選手がその場で的確な判断をしている結果、勝ち続けている、と今の日本チームの強さを説明していた。

 

一方、TVでは、控室でジェイミー・ジョセフヘッドコーチが思いを詩に託して読み上げている風景を映していた。上司の姿勢をどのように担当者に伝えるのか、それにはまず上司は誠実で真摯な姿勢を示さなければいけない。

 

残念ながら昨日は南アフリカの圧倒的なパワーに負けてしまったが、ジェイミー・ジョセフヘッドコーチはじめ選手たちが、負けてもお互いを称えあっていた姿が印象的だった。試合前、全員がリーダーだと言っていたコーチの姿勢が思い出される光景だった。

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