2025.04/24 AIブームと不易流行(10)
生成系AIに簡単な質問をして、ハルシネーションの問題が起きるのは、人間のように言葉を理解して考え、回答を導きだしているわけではないからである。
また、回答の生成に乱数を使用しているので同じ問いでも異なる回答をしてくるケースもある。その他AIの本命と言われている生成系AIであるが、実務で活用するときには、一工夫が必要である。
一時期AI活用技術としてプロンプトエンジニアリングが話題になったが、今のChatGPTでは、ハルシネーションの起きる頻度は下がり、先に述べたテクニック以外に以下に記載した程度のコツを身につけるだけでよい。
(1) 見出しは「#」を用いたマークダウン形式で質問を記載する。
(2) タスクは具体的に、手順ごとに明示する。
(3) 略語や専門用語は具体的に明記する。
(4) 回答の形式を指定する。
(5) 必要なら参照先を記載するように命じ、検証できるようにする。
但し、従来型のモデルでこれらは有効であるが、Deepseek R1の登場を境に多くのAIモデル提供事業者が開発とリリースを推し進めている推論型モデル(reasoningモデル)では、これらの手法がパフォーマンスを下げることが確認されている。
推論型モデルを用いるときには、A.目指すゴールとB.そのゴールが必要な理由、の2点のみを記述するのが最も効果的と言われている。
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