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2023.06/20 コンピューターで問題を解く

生成系AIが話題である。ただし、あまり期待してはいけない。新しいアイデアを必要とする解答が得られないからである。今騒がれているAIを使っても、解として利用できる情報が存在しない場合には、適当な答えしか得られない。


当たり前であるが、これを当たり前と捉えていない人もいるから大変である。そもそも人間よりも記憶容量の多いだけの機械を人工知能と呼んでいるのが誤りである。


科学に問うてみても科学で解答が得られないトランスサイエンスが溢れてきた世の中で、やはり頼りになるのは人間の自由な発想力なのだが、その能力を伸ばすための環境が悪くなっているらしい。


小学校や中学校の先生の質が落ちてきたことは以前より言われてきたのだが、その質の低い先生でさえも不足しているそうだ。しかし、これがあまり社会問題化していない。


先生の代わりをAIで、という発想が数十年前にもあったが、マイコンの時代にすでに結論が出ていた。やはり、人間の教育には生身の人間が必要らしい。


しかし、問題を解く技術を教えるだけならばAIでも可能で、eラーニングにもAIが導入されている。ただここで注意しなければいけないのは、問題を解く技術が身についても正しい問題を解かなければ宝の持ち腐れである。


コンピューターで問題を解く時代になってもドラッカーの名言、「間違った問題を正しく解いた答えに意味があるのか」は、まず最初によく理解しておきたい。


仮にコンピューターがどのような問題でも解ける時代になったとしても、イノベーションの方向を決める創造が必要な解答や、正しい問題を解いているのかどうかという判断は、人間が責任を果たすべき領域だろう。

カテゴリー : 一般

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