5年以上国内樹脂トップメーカーの配合組成をそのままに当方が開発したコンパウンドと餃子の餡が似ているので以前今回のタイトルで3回ほど書いている。
昨日のデータ駆動を分かり易く説明するために、再度同じタイトルで書いてみる。餃子の餡にひき肉は必須である。ひき肉の入っていない餃子を形が同じなら餃子の仲間に入れる人もいるかもしれないが、ここではそれを除外する。
最近人造肉と本物の肉が区別でいないくらいに技術が進歩してきたので、このような定義はつまらないかもしれない。しかし、話の都合で、本物の肉が入っている餃子だけを餃子として扱う。
このような餃子の定義で、人造肉で餃子を作れるのか、という問題を考えてみる。今なら、本物の餃子と間違えるような餃子ができるかもしれない。しかし、本物の肉と明らかに区別される人造肉を使って、本物の餃子と間違えるような餃子を作ることができるのか、という問題を考えてみる。
まず、この問題の答えを述べればできるのである。実際にオカラを豚の背油で処理して味付けした材料で成功している。しかし、豚の背油を用いているので、完全に本物の肉を使っていない、とは言いにくい。
サラダ油とかいろいろ試したが、おいしい餃子とはならなかった。すなわち手元にある油を使っていたのでは、いくらAIを使用してデータ駆動で開発しようとしてもおいしい餃子を開発できないことを理解できるのではないか。
同様に、カオス混合技術を用いないで歩留まりの良いPPS中間転写ベルト用コンパウンドを製造することは困難である。仮にできたとしても、隠れたWパーコレーション転移制御というコンセプトをもちいない限り、従来の低い歩留まりを超えるコンパウンドなどデータ駆動とAIを結び付けても開発できないのだ。
当方はWパーコレーション転移制御とカオス混合という世界初のコンセプトを組み合わせて、歩留まりが100%近い押出成形を可能とする技術を開発したのである。しかも樹脂メーカーの開発した配合組成を変えないでそれを実現している。
結果だけを見れば、データ駆動xAIでできそうに見えるが、国内トップメーカーのコンパウンドを用いている限り、当方の達成した歩留まりまで到達することはできない。近づくことはできるかもしれないが、超えることはできない。
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科学の時代の研究開発は、仮説設定から始まる、これは論理学が完成し科学が成立した時代にマッハが語った言葉である。ところが、オブジェクト指向が浸透し、データオブジェクトの有効性を知った技術が仮説設定せずデータ駆動で研究開発を始めた。
今やデータ駆動の方法をAIの方法と勘違いしている人がいる。確かに現代の生成系AIはデータ駆動で動作している。しかし、データ駆動の方法は、グラフ用紙一枚でもできるのである。
早期退職制度を利用し55歳で退職しようとしたところ、役員から安い環境対応樹脂を開発してくれ、データを公開しても良いから、と言われて、2010年にデータ駆動で中国ローカル企業を指導し、射出成形可能な再生PET樹脂を開発している。
データを公開しても良いから、と言われて、それが動機となって開発したからデータ駆動、としゃれているわけではない。マテリアルズインフォマティクスが日本で注目されていない50年ほど前から研究してきた当方は、グラフ用紙1枚でデータ駆動による実験を行い、3カ月で新たなポリマーアロイを開発している。
最近、このデータ駆動の方法をAIと組み合わせて、大量のデータをAIに判断させ、材料開発をしようという流行があるが、あくまでも内挿による推定となることに気がついて欲しい。
分かり易く言うと、難燃性樹脂を開発するにあたり、空気中で自己消火性にもなっていない樹脂のデータを集めて、自己消火性の樹脂をAIに考えさせる、といった外挿的な開発は難しいのである。
偶然できることもあるかもしれない。ベイズ統計の世界では、起こりうる可能性があるのだが、高分子の難燃化には、ある一定の条件がそろわない限り、期待される難燃性樹脂を開発できないのだ。
すなわち、そのある一定条件の一つが欠けた状態のデータを大量に集めて最良の難燃性樹脂を開発することなどできないのである。
このような問題を克服する方法も、実はあるが、それはまだ公開されていない。すなわちこの方法そのものが特許になるのでご興味のあるかたは問い合わせて頂きたい。4月13日の技術情報協会のセミナーではヒントを少し話す。
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ロシアのウクライナ侵攻がそろそろ終結するのか、と思っていたら、ノーベル平和賞を希望していたトランプ大統領が、次々と戦争を始めた。イランまでは順調に見えたが、イランとの戦争状態は、世界経済を巻き込んだ。
当初短期決戦のようなトランプ大統領の発信が相次いだが、どうも長期化しそうである。数年前台湾有事が世界の関心事だったが、米ロの戦争状態がしばらく続く、コロナ禍前に想像できない世界となった。
トランプ大統領は、各国に「石油は自分で取りに行け」と発信し、戦争終結の見通しなどたたない状態である。石油製品の値上がりは必至だが、このような時代の流れになると、高分子リサイクル技術実用化が一気に進みそうである。
すなわち、バージン材よりも高価だった環境対応樹脂が普及する可能性が高い。日本でセラミックスフィーバーが起きた時、クリントン大統領はナノテクとバイオケミストリーの国家プロジェクトにサインしている。
ポリ乳酸事業が立ち上がったが、バージン材とのコスト差がまだあり、普及速度は遅かった。しかし、石油製品の急激な値上げが今後続くと、環境対応樹脂が一気に進む可能性がでてくる。
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カレンダーを見たら4月1日なので、昨日の話を信じない人もいるかもしれないので、本日は異なる側面から書いてみる。
2005年8月にPPS押出成形による中間転写ベルトの半年後に迫った量産化をスムーズに立ち上げるために、統合した旧Mの部長と役割を交代した。
そして、旧Mで5年以上国内で高分子技術がトップレベルのコンパウンドメーカーと共同開発が行われてきたすべてのデータを見直した。
この時、Excelファイルの整理にはC#を用いているが、大変だった。大量の過去データを整理して、大別すると2群のデータに分かれることが見えてきた。
1群のデータは最も多く、歩留まりが10%前後のデータである。その中で、規格値を変更して50%近くまで歩留まりが上がったり、さらには70%というデータもあったが、これらを同じ物差しで規格化するとやはり10%程度の歩留まりしかないことが明らかになった。
もう1群は、30%以上の歩留まりであり、高い時には50%まで向上している群である。面白いことに、このような高い歩留まりが得られていても、その方向の検討が十分になされていなかったのだ。
この他に、面白い傾向が5年以上の蓄積されたデータから見えてきて、コンパウンドをカオス混合すれば、歩留まりが少なくとも50%以上になる確信が得られた。
そこで、コンパウンドメーカーにこれを提案したのだが断られただけでなく、自分で勝手にコンパウンド工場を建てて、とまで言われた話を以前ここに書いている。
話がそれたが、3カ月後にはコンパウンドメーカーの部長のお言葉に甘えて、カオス混合のプラントを立ち上げ、歩留まり100%の押出成形に成功するのだが、この成功は、5年以上の大量のExcelファイルを整理して得られたものである。
一定期間のExcelファイルは、ある実験条件における実験結果のデータ群である。しかし、5年以上のデータ群の中では、どのような位置づけになるかは不明で、この位置づけを見極めるだけでも新たな知が生まれる、ということが意外と知られていない。
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昔はPIPSは難しい、などと言われていたが、LOTUS123が登場するや否や、あっという間に技術者の間に普及した。そしてWINDOWSの時代には、それがExcelへ置き換わったのである。
しかし、データ入力し、表形式に整理、グラフ化までは便利であるが、これが複数溜まってくると、途端に再利用が不便となる。すなわちExcelは、最初のデータ整理には便利だが、入力データの再利用には適していないデータベースソフトウェアである。
それでは、リレーショナルデータベース、例えばAccessが使われているかと言えば、技術者の研究開発現場では使われていない。
昔、ParadoxというPascalに似たリレーショナルデータベースがあり、これを導入しようと試みたが、担当者が根を上げた。
実験データの再利用を考えたときにどのようなソフトウェアーが良いか、40年探してきたが見つからなかったので、自分で作ることにした。作ってみたところ、世の中に無いのでこれを特許出願した。
このような話にご興味のあるかたは、ご連絡ください。
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昨日全卵とチーズの混合物をコロイドとするときにワインを用いたが、あらかじめ温めた牛乳とチーズでも同様のことが可能だ。そのほうがワインを使わないのでコストが安くなる。
この場合、スパゲッティーを炒めたベーコンと混ぜる時に、フライパンにゆで汁をいれることを忘れないように。また、火は弱火か心配ならば切って全卵・チーズ・液体のコロイドと混ぜると卵がゲル化しないので見栄えが良くなる。
インターネットにはカルボナーラについて100以上ものレシピが紹介されているが、多くのレシピで作業の手際が悪いとうまくできない可能性がある。
スパゲッティーでは麺とソースを絡ませるテクニックが重要だ。中には食べる時にソースを絡ませるものがあるが、多くは料理人の腕に味と見栄えが左右される。コロイドの知識があるとうまいスパゲッティーを作るのは簡単である。
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スパゲッティーは、ソースの違いにより種類が豊富である。しかし、大別すると7種類、オブジェクト指向的な分類であれば5種類となる。
カルボナーラは、ねっとりとしたソースを麺に吸わせたスパゲッティーである。ネットのレシピで簡便な方法として生クリームを使用する方法が多いが、本場のカルボナーラは卵の黄身とチーズの混合物でねっとり感を出す。
ところが、卵の黄身とチーズからペースト状のソースを作るのは、意外と難しい。適当に作っても麺に絡ませているときに均一になってくれるから気にしなくてもよいが、すこし手際が悪いと黄身が固まり、見てくれの悪いカルボナーラとなる。
また、黄身だけを使うので余った白身をどうするかというSDGS問題がある。全卵とチーズのペーストを麺に絡ませる作業は、白身が固まりやすいので、さらに難しくなる。
そもそも、卵とチーズの混合物の粘度が問題である。これを料理に便利なコロイドで設計できないか実験をしたところ、50ccのワインにチーズ18gを入れ、電子レンジで20-30秒ほど軽く温める。
チーズが流動性を持ったところで混合してやると、粉チーズをもちいなくても、うまくコロイド化できる。冷えてくるとチーズの沈殿が出てくるので、40℃前後のところで卵1個をそこへ割って入れ攪拌する。
すると、ワイン・チーズ・卵のコロイドができる。流動性が高いので、カルボナーラの仕上げでスパゲッティーに絡ませる作業が格段に易しくなる。
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日産の電気自動車「リーフ」が電池の不具合でリコールとなった。恐らく日産の命運を左右するリコールとなるかもしれない。
原因は中国企業に委託生産していた電池で、コストダウンのためリーフに初採用と記事にはあった。まだ事故件数は少なくリコールするほどではないが、大事故につながるということで今回のリコールになったという。
さすが日産、と言いたいところだが、当方の予感は異なる。「予感」なのであまり書けないが、懸念点として指摘したいのが、末端の営業部隊も含め、やる気のなさが目に付く日産である。
最近の体験でいえば、半年前にお願いしていたことが放置され、機械的に営業マンから電話がかかってきた。お願いの件どうなった、と尋ねたところ、忘れてました、となった。
これではだめである。これ以外にもいくつかあるがここに書くような話ではないのでここまでにする。今日産がどれだけの国内シェアを占めているのか知らないが、かつてはトヨタと切磋琢磨していた会社である。それがシェアを10%前後まで下げたのに、役員の人数は自動車業界トップだという。
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コンパウンドメーカーへ単身赴任後の初めての会議であるにもかかわらず、無礼な物言いをしたわけではない。当方は思考実験の結果を説明し、コンパウンドプロセスの見直しをお願いしただけである。
その時、餃子の餡の話を出したかどうかは記憶にない。ただ、コンパウンドメーカーの営業部長を怒らせて、「勝手に生産して良い」と言わせてしまった。
勝手に生産するにしても、量産試作段階の制約やら量産までの半年という短い時間、さらにはコンパウンド技術のない会社でコンパウンド工場を立ち上げる困難さなどいくつかの高いハードルを越えなくてはならない。
しかし、20年以上前にこの高いハードルを弊社の研究開発ノウハウで簡単に乗り越えたのである。一番難しかったのは、5年以上旧M社で研究開発された記録であるExcelファイルを整理して、一つにまとめ、ビッグデータとして解析した作業である。
この解析結果からコンパウンドの問題が明らかになり、コンパウンディングの見直しをコンパウンドメーカーにお願いしたのである。このあたりについて4月に開催される技術情報協会のセミナーで公開するので弊社に問い合わせていただきたい。
技術情報協会様の講座は、下記
https://www.gijutu.co.jp/doc/s_604165.htm
弊社の紹介であれば割引があるかもしれません。まだ1か月近く前ですが、多数の申し込みがあり開催決定がなされています。
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コンパウンド工場を立ち上げるにあたり、難しい問題は、量産試作段階だったので、QMSの制約からコンパウンドの配合PPS/6PA/カーボンの組成と組成比を変更できず、コンパウンドメーカーのコンパウンド組成と原料をそのまま扱う必要があった。
しかし、これは営業部長が最初の会議で簡単に許可してくれたので、問題なく社内調整できた。また、コンパウンドメーカーでは、カーボン以外の原料を生産販売していたので、加工賃は減るが、原料の売り上げが残るので問題はないのだろう。
コンパウンドメーカーの一番のメリットは、当方の最先端の混練技術について無料で学べる点だった。ちなみに、当方が3カ月でコンパウンド工場を立ち上げに成功し、押出成形歩留まり100%のコンパウンド量産に成功してから、コンパウンド会社は、カオス混合の特許を10件近く出願している。
この事実を確認することは簡単で、特許検索サイトでコンパウンドメーカー名xカオス混合と入力すると、2007年以降の出願特許が出てくる。当方のアイデアを聞いた後、おそらく研究開発に2年ほどかかったのだろう。
当方のアイデアは、ゴム会社に入社した1979年に、指導社員から出された「二軸混練機でカオス混合する方法を考えるのは宿題である」と言われ、26年間思考実験を繰り返してきた技術である。
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