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2023.04/15 オーディオ

仕事の打ち合わせが終わり、雑談となってオーディオの質問を受けた。書斎にオーディオシステムを揃えるとしたらいくらかかるのか、という相談である。


居間には20年前購入したオンキョーのシステムがあり、スピーカーは30cmウーハーのついたあの名機が置いてあるという。


20年前と現在でオーディオ業界は激変した。安いオーディオセットでまもともなセットを購入できるのはヤマハしかない。DENONではスピーカーは一種類しか無く、そのスピーカーと組み合わせるアンプをとりあえず販売しているような状態だ。


DENONのアンプを選んだならばスピーカーについて専業メーカーを探すことになる。いまや、1社の製品で手ごろなオーディオ環境を構築したいならばヤマハしかない、という市場状況である。


1社の製品にこだわらなければ、組み合わせの選択肢は無限に広がる。デジタル中華アンプでそこそこの性能の製品が出てきて1万円で40W程度のアンプを購入可能だ。


ゆえに音源はPCのみで安い製品ですべて揃える、という観点に立てば、2万円程度で我慢できるデスクトップオーディオ環境は揃う。アクティブスピーカーの安いものであれば1万円でよい。


しかし、少し良い音で、となると、スピーカーは手作りとなる。市販品に1m以内において良い音のするスピーカーが無いのだ。


コスト無視ならばB&Wの100万円以上もするスピーカーを購入すればよいのだが、そうするとアンプも50万円前後のアンプとなりDACまでそろえれば200万円近くかかる(100万円以上するスピーカーを安い中華アンプで鳴らしても良いが。)。


お金に余裕があったとしても、オーディオファンに悪いがこれは馬鹿げていると思う。2万円前後のキットで結構いい音のするスピーカーシステムができる。これとDAC付のデジタル中華アンプを組み合わせれば5万円以下で書斎で聞くのに十分なオーディオ環境となる。


デジタルアンプはどうしてもいやだと感じる人はヤマハの3万円台のアンプと組み合わせることになるが、PCにアナログ出力が無ければDACを購入する必要がある(ヤマハのアンプにもDACが一応ついているが。)。DACはローランドの安いもので十分である(これならアンプについているDACと変わらない、と思う人は不要である)。


DACに少し良いものを使いたいならば、DENONから5万円台のDACを選ぶことになる。これが結構いい音がする。年寄りの耳でも安いDACとの音の密度差が分かる。ただ、聞き流し程度では気にならない差ではあるが。


ゆえに書斎でそこそこのオーディオ環境を揃えようとしたときに、音源が一つであれば、1万円前後と5万円前後、10万円前後の3段階から自分の満足行く環境を選ぶことになる。


今当方は事務所でDENONのDACとヤマハアンプ、手作りスピーカー、合計7万円ほどのシステムを楽しんでいる。ジャズ程度であれば十分な低音を楽しむことができ、目をつぶれば100万円以上するB&Wのスピーカーを聞いている気分になる。

カテゴリー : 一般

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