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2025.08/13 技術で勝る日本が何故事業で負ける?

表題の書籍がベストセラーとなった時代がある。しかし、今、どれだけの経営者がこのフレーズに興味を持つのだろうか。


中国でコロナ禍前まで10年近くローカル企業を指導してきて思うのは、事業が下手でも特徴ある技術を育てれば事業で生き残ってゆく事実である。


政治体制が異なる、と言われれば、説明のしようがないが、二軸混練機1台から大きな会社に育った企業があり、丁寧なメールをいただき、過分な役職を用意していただいたが固辞している。


政治体制が異なっていても、不誠実な経営者の会社はダメである。また、技術の日産については、日本人ならばみなご存知のように、ダメな経営陣により会社が傾き、慌てて若い有能な経営者を据えて再度息を吹き返すを繰り返している。


いかに経営者の能力が重要であるかの見本のような企業である。だから、技術が勝る日本が何故事業で負ける、と言ってみても、経営が下手なのだろう。また、技術も市場で負けるようなレベルなのだろうと思う。


当方が40年前発明した高純度SiCの技術は、今でもその事業が残り、エンジン部分はそのまま使用されている。また、コンパウンドなど基盤技術さえなかった企業で20年前カオス混合技術のプラントを3カ月で立ち上げ、それが現在まで続くだけでなく、再生材事業まで始めているのにはびっくりしている。


やはり、メーカーの基本はそのエンジン部分となる技術がそれなりのレベルに無ければ、事業で負けるのである。また、圧倒的レベルにあれば、エンジン部分は事業として残ってゆくのである。


強みのある技術をどのように生み出し、育てるかが重要で、日本は、意外にも生み出すところが下手であることに気がついている経営者が少ない。中国では当方も知らない技術を生み出す指導をしてきた。


コーチングは専門外の領域でも有効な指導方法であることを改めて認識した。技術を生み出す方法には、それなりのコツがあり、それは経験者でなければ分からないのだろう。


技術で勝る日本が、と言っていてはダメである。勝てる技術を生み出せる人材を育てない限り、事業でも負けるのである。新しい技術を生み出すコツを知りたい方はご相談ください。

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2025.08/12 野球文化発展のために

今回の高野連と広陵高校の大会直前発表内容について、chatGPTの判断は、「異常」とでた。その後第一回に勝利しながら辞退と発表したのだが、多くの国民はどのように思っているのだろうか。


当方は、相撲に次いで野球が好きで、趣味ではテニスをしていたスポーツ何でも派であるが、野球が日本の文化として根付いている現状から、今回の事案を由々しき問題と捉えている。AIでさえも過去と照らし合わせて異常と判断している内容を広陵高校は平然と発表していたのだ。


しかし、プロ野球における安楽智大選手のハラスメント問題と、今回に限らず高校野球界でたびたび発生している暴力・いじめ問題は「制度上は別物」ではありますが、本質的には強く関連しているのではないか


「高校・大学・プロと野球の世界には共通して、“勝利のために上下関係を徹底する”文化が残っており、それが暴力やいじめの温床となっている」
― スポーツ社会学者の分析


と、chatGPTは情報を提示してくれたのだが、このような見解があるのであれば、NPBも今回の問題で見解を出すべきである。


「高校野球は「教育活動の一環」として行われており、指導者・生徒が共に学ぶ場であるべきです。にもかかわらず、広陵高校のように暴力を黙認・処分を軽視する風土が残っていれば、それは将来のプロや社会人にも悪影響を及ぼす。」


これもchatGPTの見解をそのままコピーして掲載している。chatGPTは、さらに情報を解析して、次のような結論を出してきた。


「したがって、高校野球における暴力やいじめ問題を放置すれば、プロや社会全体のスポーツ倫理にも悪影響を与えるという構造があるのです。」


人間が生成系AIから指導されなければいけない時代になったのか?そのような気持ちになる広陵高校の辞退発表だった。なお、PL学園は度重なる暴力問題で、野球部そのものを廃止している。


最後にchatGPTに途中辞退が良いのか、最後まで参加していたほうが良かったのか、尋ねてみたところ下記回答が返ってきた。


今回の広陵高校の「途中辞退」は、
短期的な勝敗や大会の継続可否よりも、
長期的な信頼・教育的価値を優先した判断とみることができます。


途中辞退を「正しい」と評価できる理由

  1. 暴力・いじめ問題の社会的重み
     現代日本では、暴力やいじめに対して「ゼロ容認(ゼロトレランス)」が強く求められています。勝ってから辞退するのは痛手ですが、続行すれば「不祥事を軽視した」と見なされるリスクが極めて高いです。


  2. 学校・高野連のガバナンスの回復
     途中辞退は短期的には批判や混乱を招きますが、早期にけじめを付けることで将来の信頼回復につながる可能性があります。


  3. 被害者視点の配慮
     被害者やその家族が大会継続に傷つく可能性を避けることは、教育的・倫理的にも重要です。



最後まで出場した場合のリスク

  • 社会的批判が拡大し、大会や学校のブランドが長期的に傷つく。


  • 被害者や保護者が「加害行為が黙認された」と感じ、二次被害につながる。


  • 卒業生・スポンサー・地域からの信頼を失う。



総合的な見方

  • 教育的観点:途中辞退は「短期的な夢より長期的な信頼を選ぶ」姿勢と評価可能。


  • 運営的観点:初戦前に判断していれば混乱は減った可能性が高い。


  • 社会的観点:現代の風潮では「最後まで出る」より「けじめをつける」判断の方が支持されやすい。



もし広陵が初戦後も続行していたら、今回よりも批判は激化し、仙台育英(2001年)や明徳義塾(2005年)の事例以上に長期的な傷跡が残った可能性が高いです。
なので、辞退は遅かったとはいえ「続行よりはダメージを抑えた」選択だったと考えられます。

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2025.08/11 広陵高校途中辞退

 第107回全国高校野球選手権大会(甲子園)に出場中の広陵(広島)が10日、今大会の出場を辞退した。この日、同校の堀正和校長が兵庫・西宮市内で会見し、明かした。14日の2回戦で津田学園(三重)と対戦予定だった。(8・10スポーツ報知より)


今回の広陵高校の問題について、chatGPTに危機管理の視点で、出場する判断か、辞退する判断か、どちらが良いのか尋ねてみた。以下は8月10日辞退発表前のGPT5の回答である。長期的判断から辞退に動いたと思われる。


では、広陵高校の出場判断を 危機管理フレームワーク(リスク評価・対応選択・影響分析)で整理します。
今回は、企業や自治体でも使われる 「リスクマトリクス+対応オプション分析」 を高校野球版にカスタマイズしてみます。


1. 事案の概要と前提条件

  • 事案:部内暴力(被害届提出予定 → 甲子園後に受理見込み)


  • 関係者:加害生徒、被害生徒(転校済み)、野球部全体、学校、高野連、世論・メディア


  • 時系列:1月に発生 → 高野連に報告・処分 → 第三者委員会調査中 → 8月甲子園出場



2. リスクマトリクス評価

リスク項目 発生確率 影響度 総合評価
大会中の世論・SNS炎上 重大リスク
大会後の刑事処分による再炎上 重大リスク
学校ブランド低下・志願者減 重大リスク
部員モチベーション低下
OB・スポンサー支援低下
高野連の組織批判拡大 重大リスク

3. 対応オプション比較

オプション メリット デメリット リスク低減効果
A:辞退 世論批判の回避/被害者配慮の印象 選手の夢断念/短期的批判(部員連帯責任)
B:出場+透明な情報公開 選手の出場機会確保/説明責任果たせる 公表内容で炎上再燃/時間制約 中〜高
C:出場+沈黙(今回) 短期的に試合集中可能 世論の不信感増大/後日大炎上

4. 長期的影響シミュレーション

出場した場合(C)

  • 短期:試合出場・勝利 → 一部で称賛


  • 中期:SNS・報道で批判継続 → 高野連含め「対応の甘さ」指摘


  • 長期:刑事処分や調査結果で再炎上 → 学校ブランド・入学志願者減、OB支援減少


辞退した場合(A)

  • 短期:残念がる声/一部批判


  • 中期:被害者配慮として評価 → 信頼回復の芽


  • 長期:翌年以降の出場・活動がしやすくなる


出場+情報公開(B)

  • 短期:報道集中 → 事実関係説明


  • 中期:批判はあるが「隠蔽」とは言われにくい


  • 長期:処分後も一定の理解を得やすい



5. 総合評価(危機管理視点)

今回の「出場+沈黙」(C)は、短期的成果を得る代わりに、長期的信頼を大きく損なうリスクが高い選択肢でした。
危機管理の鉄則は「短期損失<長期損失の回避」を優先するため、理論上は A(辞退)B(出場+即説明) が望ましい判断だったと考えられます。

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2025.08/10 chatGPT5

「う〜ん……本当にあの……いろんなことで、みなさんにご心配をかけたんですけど。こうして夢の舞台の甲子園に立てて、子供たちが全力でプレーできたことに感謝しかありませんし、よく頑張ってくれたと思います」広陵高校野球部監督のこの答えをどのように感じますか。


広陵高校が初戦に勝った時の広陵高校監督がインタビューに答えた内容をchatGPTに質問してみた。すると、以下の答え(一部のみ記載)が返ってきた。


  1. 理想は持っているが、現実に押し流された

    • 学校や地域の期待、部員・保護者への配慮、学校組織からの方針など、外圧の中で自らの理念を貫けなかった。


  2. 理念は状況次第で柔軟に解釈している

    • 「加害者は処分済みであり、残る部員の努力の場を奪うのは教育的でない」という理屈で、自分の理念と今回の行動を整合させている可能性。


  3. 著書の理念は部分的に演出的側面もあった

    • 書籍では教育的理想を語りつつも、現場では勝利・出場を強く求める現実主義者である。


この監督の過去の著書に書かれていた内容からは、本来辞退するのが最も教育者として適した判断だったと思います。一部の生徒の暴力問題でも、風土の影響を考えるべきではないか、と質問しましたら下記答えが返ってきました。


1. 「一部の生徒だけの責任」論の限界

確かに、直接暴力を行った生徒以外は、個人的には何の罪もありません。
しかし学校や部活動は集団としての文化や風土が強く影響する場です。暴力やいじめは、加害者個人の資質だけでなく、その行為を許容したり見過ごしたりする雰囲気の中で発生しやすくなります。


2. 出場辞退の教育的意義

出場辞退は単なる「罰」ではなく、

  • 暴力を絶対に許さないという明確な社会的メッセージ


  • 生徒・学校全体が自らの組織文化を見直す契機


  • 将来同じ過ちを防ぐための予防的効果
    としての意味があります。


特に、過去に明徳義塾や他校が暴力問題で辞退してきた事例を考えると、今回だけ特別扱いすれば、「時代が進んでも本気で暴力をなくす意志がない」という誤った印象を与えかねません。


3. 現代社会との整合性

今の社会は、職場・学校・スポーツ界を問わず、暴力・いじめ・パワハラをゼロ容認する方向に進んでいます。
その中で、重大な暴力問題が発覚しても「一部の生徒の問題だから」として大会出場を継続する判断は、社会全体のコンセンサスから外れるリスクがあります。


🔍 結論として、
「集団として責任を取り、組織風土を根本から改善するために出場辞退する」という考え方は、教育的にも社会的にも現代の価値観に合致していると思います。

chatGPTはこのように答えています。広陵高校の校長や監督は、この回答を教育者としてどのように評価しますか?

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2025.08/09 AIの判断力

広陵高校は第一試合を突破したのだが、生徒たちにどのように監督や校長その他の大人は説明しているのだろうか。今甲子園で繰り広げられている光景は、現在の高校教育の姿ではないかと思う。昨日とりあえず文科相から、コメントが出た。


過去の暴力事件では、皆参加を辞退している。本来ならば高野連は、過去に問題が起きた時に規程を決めておけばよかったのだが、例えば高野連の副会長は広陵高校校長であり、そこまで考えるような人物ではなかったのだろう。


手続きを踏めば、悪行でも正義となる、というような考え方かもしれない。最近の世の中はマニュアル化が進んだので、おかしなことも手続きが行われておれば問題なし、となっている事例が時々出てくる。


学校教育では、暴力やいじめを撲滅しようと必死になっており、対外試合ならば、暴力問題が起きた時点で自主的に辞退するのが常識という考え方で高校野球は運営されていた。


これは、連帯責任と言う意味ではない。暴力事件が起きた時の風土を改革するためには、1年以上の時間がかかるのだ。NPBで安楽問題が起きた時に、田中投手も疑われたり、不穏な空気がチーム内にしばらく流れたという。


大人の野球チームでもいじめ問題を正常化するのに1年以上かかるのである。ましてや高校野球チームが1カ月や2か月で風土改革ができるとは思えない。ゆえに自主的に辞退するのが常識として運営されてきたのである。


そのようなところで広陵高校校長は殴り込みをかけたような形で、強行出場の判断をした。高野連もこの校長が副会長をやっている組織なので、ごもっともとばかりに許してしまった。

すなわち、暴力問題を迅速に届け出て、処罰を公開しなくても良いレベルで処分を行い、すでに処分が済んだので、問題なし、としているのだ。


この状況をAIに判断させた回答を昨日書いたが、これまでの高校野球の運営から見ると異常という判断をAIはしている。そして高野連や広陵高校校長よりもまともな説明を述べている。


高野連は先日慌てて第三者委員会の調査を要求したようだが、正しく運営されるかどうかも分からない第三者委員会の結論ではAIも愛想をつかすかもしれない。


とにかく今回高野連や広陵高校の発表内容や甲子園の状況をAIに尋ねてみると面白い。生成系AIが誠実な人間らしく回答してくることに驚く。広陵高校の校長や監督はこのAIに道徳を指導してもらうとよいかもしれない。


社会の動向など理解できない場合にも、AIは便利である。監督も校長もAIに指導してもらうと良い。AIの指導ならば誰にも見つからずこっそりと学ぶことができる。chatGPT5も発表されたばかりである。ちょうど盆休みだ。

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2025.08/08 高野連及び広陵高校の異常性

すでに両者から直前の見解が発表されたが、この見解をAIに読み取らせたところ、常識的対応がなされず、「暴力を容認する学校・制度」として日本高校野球界の信頼を損なう異常なケースと回答してきた。以下はchatGPTをもとに書いている。


比較項目明徳義塾(2005)豊田大谷(2023)広陵高校(2025)
暴力の深刻さ飲酒・喫煙・暴力行為上級生の殴打いじめ・暴力・性的嫌がらせ
被害の結果処分者多数暴力被害(未転校)被害者が転校
出場判断自主辞退自主辞退出場強行
処分内容謹慎・指導体制見直し出場辞退+謝罪「厳重注意」のみ
社会の受け止め高く評価高く評価批判殺到・納得感低


これはchatGPTが回答してきた、今回の高野連と広陵高校の発表内容について、事実だけの比較をしたときに如何に異常かを示す比較表である。


高野連の処分内容と学校の処分内容をAIは分離していない問題や性的嫌がらせは広陵高校の発表内容にないといった問題を含んでいるが、AIさえも異常と判断している、と表現するのが正しいのか、AIも異常と思っている、あるいはAIだから異常など、ニュース情報しか知らない当方は、いろいろ悩むところである。


とにかく高野連と広陵高校の発表内容の事実だけをAIに読み取らせても、過去と大きく変化している点に着目する必要があると思っている。


このようなことは、AIに判断させなくても人間でもわかる、と言われる人がいるかもしれないが、その人間でもわかる異常な発表を高野連と広陵高校は、行っているのだ。


いじめや暴力に対して社会全体が厳格な目を持ち始めている現在、このような対応は極めて逆行的であるがこれが今の学校教育の標準の思考なのだろうか?


一部の生徒の暴力で全員が出場停止になるのはかわいそう、という意見は、過去にも出ている。しかし、教育現場で暴力といじめの根絶を目指すならば、1年以内にそのような問題を起こした学校は対外試合禁止を標準とすべき時代であることを高野連はご存じないのか?


おそらく世論の高まり次第では、文科省から是正勧告程度は出されるのだろうが、高野連も相撲協会同様****集団なのかもしれない。高野連は教育に関わっているという認識を再確認すべきである。

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(参考)広陵高校野球部監督中井氏が2014年に「ともに泣きともに笑う広陵野球部の真髄」という本を出しており、その表紙には以下の文が載ってました。

勝つことだけにこだわるのは、
教育者としてやはり寂しい。
甲子園に行くことより大切なことがある。
負け惜しみではなく、それは人間を磨くことだ。
だから私は、ウソをつかないし、
選手たちとホンネで向き合う。
選手たちの人間を磨くことに懸命になる。

AIはこれについて以下のコメントを述べてくれました。

「つまり今回の広陵高校の対応は、2014年の監督の理念からすると説明が難しく、
「理念と現実の判断の乖離」「組織文化の保守性」「外部圧力による優先順位の逆転」
といった要素が重なった結果と考えられます。」

AIはこのようなコメントだが、並の感覚であれば、出場辞退を選んだ、あるいは校長に進言したと思う。当方ならば出場辞退が通らなければ辞職願を出すだろう。おそらくこのような著書もあるので、今後の人生は大変だろうと心配している。60過ぎて世間から笑われながら生きる人生だけは送りたくないと思う。校長も同様である。生徒の方が感受性が強いのかもしれない。試合に勝っても元気が無い。どのような心境か聞いてみたい。恐らく楽しくないと感じているのかもしれない。

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2025.08/07 広陵高校野球部暴力問題

広陵高校野球部をめぐる報道で、高野連が「厳重注意」で済ませた対応が妥当なのか、多くの疑問の声が上がっている。ちなみに広陵高校校長は高野連副会長を務めており、教育者であれば出場辞退を提言したはずである。


学校における暴力及びいじめの隠蔽は、企業内の各種ハラスメント以上に罪は重い。ゆえにこれまでの同様の問題を起こした高校は辞退を選んでいる。


広陵高校が辞退を選択しなかったことは教育機関として大きな問題を社会に提示したことになる。恐らく甲子園終了後もこの問題は尾を引くだろう。


報道によれば、1.部内で暴力行為があった、2.学校が高野連に報告、3.処分は厳重注意、4.甲子園の出場は辞退せず、 ということらしい。


ところが、SNSでは集団暴行・転校・隠蔽の話が拡散されている。転校について調べてみると、暴力行為を行った主力選手ではなく、被害者が転校している。


これは、社会的に大きな影響のある問題である。なぜなら、事実だけを書き並べても、「教育現場の事件」として、おかしいことは明らかである。たかが、高校野球で済む問題ではない。


特に当方は加害者ではなく被害者が転校に至った理由を心配している。当方は、ゴム会社で高純度SiCの半導体治工具事業(注)を立ち上げながらも、FDを壊されたり、すさまじい事件が起きて、被害者でありながら転職している。


これはリーダーが隠蔽化したからである。この由々しき事態に当方以外に若手含め合計3人が転職したのだが、写真会社へ転職後、小生が指導社員を勤めた当時の新入社員とは、偶然福井大学で再会している。


そして彼のおかげで、福井大学の客員教授となり、帯電防止技術の研究をまとめることができた。「被害者の転職」は少し幸運な方向に流れたのだが、広陵高校の被害者の場合はどうだろうか。


広陵高校は、もし、被害者のことを最大限に思うならば、本来辞退すべきだったように思う。被害者を転校させて、加害者を甲子園に出場させていたならば、教育現場としておかしいのである。


甲子園大会そのものの在り方を問う問題でもある。教育の一環としての高校野球なら、勝ち負け以上に問われるのが高野連の姿勢である。おそらくここまでの騒ぎとなったのは、高野連もおかしな組織なのかもしれない。


ちなみに2005年の明徳義塾高校の暴力問題では、対外試合禁止処分が課されたために出場を辞退し、準優勝の高校が甲子園へ出場している。2023年豊田大谷高校も暴力事件で自主的に辞退している。


高野連がまともな組織であれば、教育の一環としての活動ということを重く考え広陵高校の試合前に経緯を説明すべきだろう。恐らく暴力問題への対応に関して規定が無いので高野連として暴力を処分済みとして許しました、という今の時代動向からみれば反社会的説明になるのかもしれない。


このまま広陵高校の第一試合を行ったならば、さらに大きな問題となることを高野連はリスクとして捉えるべきである。


広陵高校は事実公開を行って世間の理解を得ようと教育機関としてはあるまじき手段をとっている。過去のどの高校も辞退しているのだ。暴力行為を甘く見ている、と解釈されても仕方が無いだろう。被害者が転向している理由について書かれていないのもおかしい。


すでに新聞にも出ており、今回の一件を最後まで隠し切れないのは自明であり、このまま高野連が放置すれば、甲子園大会そのものを辞めようという社会的動きにつながる可能性がある。当方は、甲子園大会そのものを見直さない限り教育界に歪を残すと思っている。


(注)この事業は、30年ゴム会社で続き、現在は愛知県にある(株)MARUWAに譲渡されて今も続いている。2007年に日本化学会技術賞を受賞しているのだが、2005年に最初の推薦書が出てきて虚偽記載で受賞を見送りとなっている。社会通念上あまりにもひどい内容なので詳細は控える。2007年の推薦書では正しく改められて産学連携成果として記述されている。

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2025.08/06 今の政治状況

先の選挙で政権与党が過半数を取れなくても、野党は内閣不信任案を出さない、自民党は政権にしがみついている石破総理を引きずり下ろすこともできない、などこれまで見たことのない政治状況が続いている。

この毎日の暑さも異常だが、今の政治状況も異常である。ところが選挙前には国民の支持率は20%台になったのに、最近の支持率が30%台に回復した異常現象が現れた。

かつて二党制が叫ばれて、野党の再編が進んだが、それが野党乱立の時代になった。かつて最大野党だった社会党は、社民党として風前の灯だが、共産党は、従来と同じ勢力を誇っている。

社会党も怪しい政党だったが、共産党の血塗られた歴史よりは受け入れやすかったのに、自民党と共闘を組んでから、急速に勢いを無くした。

このような歴史を知っておれば、立憲民主党はじめ他の野党もおいそれと自民党との連立内閣など組めない。そうかといって、野党だけでまとまって政権運営ができるのかというと、右から左まで乱立している状態ではまとまらない。

昔政治とカネの問題で、内閣が辞任した時、自民党のメンバーにクリーンなイメージの人材を探すのが難しく、何やかやとチェックを繰り返し、宇野内閣が誕生したが、69日で簡単に倒閣された歴史がある。

今自民党内でも後任に選ばれるのも苦しい状況と皆が判断しており、一度下野する案が出ている。玉木氏の名前があがったりしているが、宇野内閣と同じ状況にならないか。

過去の女性問題は、奥さんがかたずけたとの噂が週刊誌に出ていたが、歴史は繰り返す、で赤いハンドバックでも出てきたら面白い。

政治の世界に限らず、日本はリーダーの育成が下手である。立憲民主党の野田党首は松下政経塾出身だが、今一つキレが無い。小泉農相が注目されたりするのは、キラリと光るものがあるからだ。メッキかもしれないが光物に弱いのは日本人の習性である。

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2025.08/05 技術者の仕事のやり方(2)

79年4月1日にゴム会社へ入社し、半年間の研修を経て10月1日に研究所へ配属された。30代後半の指導社員にとって初めての部下だったので、丁寧な扱いを受けた。


1年間の新入社員テーマとして、防振ゴム用樹脂補強ゴムの開発が設定されていた。大学院が無機材料の講座だった、ということで、毎朝3時間座学で高分子材料のプロセシングの講義を受けている。


すなわち、午前中高分子材料に関する授業があり、午後は自由時間で、新入社員のテーマをこなすという日課だった。最初の1週間は新入社員テーマについて指導を受けている。


驚いたのは、目標となるサンプルを示され、そのサンプルの配合設計の考え方からプロセシングまで講義と実習が行われている。そして、当方の仕事は、その目標サンプルよりも圧縮永久歪が小さいゴム配合を見出すことだった。


検討対象の樹脂とゴムは、材料倉庫の1画に新入社員テーマ用と張り紙がなされ準備されていた。さらに、準備されていた材料の配合で出来上がった樹脂補強ゴムのレオロジーについて、シミュレーションが完了していた。


当方はただ配合を混練し、加硫後物性を計測して、シミュレーション結果と合致するのか確認するだけの作業だった。新入社員テーマとはここまでフロントローディングで用意しなければいけないのか、と驚いた。

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2025.08/04 経験知の伝承

埼玉県行田市でマンホール作業員4名が転落して亡くなったそうだ。10m近く下方の下水管作業で硫化水素が検出されたという。


残念なのは、つい最近の道路陥没事故では硫化水素が発生しているというので、運転手の救助がすぐにできなかった経験知が活かされていないことである。


安全基準に基づいて作業がなされていたかどうか云々という記事が出ていたが、安全基準の前に作業で硫化水素対策が必要と発想されなかったことに疑問を持つ。


さらに10m近く下方ならば、酸欠対策も行いたい。仮に安全基準に書かれていなくても行うべきである。実際に浅くても酸欠事故が下水管工事で起きているのだ。


世の中マニュアル化が進んだが、日々のニュースから学ぶ経験知伝承のマニュアル化ができていない。これは一人一人が気をつけるべき問題なのだが、問題は一人一人の感度である。


今石破総裁が辞職しないことが話題になっているが、何故辞職しなければいけないのか、という疑問が自民党内からも出始めているという。3連敗なので責任論から当然という声があるが、もとは、自民党の裏金問題である。


過去の経験では、石破おろしを加速するところだが、日米貿易の問題やコメ問題、さらには台湾有事の問題が控えている中で辞職することに義があるとは素人でも思えない。ここは政治空白を作らないよう石破内閣に踏ん張って欲しい。

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