昨日表題の記事を見つけた。3位は英語で2位は国語、1位は算数あるいは数学だという。あまりにも当たり前の答えでがっかりした。もしそうでなければ義務教育期間が無駄だったことになる。
しかし、これはある意味つまらない結果であって、音楽とか体育、図工などがトップに来るぐらいの授業を義務教育でやってほしい。当方は時代背景もあり、家庭では音楽の無い時代で、学校で習った音楽体験が人生で貴重だった。
もっとも楽しい思い出ではない。しかし、ここに書けないような思い出なので、役立ったのである。小学校の高学年の時に母親は女学校時代の友人の娘様が音大の先生をやっているとかで本格的なボイストレーニングの機会を得ている。
また、父親はボーナスをはたいて、コロンビアの卓上ステレオを買い込んできた。このとき、我が家は一度に音楽が溢れる家庭になった。
もっとも小学校から中学卒業まで音楽の評価は5であり、親が慌てた理由が成績が下がるといけない、という理由だった。算数や国語でもないのに、両親は教育熱心だった。おかげで中学校まではすべて5という成績だった。
当時はこれが良い成績だという自覚は無かったが、受験校に入学して、それを維持していた義務教育の時代を懐かしく思った。もっとも高校時代は素点しか通知表に記載されていなかったが、その素点からおおよその成績を理解できた。
結局当方にとって大人になって役立った科目は音楽であり、およそその才能の無かった当方にとって音楽の授業はギターが趣味となるきっかけになっていた。
趣味がギターだからといってギターが上手に弾けるわけではない。いつまでたっても「禁じられた遊び」以外弾けないのだが、下手なギターを練習するたびに、いろいろと気づきがある。
これが年を重ねるきっかけとなっている。年齢とともに自ら反省する機会の少なくなる難しさをご存知の方には理解していただける思う。孔子は40にして惑わず、と言っていたが、死ぬまで惑い、認知症を予防しなければいけない時代になった。
カテゴリー : 一般
pagetop
小学生の頃に象が乗っても壊れないアーム筆入れ、という商品がヒットしている。TVで実際に象に踏ませて壊れないところをPRしていた。
映像で見る限り、象の全体重が筆入れにかかっていたわけではないが、それなりのインパクトがあった。同様に今でも記憶に残っているナイロンザイルの事故は、高分子の破壊について講演するときに常に思い出す。
奥穂高の事故を扱った井上靖の「氷壁」は、当方が3-4歳頃の新聞小説で、その後映画化やTVドラマ化されている。だから、実際の事故について記憶が残っていたわけではない。
小学校時代に見たTVの記憶である。最初のTVドラマではフジTVの昼メロ(注)として放映されており、記憶が正しければ、人妻と密通しロッククライミングで滑落する男性を渋い二枚目の山崎努が演じていた。
この思い出は、その後必殺仕事人で念仏の鉄の演技を見ていて興ざめした体験として残っている。小学校高学年の午前中の授業だけの時に帰宅すると、この昼メロを見ることができ、ナイロンザイルの事故として一生懸命見ていた。
氷壁は長編小説であり、読むのに大変だったが、この昼メロを見ていたおかげで、中学の時に一気読みしている。このような経験から、古い事件でありながら、小説と実際の事件との区別がつかず、鈴鹿高専の実験を見ていたような錯覚まですることがある。
また、念仏の鉄と滑落死した人物が一緒なのは、必殺仕事人を見ているときに邪魔な記憶だった。特に鉄が女郎と遊んでいるシーンを見ると人妻との密通を思い出し、喜劇に映ったのである。
ところで、ナイロンザイル事件はTVドラマのような浮ついたものではなく、長い間裁判が行われ切れるはずの無いナイロンザイル事件として当方が成人するまで新聞でたびたびニュースとして取り上げられている。
ちなみにこのナイロンザイルはT社製の糸をTS社がロープ化したもので、企業と被害者がそれぞれ公開実験を行い戦っている。このように泥沼化したのは、高分子材料の破壊機構について科学的に不明点が多かったからである。
科学的に不明だから企業に過失はない、というのは法的に正しいのかもしれないが、思春期の当方の目には良い印象が残っていない。T社もTS社も日本を代表する立派な企業であり、例えばPPS/6ナイロンの技術は、脆いPPSを高速で動作する複写機部品として使えるようにした素晴らしい技術である。
しかし、パーコレーションの問題を解決できなかったのは残念で、技術サービスからド素人と評価された当方が3カ月でコンパウンド工場を子会社の敷地に建設しなければいけない事態になっている。
この時、脳裏にあったのは、辛抱強くナイロンザイルの問題を訴えた被害者の兄の姿である。PPSの力学特性を改善する技術には成功したが、半導体としての電気特性を安定化させる技術に失敗している点に気づいていない問題を深く議論することをすぐに諦めている。半年後には製品に搭載しなければいけない部品の責任者だったからである。
二律背反の技術は、科学では解決しにくい場合が多い。そのとき科学で分かっていないからモノはできないでは困るのだ。今月19日にこの事例とともに問題解決の方法をゴム協会シンポジウムで2時間講演する。
何をこの時考えていたかについても話す予定でいるので聞きに来て欲しい。セラミックスが専門の人間がリスキリングできたDXの効果についてご理解いただけるのではないか。
ちなみに、材料の破壊力学が金属やセラミックスに適用され、一応の完成を見たのは、1980年代のセラミックスフィーバーの時であり、高分子の破壊についてはまだ細々と研究が続けられている。
しかし、金属やセラミックスで線形破壊力学の考え方の正しさが確認され、K1cというパラメーターは弾性率同様に物質の固有の値という認識ができつつある。
当方が、材料の破壊に関心があるのは、プラモデルが登場した時に今は無くなった今井模型の社長からケミカルアタックの説明と壊れた部品の代わりを送られた思い出からである。
ナイロンザイル事件について新聞のニュースで知ったのは小学校高学年になってからであるが、昼メロ以外に氷壁のドラマをその後数回見ることになり、高校生の頃にナイロンザイル事故が同日に2件起きたセンセーショナルなニュースはワイドショーでも扱われ今も覚えている。
そして成人した時に法制化されたニュースを見た記憶が残ってる。同様にTVドラマを通じて印象に残っているのは、「わたスキ」が放映された時に頻発したABS製スキー靴が壊れる事故である。
高分子材料の破壊について、学術的な思い出よりもこのようなTVドラマとの関連で関心が強く、今も興味深くその研究成果について勉強している。
(注)この昼メロを今から思い出しても少し憤りを感じる。いくらナイロンザイルの結晶化による靭性低下が原因という機構が分かっていないから、といっても、滑落原因を人妻との密通が原因であるかのような展開だったからである。一方で鈴鹿高専の先生が辛抱強く研究成果を発表されて、それが新聞で取り上げられたりしていた。すなわち高分子の破壊がこれほど社会問題化された例を当方は知らない。「私をスキーに連れてって」では、スキー靴の問題を扱わず、モータリゼーションの世相を描くのに一生懸命だった。デートカーという言葉も生まれ、その後プレリュードが大ヒットしている。プレリュードは、バブル崩壊後売れなくなってカタログから消えたが、最近ホンダはプレリュードを再登場させると発表している。初任給バブルの時代にヒットするか?
カテゴリー : 一般 高分子
pagetop
樹脂のコンパウンディングには二軸混練機が主に使われる。ゆえに樹脂材料を扱っている技術者は、コンパウンドの性能と言えば二軸混練機でコンパウンディングされたペレットをイメージするようだ。
射出成形体に求められる性能が低い場合には、ペレットに対する性能のレベルは低く、問題は起きにくいが、射出成形体に難燃性や帯電防止、さらに半導体的性質を求められたりすると、ペレットに対する要求性能が高くなる。
しかし、コンパウンディングメーカーから提供されるペレットでは、なかなか成形体の性能を実現できないと感じている技術者は、一度ロール混練でコンパウンディングした樹脂で成形体を試作していただきたい。
もし、ロール混練して製造されたコンパウンドで成形体の性能を実現できたなら、コンパウンドメーカーにカオス混合をお願いしてみることをお勧めする。
20年近く前に、半導体無端ベルトの押出成形を担当したが、ペレットの性能が低く、押出成形における歩留まりが10%前後だった。そこでニーダーやロール混練して押出成形を行ったところいっきに100%まで歩留まりが上がった。
コンパウンドメーカーにカオス混合をお願いしたところ、素人は黙っとれ、と言われたので、自力でカオス混合プラントを建設し、ペレットの生産を行い、押出成形の歩留まりを100%に引き上げるコンパウンドの生産を開始している。
20年近く経ち、二軸混練機によるカオス混合も常識になってきたので、とにかくペレットの高性能化を希望される成形体メーカーはコンパウンダーにカオス混合を依頼すると良い。もし、素人は黙っとれ、というようなコンパウンダーが現れたなら弊社へご相談ください。
カテゴリー : 未分類
pagetop
子供の頃、プラモデルでスーパーカーを作って走らせていたら数日で壊れた。ギアボックスが外れたのである。よく見るとギアボックスの取り付けてあったところにヒビも入っていた。
ケミカルアタックである。この話は以前書いたが、高分子と油の組み合わせには注意が必要である。また、最近のTVの画面の最表面は樹脂フィルムであることも多いので、洗剤のついた布で拭かない方が良い。
TV画面は、取り扱い説明書をよく読んで拭き掃除を行うこと。昔はブラウン管だったので心配なかったが、今のTVの画面掃除は取説に従って行う必要がある。
20世紀末から、身の回り製品の外装が高分子ばかりになった。突板張りもフィルムに木目を印刷した高分子である。我が家の食卓テーブルは100%木製で一部セラミックスが張り付けてあるが、最近ニトリで似たようなデザインのテーブルを見つけたが、表面は樹脂だった。
恐らく耐久試験が行われているので、食用油がこぼれても問題が起きないようになっているだろうと思われるが、勇気のある設計だと思う。
ガソリンのポンプにPPSを用いてリコールを行った自動車会社が最近あった。ガソリンが直接触れる部品に高分子を用いる時には、十分な品質管理が前提となる。
高分子と油の組み合わせにおいて、SPが離れておれば大丈夫とか、ケミカルアタックはSPに気を付けておれば大丈夫とか言う記述を見たことがあるが、これは誤解を招く。自動車会社のリコール問題も、油に溶けにくいPPSという性質のため油断してリコールとなっている。
ケミカルアタックではSPだけで判断してはいけないのだ。このあたりは、あまり知られていないので、不安な方はお問い合わせください。
カテゴリー : 高分子
pagetop
ゴム会社の12年は、現代に通じるマネジメントを学ぶのに良い機会だった。およそ昭和のダメマネジメントのすべてを体験するとともに、著書も多い浦川取締役という研究開発マネジメントに長けたリーダーにご指導いただき、その方のご指導で高純度SiCの事業を住友金属工業とのJVという形で立ち上げている。
この方は、昨年4月にお亡くなりになったので、もうすぐ一周忌である。この方の前任者Y取締役は任期半ばで解任されている。本部長室でゴルフクラブを振り回し天井の蛍光灯を壊したり、横断歩道で老婆を跳ねた管理職の事故を隠蔽したりと、役員として短命であられたことに納得がゆく方だった。
日産の役員も今世間から批判されているが、とりわけ社長についてはすでに後任が発表されたにも拘らず、その無能ぶりがネットで批判のネタになっている。ゴム会社の経営は厳しく、このような社長が誕生する余地はない。
大会社でダメ経営者が生まれるのは、やはり、人事評価がうまく機能していないのだろう。人事評価の実際の問題はなかなか表面に出てこない。
ゴム会社で高純度SiC半導体治工具事業を0から立ち上げた当方の12年間の人事評価をこの欄で公開したい。なぜゴム会社でタイヤ以外の新事業が育ちにくいのか、なぜゴム会社はタイヤ業界で世界一になれたのか、も見えてくると思う。
初任給30万円だの景気のいい話が今日本で溢れているが、その前に経営者はやらねばならないことがあると思っている。現在抱えている人材をどのように戦力としてのポテンシャルを上げるのか、難しい時代である。
カテゴリー : 一般
pagetop
昨日ゴム会社の同期の葬儀に参列させていただいた。先月25日にお亡くなりになって、火葬場が満員ということで、葬儀の日取りが決まらず、とりあえず葬儀に出られない場合に備えてご霊前だけお送りした。
その時弔電も送ろうと車で郵便局へ向かう予定だったが、突然後席のシートベルト警告ランプがついた。車には運転手である当方一人しか乗っていないので驚いた。また、新車から3年経っているが、初めてのことである。
何か異常でもあるのか、と思い、とりあえず車を止めたのだが異常は無かった。ややホラーめいた出来事だが、高純度SiCにまつわる話には、このような不思議な出来事が毎度起きているので慣れている。それで弔電を送るのを辞めている。
そもそもゴム会社で高純度SiCの事業を行うことが決まり、無機材研から基本特許の斡旋を受け、スタートしているが、この経緯も異常であり後日書きたい。
また、事業スタート時の管理職は、当方が研究所へ配属されて、3か月間だけ課長だった方である。この方がリーダーになられるというのも、書きにくいが少しありえない人事だった。
6カ月の新入社員研修を終え、研究所に配属されて3か月後に人事異動となったのでびっくりしている。3カ月後には無くなる組織へ配属されて、1年間の新入社員テーマの予定を3か月で仕上げねばならなかった。
指導社員は、仕事をまとめる必要はない、と言われたが、樹脂補強ゴムを使用した防振ゴムの基本配合を完成させ、特許出願から研究報告書まで仕上げている。指導社員のご指導の賜物であるが、課長は特に喜ばれず、がっかりした記憶がある。
しかし、この方は、高純度SiCの研究棟起工式が終わり、社長を送り出されてから、当方によりかかるように倒れられたのでびっくりした。新入社員の時の印象とは異なり、体調が悪いにも関わらず無理をおして起工式に出られていたのだ。
そして研究棟が完成し、竣工式の日に病院でお亡くなりになられた。竣工式の2日後は葬式が開かれ、幹部の葬儀ということで、社長も参列されたのでびっくりした。写真会社では弔電と花籠だけだったので風土の違いを感じるシーンである。
実はこの数カ月の予定を見る限り、今週は韓国出張があり、昨日の葬儀に出席できなかったはずである。それがクライアントの都合で出張が取りやめになっただけでなく、葬儀の連絡はその後にメールで送られてきた。
お亡くなりになって1週間ほど後に葬儀の連絡が来ることも珍しいが、なんやかやと偶然が重なり、迷いに迷って葬儀に参列させていただいた。12年勤務して転職した立場では参列するのは肩身が狭いが、焼香だけでもあげたかった。
化工品開発本部長まで勤められた人物の葬儀、ということで会社関係の参列者が多かった。ゴム会社の退職者の葬儀には、転職者という立場で参列しにくいが、お世話になった方々の葬儀には連絡を頂ける限りにおいて参列することにしている。
カテゴリー : 一般
pagetop
大阪万博会場の二億円トイレの画像が流出し話題になっている。どうみても仮設トイレより少しだけまし、というひどい作品である。材料費もそれほどかかっていないように見える。
ここで思い出されるのが、東京オリンピックの時の盗作問題。結局盗作作品は採用されなかったが、今回の2億円トイレ問題はどのように収拾するのだろう。
万博のようなイベントでは、公正な監査が求められる。この2億円トイレは、問題物件として監査に引っかかる可能性がある。
それにしてもひど過ぎる。せめて材料だけでも金をかければよかったのに、ホームセンターで手軽に入手可能なプラスチックの波板を使用するという発想はどこから出てきたのだろう。
芸術性とかデザイン性などみじんのかけらもなく、金をケチったとしか見えないのである。これで多額の税金の一部が使われるのなら、国民は怒るべきだろう。
/
ところで自民党内で石破内閣では参院選を戦えない、と言い出した国会議員がいる。大半の自民党議員はこの発言に応答していない。まだ国民の支持率が岸田内閣よりも高いためだろう。
・
国民は、これまでの自民党内閣と異なる石破内閣をそれなりに評価しているのだ。恐らくここで他の人に交代したら、誰がなっても支持率は落ちるだろう。
・
首のすげ替えよりも、トイレ問題について発信した方が支持率が上がるように思う。公開された写真を見て、あまりにもひどい費用との乖離をどのように自民党は評価するのか聞いてみたい。
カテゴリー : 一般
pagetop
先日起きたハヤブサとこまちの連結部分が外れた問題は、設計ミスではないか。故田口玄一先生は、新幹線のロバストの低さについて、ときどき話されていた。
テレビのニュースで、今回の事故原因の説明を聞き、信頼性工学の観点で問題のある設計であることを知った。
まず、驚いたのは、外れてはいけない連結部分には万が一の対策がとられていなかった、という点である。すなわち、連結部分はすべて電気仕掛けで、万が一誤動作した時の対策が設計段階からとられていなかったことをニュースは告げていた。
これは、ロバストの低さというよりも設計ミスと思われる。電気信号が誤動作しても外れないような対策として、連結した後に手動で1本外れ止めをする方法が考えられる。
これは、信頼性工学の観点から基本の対策となる。新幹線の設計では検討されなかったのだろうか。もしそうだとすると、故田口先生の嘆きよりも新幹線の開発過程に悲惨な光景が目に浮かぶ。
モノづくり日本と言われ、品質の高さを誇ったのは50年前のことで、今はそれが伝承されていない可能性がでてきた。製造業は一度基本にたちかえり、技術の見直しをする必要があるのかもしれない。
電気回路の点検は当たり前だが、手動でピン止めする仕掛けを全車に展開してはいかがか。アナログ的対策だが、一番確実な方法である。電気信号にエラーがあっても外れない。
カテゴリー : 一般
pagetop
高分子成形体の密度は、重要なパラメーターである。しかし、これに無頓着な技術者は多い。技術者だけでなく、一般消費者もこれに関心を持ってほしい。例えば100円ショップで同一形状のプラスチックケースを複数購入した時に重量を計測すると、それがばらついていることに気がつく。
PS製品であれば、密度を計測し、1年後その密度を再計測すると変化していることに驚くことがある。中には変形する製品もある。100円ショップの製品だから、と思ってはいけない。
高級品でも同様である。二**のF100というフィルムカメラの裏蓋が破損した時に、破片と本体の密度をアルキメデス法で計測したら異なっていた。すなわち、成形体部品に不均一な密度分布があったことになる。
これが経時で生じたのか、最初から密度分布があったのかは不明だが、最初から密度分布があったのならば、二**は重要部品の品質管理をやっていなかったことになる。
セラミックスでも金属でもその成形体の密度を計測すると理論密度となっていないが、高分子ほど経時での変化は大きくない。セラミックスなど10年や20年では変化しない。
この高分子が時間経過とともに密度変化している問題は、製品の品質管理で重要になる時がある。もし気になった技術者がいたら弊社へ問い合わせていただきたい。
カテゴリー : 一般 高分子
pagetop
ゴムを混練りした経験者と樹脂を混練した経験者とでは、プロセシングに関する議論がかみ合わないことがある。樹脂の混練経験者は、せいぜい二軸混練機のL/Dを気にするぐらいである。
スクリューセグメントについて知識を持っていることは常識であり、その前にL/Dが最低どのくらいの値を基準にして議論しようとしているのか気にしている。
ゴムの混練り経験者でもニーダー1台で用を足していた技術者とロール混練りを経験していた技術者とでも議論がかみ合わない場合があるが、ニーダーしか経験の無い技術者は、ロール混練り経験者に敬意を表すのでやがて議論は結論へと向かう。
しかし、二軸混練機で成果を出してきた技術者は、どこかプライドが高い。お釈迦様の掌の上で飛び回っていただけであることに気がついていない。
PPS/6ナイロン/カーボンの配合を議論していた時に素人は黙っとれと言われた。当方は、ニーダーやロールでもこの配合を混練りしてみたが、一流メーカーのコンパウンドと異なる性能のコンパウンドが得られたので、混練りプロセスの検討をお願いしたのである。
結局議論にならず仕方が無いので3か月でカオス混合プラントを中古の二軸混練機を購入して立ち上げ、一流メーカーのコンパウンドよりも高性能なコンパウンドを生産し押出成形に使用している。
混練りの世界は科学の形式知の広がりよりも広いのである。何故高性能ゴムが今でもバンバリーとロールで混練されなければいけないのか、わかっている技術者は少ないように思う。問題意識を持たれた方はお問い合わせください。
カテゴリー : 一般 高分子
pagetop