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2019.01/29 定年レス時代

年号が変わるということで、平成の総括ブームである。毎日のようにどこかで平成30年間のまとめを目にする。

 

当方にとっては意図せぬ転職で、専門がセラミックスから高分子へ変わり、転職してからセラミックスに関する研究成果を学位としてまとめ終えたたときに平成に変わった。

 

この時専門を高分子に変えたので、平成の30年間は高分子材料について学んだ30年間である。転職がよかったか悪かったかは今更考える気がしない。

 

ただ転職しなかったならば、おそらく今高純度SiCの事業を他社へ業務移管する仕事に携わり、移管先で技術顧問をしていたかもしれない。手元の学位論文を眺めながらそのような「もしも」の人生を考えた正月だった。

 

このような話を書くつもりは無かったが、「定年レス時代」というキーワードが目につきある記事を読んでみたら、愕然とした。定年レスを後ろ向きにとらえたその記事の内容である。

 

おそらく若い人が書いているのだろう。今の元気な年寄りは働きたい人ばかりである。少なくとも当方の交流している年寄りに悠々自適の人生を送れる、といって隠居志望を出している年寄りはいない。

 

最も類は友を呼ぶ、というから当方の見方には偏りがあるかもしれないが、今の70前後の年寄りは、バブル時代多かった元気のない年寄りとは少し考え方が異なる。

 

低成長時代の日本を何とかしようと高い志をもって活動している年寄もいる。昨年はスーパーボランティアが話題になったが、その能力がどのような習慣で培われたのか、掘り下げが無かったのが残念である。若い能力の発掘と同時に今の時代は能力ある年寄りの適材適所による活用が重要である。

 

 

カテゴリー : 一般

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