安住氏は、「数合わせはこの世界で常識」と、正直に答えていたが、もし、本当に政権交代だけを目的にしているのならば、国民にとって迷惑な話である。
そもそも野党乱立の背景にあるのは、未だにイデオロギーに凝り固まった勢力があるからである。今の時代の政治は、国家が抱える正しい問題をとりあげ、それを民主的に解決することが求められている。
さて、政治の状況は、多数を占める政党の党首が総理になれない状態が続いている。これを「総総分離」というそうだ。珍しい状況のようだが、現在の世界状況を考慮すると、国際的な地位の低下につながりかねない。
恐らく日本は3つの政治グループに分かれるのが良いのかもしれない。すなわち、イデオロギーで固まる左右両極端の政治グループとそうでないグループである。
自民党も立憲民主党もおそらく一度解党して、政界再編をすべきではないか。今野党は玉木代表を担ごうとしているが、不倫総理が国民から支持されるのかどうかを立憲民主党はよく考えた方が良い。
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大抵の高分子材料は絶縁体なので、低湿度下では帯電しやすい。ゆえに、用途により帯電防止技術が採用される。例えば、親水性化合物を添加したり、表面に導電性物質を塗布したりする。
簡単な技術に思われている方が多いと思うが、電子部品の分野では意外と難しい。ただ材料の導電性を良くするだけではいけない場合がある。
また、摩擦帯電が問題となる時には、表面比抵抗を下げるだけでは対応できない場合がある。さらに、市場で問題にならないと分からない場合がある。
一番厄介なのは、市場で問題が発生した時に、それがゴムや樹脂の帯電防止技術が問題と気がつかない時や、気がついても対策が分からない時である。
転職して1年もたたない時に、印刷感材のクレーム対応に担当者と出かけて見た光景では、思わず笑ってしまった。帯電防止されたフィルムが金属板に吸着して搬送途中に張り付いていたのだ。
担当者は頭を抱えていたが、当方はすぐに原因が分かった。笑ってしまって担当者に申し訳なかったが、電気抵抗の低い(導電性の高い)金属板に帯電して吸着していたのである。
滑らない漫才は面白いが、金属表面を滑らない帯電防止フィルムも見ていて面白いのである。この面白さがわからないと対策案も出てこない。
カテゴリー : 一般 電気/電子材料 高分子
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多くの技術者は、一因子実験を行っているのではないか。タグチメソッド(TM)が普及したと言われているが、最近の状況は、自動車業界や事務機器業界などの一部の業界でTMが使われているだけと聞く。
TMを使用しているかどうかを問わず、とにかく実験でデータを取得後、それを解析して問題を解く、というのが、今も昔も変わらない技術者の日常のように思う。
1970年代に研究所ブームが起き、企業でも基礎研究が重視されて行われるようになって50年たった。この50年間のデータを見直したことがあるだろうか。
当方が1991年に転職した時にびっくりしたのは、特公昭35-6616を出願した企業で、この特許を否定する技術開発が行われていたことである。30年近く前のことである。
当方の転職後の最初の成果は、否定証明された技術を、当方が7歳の時に出願された特許を基に実用化技術として新商品に搭載した帯電防止技術である。
この技術は日本化学工業協会から賞を頂いているが、シミュレーションで否定証明の報告書を否定し、30年以上前の技術を復活させている。
この時のデータは、古い報告書からデータを採取し、特許からもデータを拾いながら、シミュレーション結果と見較べて、科学的に正しい否定証明の否定を行っている。
科学的に正しい結果が導かれていても、間違っている答えはたくさん存在する。科学的に正しいとは何かを少し考えた方が良い。
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昔春日一幸氏が党首だった民社党が公明党と同じような立場だったが、今は消失した。公明党はそれを思ったのかもしれない。しかし、公明党という党は、創価学会が高齢者ばかりとなり、新しい信者を獲得できない現在の状況では、立場とは無関係にやがて消える運命である。
自民党の中には、公明党との連立のおかげで当選していた議員がいる。おそらく、衆議院が解散となれば、そのような議員は、今回落選するだろう。
公明党は、政治とカネ問題を理由に連立を離脱したのだが、萩生田氏を嫌った可能性がある。この萩生田氏は自民党の中では有能な人材のようだが、誠実さが欠ける。
このような人材を国政に送り込む選挙区の人たちは見る目がない。いくら有能でも誠実さが無い人材を国会議員に選んではいけないのである。
山尾志桜里氏はそのキャリアから、有能さは皆の知るところであり、国民民主党が担ぎ出したが、当選しなかった。当たり前である。
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公明党が一大決心をした。自民党との26年間の連立に終止符を打ったのである。公明党斎藤代表は見かけによらず、大胆な決断のできるリーダーだった。
表向きは政治とカネ問題だが、高市自民党の体制に嫌気がさしたことは明らかである。いわゆる傷物萩生田氏を要職に据えたのである。この人事から、高市氏は鈴木氏が頼りにならないことを国民に知らしめた。
ご存知のように政治家は**でも勤まる。全くの**では、選挙で当選後すぐに馬脚を現し、周囲がそれを隠せなくなって辞職することになるが、わずかばかりの人間関係の知恵を持っておれば、3年なり4年なり議員を務めることは可能だ。
これを教えてくれたのは、一時期タレント候補が乱立し、彼女彼氏たちが国会議員として当選した時代があった。今でも知名度からタレント候補を擁立する政党があるが、少し反省した方が良い。
政治とカネの問題が再燃した自民党だが、自分のディナーショーを委員会でPRしているのもかなりおかしいのである。また、党首がその立場を利用し、売れなくなったモデルを愛人にしたのも問題である。
今回立憲民主党は、国民民主党の玉木代表を担ぎ、政権奪還を言い出したところ、玉木代表は及び腰になった。立憲民主党の魂胆が見えるのである。
昔宇野総理は赤いハンドバック問題で60日ほどで辞職している。玉木代表で政権奪還後愛人問題で辞職させ、新たな総理を立憲民主党から出そうと考えていることが透けて見えるから玉木代表も腰が引けるのである。
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高分子の劣化がどのように進むのか。これは、一言でかたずかない問題である。高分子の種類により様々だからである。
かつて高分子の劣化研究と称して溶液中で酸化速度の計測を行ったり、分子量変化をモニターしたりした研究報告があった。しかし、バルクの成形体の劣化はそのような単純に劣化しないことが分かってきた。
屋外暴露試験を行っても、再現性が無かったりする。かつて400年近く前の天然ゴムに関する研究をゴム会社でやっていた。天然ゴムの塊の表面はさすがに酸化でゲル化していたが、内部は期待していたほどの酸化がされてなくてびっくりした。
さらに、表面を削り、内部のゴムについて加硫し物性測定を行ったところ、バージンの天然ゴムの場合と変わらない結果となったのには驚いた。
ゴムにせよ樹脂にせよ市販されている高分子成形体には、劣化防止剤が添加されている。混練時の劣化を防止するための熱劣化防止剤も開発されている。
科学的研究の結果、効果があったことが確認されて実用化されている耐久劣化を防止する目的の添加剤について、その効果を評価するのは難しい。このあたりに疑問を持たれた方は弊社へお問い合わせください。
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あらゆる材料で密度は弾性率に影響するのでその成形体の強度を左右する。ゆえにセラミックスや金属では、成形体の密度管理が研究開発段階から行われている。
しかし、高分子の成形体では密度というパラメーターに、あまり関心がもたれていない。高分子には部分自由体積というその量を制御することが難しい構造が存在する。
その結果、高分子成形体密度が1割以上ばらつくケースもある。そのような場合に、成形体をアニールすると大きく変形する。射出成形では圧力をかけるので多くの場合数%程度が観察される最大値かもしれない。
しかし、1-2%でも密度がばらつくと、高分子成形体ではクリープ速度が2倍以上に変化するので構造体のような常に応力がかかる部品に応用するときに注意しなければいけない。
セラミックスでは、密度のばらつきで欠陥サイズのばらつきを疑ったりするので、強度データに対して注意を払う。しかし、高分子成形体では密度が1-2%ばらついても強度データのばらつきの大きさに大きく現れない時がある。
その結果、市場でクリープ破壊による品質問題を起こすことがある。クリープ破壊による品質問題ではフラクトグラフィーの知識がないと原因不明の破壊として処理されたりするので厄介である。
また、クリープ破壊ではなく、原因不明の変形として市場で品質問題を起こしたりする。最近では、自動車の燃料ポンプの部品の変形でリコールが起きたりしている。
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高分子材料に限らず、金属でもセラミックスでも成形体の品質管理において、外観検査は、その成形体の用途や価格に応じて行われている。全く外観検査など行われていない製品も存在する。
例えば100円ショップの射出成形体には、稀に外観のひどい製品に出会ったりする。しかし、それが気にならない用途なので、クレームをつけたりしない。
40年以上前に秋葉原では、梱包されていないパソコン部品がワゴンで販売されていたりした。ハードディスクの入っていないハードディスクケースや、キーボードまでバルク価格として、恐らくブランド品の半値近くで販売されていたように思う。
ビニール袋に入った状態で、成形体にも品質管理の証紙も貼られていない製品の外観は、どこかに問題があった。恐らく製品の外観検査ではじかれた部品なのだろう。
外観に問題を抱えていたが、購入して使用してみると、電気的機能には問題なく使用できた。やや色むらのあるハードディスクケースにバルクで購入したハードディスクを入れて、5年ほどトラブル無しで使用できた思い出がある。
このような部品が大量に秋葉原に並んでいる状況から、射出成形体の外観検査は、成形プロセスの途中で行わず、半製品あるいは完成品になってから行われていることが推定された。
MS-DOSの時代には、このような怪しい製品が秋葉原に売られていたのだが、20年ほど前あたりからこのような製品を見かけなくなった。完成品が安くなったので、怪しい部品は売られなくなったのだろう。
10年ほど前にキーボードにお茶をこぼしダメにしたので、ヤフーオークションで探したところ、メーカー不詳の500円キーボード新品を見つけた。
送料1000円かかったので、1500円のキーボードなのだが、裏面の樹脂の引け模様以外難点は無く、10000円以上のキーボードと遜色のない使い心地である。
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プログラミングスキルが研究者や技術者に全員に必要かどうか、疑問に思っている方がいるかもしれない。プログラミングなど日常行っていなくてもMS-エクセルをほとんどの人が使用していると思う。
その時、計算式を表に埋め込んだりしていないか。あるいは、VBの簡単なプログラムをカラムに埋め込んだりしていないか。これらは、日常知らずにプログラミングを行っていることを示している。
DXにいち早く反応したのは、マイクロソフトである。エクセルにはVBが搭載されているのに、Pythonを実装したエクセルを販売している。
当方は、この10年エクセルは、クライアントから送られたデータを見る時以外は使用していない。Pythonが表計算ソフトの代わりになっている。
データは一つのデータベースにすべて格納されており、そのデータを用いてシミュレーションなどを行っている。
データの出力はエクセルの表だけでなく、HTML形式でも可能で、エクセルよりも便利である。もちろんグラフもPythonで簡単に出力できる。
このときプログラミングを少し行うが、エクセルよりも短時間にグラフ出力できる。データ量が大きくなった時にエクセルのグラフ作成が結構不便だと感じていないか?それが簡単になるのだ。
その他Pythonがエクセルよりも便利に使える、という事実に多くの人が気がついて頂きたい。するとエクセルの一番の問題が、メタデータの扱いが結構不便であることにうんざりするはずである。
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10年以上前に、Pythonの教科書をいろいろ探したが、適当な教科書が無かった。コロナ禍前にセミナー講師を依頼されたので、改めてPythonの教科書を調査した。
それでも適当なものが無かった。気がついたのは、プログラミング言語の教科書には一定のパターンがあるということである。
しかし、Pythonについては、昔のBASIC言語のような教え方は適切ではない。PythonにはPython独自の教え方があり、それを書いた教科書を見たことが無いので来年あたり書いてみようと思う。
今すぐ書かないのは、幾つか書き残したい本があるからである。今DXについて書いているが、これも満足な本が世の中にないからである。
おそらく、もう10年もすると、皆がエクセルの問題に気がつくかもしれない。あるいは、仕事のやり方が大きく変わり、優秀な研究者が右往左往している時代になるのかもしれない、そのようなことを書いている。
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