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2025.04/26 日産の赤字

日産自動車はきのう、2025年3月期の連結最終損益が最大7500億円の赤字になったと発表しました。ヤフーニュースはじめ、各誌が様々なコメントをしている。


「技術の日産」というフレーズが好きで、日産を応援しているが、外部から見ている限り、日産の技術者はじめ社員がかわいそうである。過去にプリンス自動車を日産に売却した歴史があり、スカイラインやGT-Rはプリンス自動車のレガシーである。この時の経営陣は、後継者選びに失敗したのだろう。


また、トヨタやホンダのハイブリッドは、科学的に当たり前の方式であるが、日産のe-Powerは、科学で考えるとトヨタやホンダを凌げない方式、どちらかと言えば否定される方式である。「技術の日産」らしい挑戦的選択のハイブリッド方式だ。


いや、ハイブリッドではなく電気自動車である。エンジンは単なる発電機であり、タイヤの駆動力として使用されていない。しかし、トヨタやホンダのハイブリッドに肉薄する燃費である。


当方の乗っているオーラは、スポーツモードで乗っても実測約20km/lと大変燃費が良い。スポーツモードでは3lエンジンのようなフィーリングを味わえ、アクアの乗り味とは全く異なる。


また今年発表される新車では、燃費が15%改善された新世代のe-Powerが搭載されるという。技術陣は頑張っているが、旧経営陣がダメだった、というわけで、新しい社長イバン・エスピノサ氏は、2025年4月に就任後、全世界の生産資産の価値を再評価している。


その結果、北米、中南米、欧州、日本における工場や設備の価値が大幅に下落し、約5000億円の減損損失を計上することとなった。これは、過去の経営陣が行った過剰な設備投資や、市場変化に対応できていなかった戦略を見直した結果である。


すなわち、今回の減損損失は、過去の経営判断の見直しと将来の成長戦略への転換を図るための「清算」と位置づけられる。これにより、日産は財務体質の健全化を進め、電動化や自動運転などの新技術への投資を強化する基盤を整えることが期待される。


また、日産は約1.5兆円の手元資金を保有しており、短期的な資金繰りには問題がないとされている。さらに、連結純資産は約6兆円あるそうで、AIによれば債務超過に陥るリスクは低いと見られている。


いまやグローバル企業になったが、それでも日産の倒産は、日本経済に大きなダメージとなる。トヨタやホンダと異なる技術思想の日産を応援しよう。

カテゴリー : 一般

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