今回の日馬富士問題、「もしも」の話だが、相撲協会が場所前に日馬富士の暴力問題を公にして謝罪し、日馬富士を出場停止処分にしていたらどのような展開になっていたか。
恐らく、日馬富士は引退ほどの処分を考える必要が無かったかもしれない。しかし、何も無かったかのように、今場所3日ほど日馬富士は相撲を取っていた。
暴力事件を起こした後すぐに謝罪しなかった結果、今のような大騒ぎになっているのだ。貴乃花親方の非協力的な態度は、そのようにしなかったら相撲協会が隠蔽していた可能性が極めて高いからだ。
実際に事件が明るみになったのは場所が始まった時で、それまで協会側は隠蔽していた、と言われても仕方が無い流れである。
半年以上不祥事の公開が遅れた三菱マテリアルの問題も同様だが、不祥事というものを素早く解決するには、不祥事発覚直後に公開する決断が必要である。
横綱が下位の力士を何度も殴り倒し、頭に数針縫う怪我を負わせたのならば、これは立派な傷害事件である。内輪のけんかのレベルではない。貴乃花はそのように判断してすぐに警察に届け出をしたのである。
貴乃花の行動でまずかったのは、組織人として協会への届け出を怠ったことである。しかし、これは貴乃花だけでなく、日馬富士の親方も同罪である。日馬富士の親方に至っては、もみ消し工作をしていたとの噂まである。
不祥事を起こした日馬富士をすぐに記者会見させ、社会に謝罪させていたら、貴乃花の対応も変わったかもしれない。少なくとも事件の経過を見ている限り、懲りもせず協会側が隠蔽に動いた、といわれても仕方がない。
また,協会側の隠蔽に動いたように見える行動は、日馬富士の処分について引退以外にこの問題の幕引きができないような状態に導いてしまった。相撲ファンは相撲協会が横綱の価値をどのように判断するのか、固唾をのんで眺めている。
ダメ横綱白鳳同様に甘い処分にしたら、恐らく相撲人気は萎むだろう。横綱は強さは当たり前で、それ以上の価値があってこそ相撲の面白さがあるのだ。
相撲が本当に国技として日本国民のスポーツとして発展できるかどうかは、相撲協会の決断にかかっている。取り組み後の横綱としてみっともない行動を取った白鳳を甘く処分した上に、日馬富士も同様の甘い処分になったら国民は怒るだろう。
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三菱マテリアルの子会社が品質データの改竄を行っていたというニュースが報じられた。詳細はニュースをご一読いただきたいが、顧客には影響が無い、という内容である。
以前この欄でコンパウンドの生産ラインで温度計の異常があってもそれを見落とし、顧客に一部スの入ったコンパウンドを納入し、顧客がボス割れで苦しんでいるときにケミカルアタックですよ、と涼しい顔をしていたコンパウンドメーカーの話を紹介している。
10年近く前の話で、メーカー名を公表したいとも思ったが、もうコンパウンドの販売を辞めてしまったようなので差し控える。
今、国内の素材メーカーはコストダウンにつぐコストダウンで大変である。また石油製品の多くは国内の生産からASEAN諸国へ出て行っている。
ただ、このような時代だからこそmade in JAPANの信頼性を大切にしなければいけない。これは今問題となっている日馬富士問題における貴乃花親方の行動にも通じる。
相撲という国技で横綱の品格をどうでも良い位置づけにしたら、それはもはや相撲ではなくなるのである。それを守ろうと親方は自分の立場を顧みず、行動を起こしたのだ。
組織内部で不祥事が起き、それを公開するかどうかの判断を迫られたトップは何を考えなければいけないのか。それは一番守らなければいけない組織の価値であり、その価値を守るため厳しい選択をトップはしなければいけない。
不祥事はあってはならないことだけれども、不祥事への対応は潔くしなければいけない。一番守らなければいけない価値を大切にすれば必ず復活できる。その時個人の犠牲が生まれるかもしれないが、そこで社会の価値を優先するとその個人の価値が高まる。
日馬富士も横綱として潔く傷害事件の責任を取り、引退すべきである。そのような判断のできない横綱など相撲界には不要である。ましてや取り組みに不平を言い、負けて土俵に上がらず勝ち名乗りを遅らせた横綱など論外である。
しかし相撲協会はモンゴル勢に気兼ねして厳しい指導をしていない。せっかく相撲人気が高まってきたのに残念である。不祥事の対応一つでその組織の価値は大きく左右される。
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ペレットに異常があるとどのような影響が成形体に現れるのか。ペレットにスが入っていただけでも成形体に問題が現れる。
ペレット一粒ごとに熱した針金でスを入れて射出成型を行うと、ウェルドとか樹脂の流れの末端にあたるところに空隙が集まったりする現象が観察される。そしてその部分は本来の樹脂が示すはずの強度が得られないだけでなく、靱性も低下していたりする。
このようなモデル実験を行ったうえで異常なコンパウンド納入業者に問題を指摘してもそれを認めない、という話を以前ここで紹介している。そして、現地の工場監査を行ったところ、壊れた温度制御器を使用してコンパウンドを生産していた実態を見つけた。
神戸製鋼の不正問題と同じ程度に問題にすべき実態だったが、そこは中国のローカル企業だった。日本企業が国内生産ではコスト競争に勝てないので、中国ローカル企業に生産委託していたのだ。
このような場合に責任はもちろん生産委託している日本のコンパウンドメーカーにあるはずだが、300℃を超える温度を表示していた写真を見せても動じない。中国ローカル企業だから、とうそぶいている。そしてボス割れの原因はケミカルアタックだという主張を曲げない。
遠山の金さんのように、カッコつけてスの入ったコンパウンドを並べて見せて、これでもコンパウンドの異常を認めないのか、といったら、スの入った状態だけ直します、となった。神戸製鋼の不正問題のほうが潔い。
コンパウンドの異常と成形体の因果関係を科学的に完璧に証明できるほど、現在の高分子科学は進歩していない。樹脂の信頼性を重視するならば、中間転写ベルトの事例で説明したように本当は自分たちでコンパウンドの生産も行ったほうがよい。
スのはいったコンパウンドメーカーのコンパウンドを今後いっさい調達しないように社内の関係部署に報告して問題を終結した。やはりだめなコンパウンドを納入していた類の問題だが、素人は黙っとれ、といったメーカーのほうが信頼できる。
ただ、コンパウンディング技術が当方のレベルに無かっただけで、そのコンパウンドで成形するとベルトの歩留まりは常に10%以下と品質は安定していた。ただし当方の立ち上げたラインのコンパウンドを使用した時には、成形歩留まりは100%近かった。
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昨日の白鳳・嘉風戦で土俵下に落ちた白鳳は、判定に不服を申し立てていた。その状況は「待った」ではないか、というジェスチャーだった。その後立ち合いの様子が録画で流されたが、おかしくない立ち合いだった。ただ、カメラの角度により白鳳が途中で力を抜いた様子が映し出されていた。
あまりにも汚い取り組みだった。横綱の品格は無く、強者の言い分が正しいだろうという横柄な態度だった。誰が見ても昨日の立ち合いについて問題を見出すことはできないだろう。
嘉風は、取り組みの途中で白鳳が一瞬力を抜いたのでそのまま押し続けたとインタビューで答えていた。また、立ち合いでは白鳳は最初に平手打ちを嘉風に与えている。これらから、白鳳の汚い取り組みが垣間見える。
以前稀勢の里がモンゴル勢との取り組みでは、立ち合いの時に少し気のタイミングを外される問題を上げていた。そしてそれを承知で合わせに行けば、モンゴル勢に勝てる、と答えていた。この過去の話と昨日の白鳳の態度から、モンゴル勢の強さの秘密と横綱失格の問題が浮き上がる。
相撲では、強者にも弱者にも土俵の上ではハンディを与えず戦うスポーツである。そのため、立ち合いを合わせることが重視されている。立ち合いをわざと外し自分に有利に持ってゆくような相撲を白鳳がとっていたとしたなら、昨日の白鳳の錯覚を理解できる。
昨日の白鳳の負けは、気をわずかに外す汚い立ち会いを続けてきて自ら招いた。さらにこの取り組みから白鳳に横綱失格の指導を今すぐ相撲協会はするべきである。国技である相撲には、常に求められている「美」がある。その一つは最も強いとされる横綱の態度に現れる「美」がある。
横綱の行動には横綱としての風格と品格が常に求められている。それが日本の相撲なのだ。他のプロスポーツとの大きな違いは、そこに日本人の求める「あるべき姿」が描かれなくてはいけないことである。ゆえに外国人力士であってもその姿勢が求められるのだ。
いくらスポーツのグローバル化が進んだとしても相撲は日本の国技として相撲道を追求すべきである。この観点で日馬富士問題を眺めてみると相撲協会と外部委員の不甲斐なさが透けて見えてくる。日馬富士問題では横綱が格下力士を殴りつけた傷害事件が起きているのである。
昨日は八角親方が貴乃花に「協力を求める」と言ったそうだが、これは「訴えを取り下げろ」という意味以外に聞こえない。情けない。組織人として貴乃花の態度を批判的に見てきたが、八角親方のだらしない態度や委員長の池坊先生の的外れの見解を聞いていると、腐った組織に対して戦っている貴乃花の態度が輝いて見えてくる。
日馬富士事件は、傷害事件であり警察がすでに動き出しているのだ。協会が関わる問題ではない。もし協会が関わるのであれば、日馬富士の引退勧告と昨日の白鳳の出場停止ぐらいしてもよい指導だろう。興業への影響を考えると隠蔽したくなる気持ちはわかるが、それを推進したらアウトである。
国民は協会の現状をすでに見てしまったのだ。腐った組織に対しては、大人げないようでも毅然たる態度をとらない限りその腐敗を明らかにできない。日本の相撲を守るため、頑張れ、貴乃花。
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中古の設備で建てたコンパウンドラインだが、コンパウンドの品質管理方法はいろいろと工夫した。ペレットの外観検査は当然だが、フィーダーの情報から混練機の稼働情報まですべてデータロガーに保存し、原料を加工し、ペレットになるまでの生産ライン制御情報をいつでも参照できるようにした(注)。
さらに、ペレット段階でベルトになった時の抵抗を予測する品質管理技術も開発した。一つは粘弾性試験機で抵抗偏差を予測する強相関ソフトマテリアルの性質を利用した評価技術だ。
もう一つは、抵抗の絶対値そのものを予測できるインピーダンス法の検査法だ。いずれもコンパウンドの品質安定化に寄与し、工場立ち上げ後退職するまでトラブル0だった。
コンパウンド側だけでなく、押出成形にも表面比抵抗のばらつきについて、その信頼性を上げる工夫をしている。すなわち材料設計を行い、押出成形段階で形成されるカーボンクラスターの構造を制御できるようにした。
しかしこれは少し誇大な表現で、正直に書くと、そのように期待して材料設計し、バンバリーで試作したコンパウンドが期待通りの構造となった。そこで運を天に任せてカオス混合を行ったらわずかに生じたスピノーダル分解により、その高次構造が実現された、となる。
実際にどのような技術ができたのか説明すると、カーボン添加量が1wt%程度ばらついても、押出成形における引取速度を制御すると品質目標どおりの表面比抵抗を実現出来る技術だ。実際には1wt%も添加量がばらつくことはないので、ほとんど利用価値のない技術だったが、このような技術でもあれば現場は安心する。
(注)このようなことまで格安で請け負ってくれた混練プロセス製造会社が日本にあるのだ。
また、最近神戸製鋼や日産、スバルなど品質管理が関わる大きな事件が起きている。新入社員をゴム会社で経験できたことは大きい、と考えている。製品の品質問題はメーカーの突然死を招くほどの重大な問題である、と教えられた。工場実習をしても現場の隅々までこの考え方が浸透しており、ビックリした。「タイヤは命を載せて走っている」は、当時この会社の商品の宣伝コピーだったが、決して誇大広告ではなく、その精神で現場の末端まで品質の重要性を意識し働いているのだ。モノ造りで品質管理工程はお客様の信頼が得られるかどうかの最後の砦である。設計技術が優れていてもこの工程がお粗末であれば市場競争に負けるのだ。ゴム会社が入社時世界ランキング6位からトップになれたのもこの品質管理技術に対する考え方が徹底されていたからと思っている。
ラインの設備は中古だが、ゴム会社で教育された精神に従い、そこから生産されるコンパウンドの品質は世界一を念じ、品質管理技術を短期間に開発している。カオス混合技術の発明からライン稼働まで半年であり、そのうえこのような品質管理技術まで開発した苦労を周囲は知らない。単身赴任した時に採用した中途入社の若者と定年前で少しやる気が無くなっていた、毎日サングラスをかけてパイプを離さない現場のオッサンの成果である。3人で楽しく徹夜をした思い出が宝として残っている。
カテゴリー : 一般 電気/電子材料 高分子
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トヨタ自動車は、神戸製鋼の不正報道以後、納入された材料で製造された製品に問題なしと発表している。金属材料も、材料合成と成形プロセスが異なったメーカーで行われるので、成形プロセスメーカーに技術力があれば、多少の材料ばらつきを成形プロセスで補うことが可能だ。
高分子材料の射出成型を研究されているある高名な先生に、射出成型技術の研究目標は、と尋ねたら、どのようなコンパウンドが提供されても安定な射出成型ができる技術開発だと申された。
「その実現は無理です」とあっさり返したら、究極のターゲットに対してチャレンジしてゆくのがアカデミアの研究だ、と威勢のいいことを言われた。ぜひ頑張ってほしい、と思ったが、このような考え方が実務では誤解を生む原因となる。
だめなコンパウンドからは良好な成形体を作れないのだ。10年以上前に押出成形でPPS中間転写ベルトを開発したが、外部のコンパウンダーから提供されたダメコンパウンドをあきらめ自分でコンパウンド工場を建ててゴールを実現している。
外部コンパウンダーは、成形技術がダメだ、と主張し続けていた。前任者が6年間開発してきて、満足な歩留まりの得られなかったコンパウンドに見切りをつけたのはコンパウンダーの「素人は黙っとれ」という一言だった。
半年後に製品としなければセンター長の首が飛ぶかもしれない状況で信頼性の低い外部コンパウンドと心中する気持ちにはなれなくて、センター長に「素人ですが投資をしていただけますか」とお願いした。
「その正直に投資をしよう」ということで得られたお金が8000万円。ゼネコンから頂いていた建設費見積もりが2億5000万円。中古の機械を集めて自力で立ち上げるしかなかった。従業員10名ほどの根津にある中小企業には大変お世話になった。
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日馬富士問題では、様々な報道が飛び出している。引き金が夏巡業における貴ノ岩の暴力とか貴ノ岩の二枚目の診断書を書いた医師による大したケガではなかったとか、ビール瓶殴打は間違いで、殴るときに持ち上げたビール瓶は手が滑って落ちた、とか枝葉末節の情報も含めると様々である。
貴乃花の母親の証言を読んだときには、この問題の本質とは関係がありそうでなさそうな適当な記事にびっくりした。どうして「何が問題か」を真摯に取り上げた記事がここにきて消えてしまったのか不思議である。日馬富士が引退するというニュースがなかなか出てこない。
酒席における横綱の暴力について、それがビール瓶によるものであったかどうかはともかく、格下力士への暴力という事実は存在し、横綱の責任の大きさは引退以外にない。それが過去の相撲界の暴力事件から生まれた掟のはずだ。
横綱日馬富士もそれを知っているはずで、「もう少し相撲をとりたい」と言って甘えている立場ではないのだ。「行司が差し違えたときにその場で腹を切るために短刀を携えているのに、一度も腹を切ったことが無いので横綱を辞める必要はない」といった白鳳の寝ぼけた発言も報じられている。
横綱という相撲界の役職は、プレーヤーの単なるトップという役割ではなく、社会的規範となるべき重責もあるのだ。それを認識しているのなら、事件が発生して間をおかず自ら引責の決断を申し出るべきである。
事件発生から過ぎた時間を思うと、それだけでも日馬富士に横綱の資格は無い。相撲協会ももし過去の反省があるならば、まず日馬富士から引退の言葉が出るように指導すべきだろう。そして何かさらに問題があるならば調査を進めるのが「あるべき姿」だろう。
もしこののまま日馬富士の責任が問われないならばせっかく盛り上がってきた相撲ブームに水を差すことになる。相撲が国技としてその地位がある意味を協会関係者は考えてほしい。
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神戸製鋼で新たに不正が見つかった、との報道があった。品質検査の数値の改竄以外のようだが、これだけ不正が続いても市場で供給された材料の品質問題が現れていない。
金属材料のロバストの高さ故のことだが、おそらくそれを肌身で知っているので軽い気持ちで不正を行った、というのが実体ではなかろうか。
もちろん軽い気持ちの不正だからそれが社会的に許されるというわけではなく、軽い気持ちで品質検査を行っても市場で問題が起きないのが金属材料、と表現したいだけだ。
これが樹脂になってくると大変だ。いい加減にコンパウンドプロセスを管理していると市場で必ず問題が発生する。
高分子材料は、金属材料に比較してロバストが極めて低いのだ。ゴム会社における当方のキャリアはセラミックス技術者で、金属材料も扱ってきた。写真会社のキャリアは高分子技術者である。
高分子材料からセラミックス、金属材料まで扱ってみると、金属材料のロバストの高さが光る。セラミックスや高分子材料と比べて100倍から1000倍高いような感覚である。
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日馬富士問題について報道から見えてきたことは、相撲協会内部の過去と変わらない問題であり、恐らく貴乃花の不可解な行動もそこに起因しているのだろう。貴乃岩の怪我が、当初軽く診断されたことも今回の混乱を招いている。
地方巡業に貴の岩が参加していたのは、おそらく本人の意思であり、その後の経過でおかしなところに貴乃花が気がつき、再度診断書を取り直したように思われる。しかし、これもマスコミ報道からの情報で本人の説明ではない。
軽い怪我でも警察へ届け出た貴乃花の行動は正しいが、同時に協会幹部へ報告すべき所で報告を怠っている。これは明らかに貴乃花が協会幹部を信頼していないことからでてきた行動である。
この行動が組織人として誤っていると昨日指摘した。ただ、最初の診断書の内容では、協会幹部は警察に届けるのに反対したに違いない。もしそれを貴乃花が承知していたとすると貴乃花の行動は内部告発的な意味になってくる。
最初の診断書の段階で協会に警察への届け出て判断を求めたなら、おそらく反対された可能性は高い。貴乃花はそれを承知して自分の責任として今回の行動に至ったのかもしれない。
当方がゴム会社から写真会社へ転職したときの状況を思い出した。当時はまだ組織内の事件を隠蔽化する事がリスクとしてとらえない時代だった。しかし今の時代は事件の隠蔽化は組織の命運を左右する。このような視点にたって貴乃花の行動を眺めると十分に理解できる。
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この欄で書くようなことではないかもしれないが、貴乃花親方の行動がちぐはぐで、また相撲協会も当初隠蔽するような動きをしていたことが問題で、少し気になっている。
相撲は言うまでもなく国技で、これまで幾つかの不祥事があると、国をあげてその問題に取り組んできた。今回の問題は、酒席とはいえ文科省の管理下団体の暴力ざたと言う意味で社会に与える影響は大きい。
ニュース報道から想像すると、貴乃花親方は、当初被害者である貴の岩から正しい報告を聞いていなかったのではないか。そのため鳥取巡業などに貴の岩を出場させていたと思われる。しかし、貴の岩の様子がおかしいので問いただし、真相を知ってすぐに警察へ届けたのではないか。
ところが警察に被害届を出しながら相撲協会幹部への連絡が遅れている。貴乃花の公になっている性格から推測すると、隠蔽を懸念して警察から協会へ問い合わせが行くまで待っていた可能性がある。
これはあくまでも当方の想像だが、相撲協会には過去の不祥事の反省が十分でなく、まだ隠蔽体質が残っているのではないのだろうか。マスコミから報道された貴乃花親方の一連の行動は、組織への信頼よりも親方の義憤と捉えるとそれとなく理解できる。
ところが彼の行動を組織人さらには相撲協会の親方という重責から捉えると間違っていることになる。この問題に決着が付いたときにおそらくマスコミは貴乃花の気持ちとしてこの時の行動を解説するに違いない。
相撲部屋のトップとして今回の事件に対する怒りは当然であるが、一方で親方とは相撲協会の重い役職でもある。協会組織の一員としての行動が求められる立場だ。
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