20年以上前の話だが、某大学で射出成形技術を研究されている先生に、その目的を伺ったことがある。すると、どのようなコンパウンドが納入されても安定した射出成形ができる技術、と言われた。
おそらく、多くの射出成形を研究されている先生方の目標かもしれないが、間違っている、と言わざるを得ない。高分子材料のプロセシングでは、どうしても前工程の影響を受けるのである。
すなわち、どのような努力をしても、良好な射出成形体を製造することができないコンパウンドも存在する。だからやらなければいけない研究テーマは、コンパウンドのトラブル発見法かもしれない。
40年以上前に、ゴム会社のタイヤ工場で工場実習を体験した。そこで出会った職長が押出成形を40年経験された方だった。その方曰く、押出成形技術は行ってこいの世界だ。
これはどのような意味かというと、コンパウンドの素性がそのまま押出成形で出てしまう、という意味である。すなわち、コンパウンドが出来損ないだったなら、良好な押出成形などできない、というのである。
これは射出成形でも言えるのではないか。良好な射出成形ができるコンパウンドの性能が本来研究すべきテーマではないだろうか。
当方は成形メーカーの立場でコンパウンドの問題をいろいろ見てきた。そしてコンパウンドメーカーがいつも誠実に対応してくれるわけではないことも体験した。
ドラッカーは誠実真摯に、と言っていたが、ダイハツの不祥事や当方のコンパウンドメーカーとの気まずい体験、それよりもひどいのが、当方の転職原因である。当時当方含め同じ職場の3人が転職している。
そのころから日本には誠実真摯という知識労働者の姿が怪しくなったのかもしれない。そのうえでの失われた30年だろうと思っている。株価が上がりだした。これから日本が浮上できるかどうかは誠実真摯な姿勢で仕事ができるかどうかだろう。
高分子材料の分析評価はセラミックスよりも費用がかかる。それを効率的に行いトラブルの解決をするにはコンパウンドメーカーの協力が必要である。
そのためには成形担当の立場でトラブルの解決法を知っておいた方が良い。今月技術情報協会とゴムタイムズでトラブル解決法のセミナーが行われます。弊社へお問い合わせください。
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自動車業界の不正をきっかけに少し調べてみたが、いわゆる優良企業の抱える問題の多さにびっくりしている。当方は転職時の事件がトラウマとなり今でも忘れられない思い出として残っている。
当時は担当者の立場だったが、写真会社へ転職後は管理者の立場となったので、当方のような被害者を生み出さないように管理者として努力した。
ただし、写真会社に20年勤務したが、60歳まで勤務せず早期退職している。貢献と自己実現が働く意味、とドラッカーは言っていたが、当時自己実現意欲が無くなったからである。
2010年に退職予定でいたが、環境対応樹脂の開発を依頼された。多少なりとも働く意欲がわいたが、どこかで区切りをつけたかったので、2011年3月11日を最終出社日に設定した。
驚くことに、再生PET樹脂80%品と20%品の2種に実用化の目途をつけて退職日を迎えたら、最終講演もパーティーも皆取りやめになった。
最終出社日に帰宅難民として会社に宿泊したのだが、最初に思い出したのは電気粘性流体の思い出である。同じ職場の二人の若者が当方の転職した時に同時に転職している。当方だけではなかったのだ。この若者の一人が客員教授の機会を小生に作ってくれた。感謝している。
あのとき何故本部長が隠蔽化の判断をされたのか、やはり納得いかなかった。湾岸戦争が始まった時に辞表を提出したが、その1年後の10月1日に写真会社へ転職している。
結局被害者の当方はずっと複雑な悩みとして、それ以来抱え込むことになった。一連の公開された企業の不祥事の陰に当方のような悩みを抱えたサラリーマンはいるのではないだろうか。
企業活動の中で悩み傷つき、自死を選ばれる人もいるが、生き残った人の中には、トラウマとして抱えこむ人もいる。
今企業活動の中で起きる各種ハラスメント撲滅の方向に社会は動いているが、目に見えるハラスメント以外に企業活動の下敷きになって悩んでいる人もいることを社会は考えなくてはいけない時代になったのではないか。
一連のトヨタグループの不祥事を考えながら、不祥事の陰で悩まれている人に気がついた。不祥事は解決されなければいけないが、不祥事に巻き込まれた人の心のケアも考えなければいけない。
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公開されたトヨタグループの不正の内容を見ると、数値の捏造ではなく代用実験を行っている。恐らく科学的に妥当と判断し、不正の意識が低かった可能性がある。弊社はこのような問題が起きないように取り組んでいます。お問い合わせください。
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高分子材料の分析に熱分析は重宝する。分光分析のように分子構造の同定まではできないが、コンパウンドが同じものかどうか、ばらつきはどうかの分析ができる。
TGAやDSC、TMA、動的粘弾性を駆使すると、ゴムやプラスチックのトラブル解析で迅速に結果を出せることをご存知ない方が多い。
ここで問題となるのは、ペレット一粒一粒のばらつきである。同じロットの中で調べてみると、密度は結構ばらついている。DSCでTgのエンタルピーをこの密度と相関を調べてみると、相関のある場合と無い場合があったりする。
TGAで重量減少カーブを調べるとある温度領域の重量減少カーブのところで差異が観察されたりする。こうしたデータを積み上げると、ペレットの生産においてトラブルがあったかどうかが見えてくる。
20年近く前の話だから少し詳しく書くと、某大手の樹脂メーカーが中国のローカルメーカーに委託生産していたコンパウンドの射出成形体でボス割れというトラブルがあった。
外装部品を固定するボスが出荷して1年も経たず割れて外装が外れるトラブルが起きた。コンパウンドにエラーがあって発生しているとおもわれたのだが、コンパウンドメーカーはケミカルアタックを原因として主張してきた。
当方はデータからコンパウンドにエラーがあるので改善を要求したのだが、無視されて同じロットのコンパウンドを納入してきたので、一袋についてペレット一粒一粒検査した。
このようなことを若い人にお願いしたら嫌がることが分かっていたので、土日に当方が実験したのである。単身赴任だったので暇つぶしに楽しめた。数粒評価したところでスが入っているペレットを見つけた。そこで、袋から全部のペレットを床に広げ、すの入っているペレットを拾い出した。
約1割ほどすが入っていたペレットを見つけたので、月曜日にコンパウンドメーカーの営業を呼び、すの入ったペレットだけ見せて意見を聞いた。
さすがに山積みされた劣悪ペレットを前にケミカルアタックとは言えなかったようだ。技術担当と調整して、と言い始めたので、工場の監査をやりたい、と要求した。
詳細を省略するが、中国ローカルメーカーの工場は、5Sに問題は無かったが、熱電対が1本壊れた状態で生産をやっていた。これ以上書かないが、熱分析データから予想されたばらつきだけでなくスが入る原因も理解できた。
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セラミックスは、1980年代に起きたセラミックスフィーバーにより、材料科学としての形式知が完成した。1980年以前に書かれた教科書と1990年以降に書かれた教科書とを比較するとそれがよくわかる。
このセラミックスフィーバーは日本発の材料科学におけるイノベーションだが、これがアメリカを刺激してクリントン大統領がナノテクノロジーとバイオケミストリー、バイオリファイナリーの国家戦略プロジェクトをスタートしている。
現在バイオマテリアルがアメリカ中心に展開している所以だが、日本では2000年ごろから高分子材料を巻き込んだナノテクノロジーへセラミックスフィーバーが発展している。
さて、金属やセラミックスでは、その機械的性質に関し形式知の体系が完成したが、高分子ではまだ未完成のままである。ゆえに、金属やセラミックスでは当たり前の非破壊検査法が確立していない。
このことが意外にもあまり知られていないので驚いている。50年も材料科学をセラミックスから高分子までまんべんなく扱っていると、この落差が、高分子技術の難しさにあると思うようになった。
高分子科学を理解するためには、アモルファスとは何か、を知らなければならないが、これが難しい。無機ガラスを理解していると少しその取扱い方と高分子の特殊性が見えてくる。
そもそもアモルファス=ガラスと誤解している人がいる。ガラスではないアモルファスも無機材料では存在するが、高分子のアモルファスはすべてガラスである、と理解している人はよく勉強している。
また、高分子の結晶と無機材料の結晶と少し異なる、いや大いに異なることをご存知か。そもそも結晶成長速度をアブラミ式一発で整理しようとしている問題も気づいてほしい。
3月には技術情報協会で高分子の耐久性と劣化寿命、および材料の破壊についてセミナーが開催されます。是非参加し、勉強していただきたい。また、ゴムタイムズでも企画されており、特にゴムの破壊について学ばれたい方は、こちらのセミナーへご参加ください。弊社へお問い合わせいただければ、サービスさせていただきます。
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昨日外観不良のブリードアウトについて書いたが、製造段階では検査で見つけられないので、内部不良と捉えた方が良い。
製造段階で起きれば、金型などを汚染するので気がつく。この不良はプレートアウトと呼ばれており、ブリードアウトと区別している。しかし、ブリードアウトが速めに起きただけである。
プレートアウトでも開発設計段階で気がつかないことがある。1000ショットほど射出成形して起き始める、などという悩ましいトラブルだったりする。
ゴムやプラスチックのトラブルで困るのは、季節要因が入ったりする時だ。冬に開発を完了し、春先試作を繰り返し大丈夫と判断したところ、初夏に温度が上がり、トラブルが起きる、ということもある。
ブリードアウトは物質の拡散で起きている現象なので環境温度に左右されやすいトラブルだ。コンパウンド段階で赤道をまたいだだけで起きることもある。
赤道をまたがなくても、中国のような広い国土では、産地によりトラブルの起き方が変わったりする。華南の工場で製造されたコンパウンドで問題が起きたが、華東のコンパウンドは大丈夫だ、などと騒いでいても、本質的な解決になっていない。
高分子のトラブルに対してどのように解析し、対策をしたらよいのか。1か月後に技術情報協会とゴムタイムズでセミナーが行われる。技術情報協会の講師割引券があるので問い合わせていただきたい。
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高分子材料の製品で購入してから1年以上経つとべたべたしてくるトラブルがある。昔は、塩ビ製のバッグでこのような製品が多かった。
最初は部分的にベタベタしているだけなので汚れだと思いふき取っていたら、全体がべたべたし、気持ち悪くなって捨てた、という体験は無いだろうか。
コンピューターのマウスで高級品には手触りが良いようにラバーがついていたりするが、これがべたべたしてきてホコリがつき、汚くなってドブネズミになった体験がある。
無線で玉無しで使いやすかったのだが、手触り感が悪く2年も使えなかった。ブリードアウトは高級品でも起きるのである。高分子材料には製品に求められる機能に合わせ添加剤が処方されるが、これが染み出してくる現象であり、どの高分子材料でも起きるトラブルである。
室温で液状の添加剤を大量に用いると必ず起きるので、材料設計段階で添加量の調整とSP値の検討がなされる。室温で固体でも融点が室温付近にあると起きる場合がある。
ブリードアウトの対策では、SP値の選択と量の最適化以外にブリードアウトしてもべたべたしないようにごまかす対策がとられる。マトリックスの高分子に反応させる方法もあるが、マトリックスにより制約がある。
3月に技術情報協会主催のゴムとプラスチックのトラブル対策に関するセミナーがあり、このあたりも少しお話しする。講演者割引があるので問い合わせていただきたい。
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実務では日々問題解決を仕事としている。もし日々の実務が定型業務ばかりの人は、給与が上がらないはずである。今時定型業務だけの人に高給を支払う企業があったならすごいことだと思う。
問題解決を日々行うためには、問題を設定しなければいけない。すなわち、ドラッカーの名言「何が問題か」、「それが事業の何になるのか」日々問いながら仕事をしなければいけない。
実はこれが問題を解くよりも大変なことだと理解しているだろうか。ドラッカーは「正しい問題」を見いだせれば、問題解決の80%は解決できた、と述べている。
そのくらい正しい問題を設定することが難しいのである。正しい問題を設定したところ、自分がこの会社を辞めた方が良い、という結論になる場合もあるかもしれない。
人材の流動化が日本は乏しいので、とよく言われる。バブル崩壊後の実務書の多くは会社にしがみつくことを奨励していた。会社にしがみつき、何も問題解決しない社員が増えた会社はどうなるか、考えていただきたい。
誰もが正しい問題を探しながら実務に取り組んだ時、企業は著しく成長するだろう、とドラッカーは述べている。「誰もが」ということが難しい、とドラッカーも承知していたのだろう。
さて、正しい問題を設定し、問題を解くときに科学的に解いて答えが出ればよいが、トランスサイエンスが叫ばれる時代には、科学的に解いてみても答えを出せない時がある。そのような時、弊社のセミナーの存在を思い出していただきたい。
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一連のトヨタグループの不正に関し、第三者委員会の調査書が公開された。日経デジタルはじめ各紙にニュースで報じられているが、各紙は日本の経営の歪をその原因に挙げている。
セクショナリズムとか現場との断絶が、そこで論じられ、旧態依然とした不変の問題、というのが各紙の見解である。
しかし、時系列で見ると2014年以降に増えている点について、あまり深堀されていない。古くは1980年代からトヨタグループとして活動が始まってから不正が始まるのだが、2014年以降の増加は別の要因があるはずだ。
この時系列の問題と不正が社内で公然と行われてきても、それが大きな問題とされてこなかった点ももう少し深く考えなければいけない。
ゴム会社と写真会社の二つの会社に勤務した経験から、今回の調書に書かれた日本企業の共通した歪という見解に納得するが、それだけではない。時系列的に眺めたときにトヨタグループ特有の問題が見えてくる。
EV化の世界的潮流の中で、トヨタは内燃機関から燃料電池まで未来の自動車用動力源について全方位で開発を進めようとした時期と不正が多くなった時期とが一致している。
トヨタの戦略に対し、社内も含め十分な議論がなされていないのではないか。特に中間管理職がトップの戦略を理解し、不足する資源を提案する立場にあるはずだが、それがうまく機能していなかった可能性がある。
イノベーションが起きようとしているときにトップが明確な戦略を提示しても、ミドルが機能不全では戦略の遂行が難しいだけでなく、描かれた戦術が見せかけだけのハリボテ戦術となっていることがある。それをトップが見抜けなければ、担当者が適当に仕事を流す今回のような状態になる可能性がある。
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ドラッカーは、貢献と自己実現を働く意味とした。中間管理職の立場でこれを遂行しようとしたときに悩んだ体験がある。自己の体験から組織において貢献の理解が難しく悩ましいのが中間管理職である。
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ゴム会社で基盤技術0から高純度SiCの事業を起業し、その後写真会社へ転職してセラミックスから高分子技術者へ転身した経験を活かし、リスキリングを応援したいと思っています。
DXの進展と第3次AIブームでデータサイエンスの重要性とPythonプログラミングスキルの重要性が見えてきました。
10年ほど前に登場したマテリアルズインフォマティクスもこの両者のスキルのカテゴリ-に入ります。弊社では、土日限定コースとして、希望者にこれらのスキル向上のためのセミナーを格安で提供いたします。
セミナー内容につきましては、データサイエンス入門とPythonスキル獲得が可能な内容で、弊社独自のカリキュラム構成です。日々の実務の問題に対する視点に新たな見方が加わります。
価格はテキスト無しが1万円で、テキスト有りが2万円、セミナーの時間帯は、土日限定で10:00-16:00(途中昼休み12:00-13:00)です。
希望者の予定に合わせてセミナー日を設定できるように努力いたします。詳細は以下のフォームからお問い合わせください。なお、このコースは個人の応援を目的として設定したもので、企業で研修の教材として利用される場合は、お問い合わせからご相談ください。
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ダイハツや豊田自動織機の不祥事をトヨタの責任という論評がある。しかし、両者は一応一つの組織として活動している企業である。トヨタの責任を論ずる前に組織に隠れている問題を考察するのが最初のアクションのように思う。
しかし、ツイッターなどのSNSに一部社員の愚痴が書かれているにもかかわらず、この問題に鋭く迫っている記事を見かけない。
当方はゴム会社から写真会社へ転職したのだが、まずゴム会社には二つの異なる風土が存在し、さらに写真会社は、これら二つの風土とまったく異なっていたのでびっくりした。
ゴム会社の研究所は、科学が唯一の方法という風土だったが、タイヤ開発部門はQC手法、すなわちデータ重視の現物現場主義の風土だった。
ゆえに前者では、ダイハツのようなことが起こりうる風土で、実際に商品評価において科学的な評価で代用して済ませて社内規格を無視する輩もいた。
当然成果はタイヤ開発部門で採用されないのだが、研究所なので成果よりも科学の研究を優先していた。タイヤ開発部門は、当方の新入社員研修の体験で書いたようにCTOが科学よりも現物現場主義を徹底する姿勢を示していたので、ダイハツのような不祥事は起こりえない風土だった。
写真会社は多面評価の影響もあって、科学云々の前に不正そのものをやりにくい風土だった。また、貪欲に成果を求めるわけでもなく、牧歌的企業風土であり、ある意味良い会社である。
また、ゴム会社の研究所は隠蔽体質であり、グループリーダーは自グループのテーマを囲い込み情報をグループ外に出さない秘密主義だった。
当方が電気粘性流体の仕事のサポートをすることになっても、技術資料を一切見せてくれない徹底ぶりだった。そして、言われたことだけやれ、というのである。
そこで、否定証明された耐久性問題を一晩でかたずけたり、傾斜機能粉体の技術をグループに提供したり、実用化のために解決しなければいけない目の前の問題を解決したら、リーダーに怒られた。
6年も基礎研究を続けてきて実用性が見えなかった状態を事業ができる状態まで技術を向上したので褒められるのかと思ったら、FDなど壊されたりしたのである。
写真会社は正反対で、仕事をやればやるほど周囲が仕事を持ってきてくれた。おかげで、3か月でコンパウンド工場を建てる離れ業まで楽しむチャンスが得られた。貢献と自己実現を志すには大変良い会社だったので、気がついたら20年も勤めていた。
このように企業風土というものは仕事のやり方に大きく影響する。ゴム会社の研究所では、本部長が交代し、当方が転職した時に相次いで若い研究員が転職するような風土(注)に変わったが、成果に見合った対価が得られるタイヤ部門なら働いてみたいと思う魅力があった。
写真会社は、不正などできる環境ではなく、貢献と自己実現には良い会社だった。ダイハツや豊田自動織機の風土を見直してはどうだろう。
トヨタ会長は、パワハラ騒動があった時に多面評価を導入することを公表されていたが、それだけでは不十分のように思う。多面評価はパワハラなど各種ハラスメントには効果があるかもしれないが、それだけでは風見鶏的風土となる。
企業は、ゴム会社のタイヤ部門のように常にイノベーションが湧き出てくる風土が理想である。このような会社ならば勤めてみたい、と思わせる風土がゴム会社のタイヤ部門にはあった。風土問題で困っている企業はご相談ください。
(注)当方が転職した時に、電気粘性流体を担当していた二人の若者が次々と転職した。一人は福井大学へ転職され、当方が客員教授となるきっかけを作ってくれた。
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