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2025.05/03 社内研修

先日パワハラ自殺した話題が幾つかニュースになっていた。自殺した新入社員とパワハラ上司の関係において、日本カーボンはパワハラ上司に高い人事評価を与えていたのではないかと想像するが、この20年間ニュースでパワハラ問題が報じられても、問題に気がつかないような人材である。


また、2000年頃からセクハラやパワハラの研修が盛んに行われるようになってきた。同時にコーチングの研修も人気である。しかし、今でも電通の事例が話題になるように新入社員あるいは若手の自殺が多い。気づきと学びのできない管理職が多いのだろう。


気になるのは、新入社員への研修である。当方が新入社員の時に受けた研修では、職場の上司にとんでもない人がいたりするので、何かあったら人事部にすぐに相談してくださいと、研修課長の挨拶があった。


この研修課長の言葉を思い出し、当方はホスファゼン変性ポリウレタンフォームの工場試作に成功したのに始末書を書くように言われた問題を人事部長に相談している。


その時、「君は人間リトマス試験紙だ、君のことを悪く言う人は悪人であり、君を評価する人は善人と思って仕事をやれ、始末書を書けと言われているなら、君の思いを込めて始末書を書いてやれ」と激励されている。


そして、燃焼時の熱でセラミックスを生成して高分子を燃えにくくするコンセプトのホウ酸エステル変性ポリウレタンフォームの企画書を始末書として提出している。


ところが、この始末書の企画書部分が外され表紙だけが人事部に送られた、と人事部の同期から連絡がはいり、途中で外された企画書を改めて人事部に送っている。


そして、新入社員1年目の発表会では、このホウ酸エステル変性ポリウレタンフォームの研究について途中経過を発表した。発表後工場試作に無事成功し実用化されている。


また、この成果は、始末書を書けと言った上司に大変評価されて、上司が活動していた高分子の崩壊と安定化研究会で上司の代わりに発表させられたり、社外セミナーで発表させられたりしている。


40年以上経過し、この時のデータを改めて深層学習で検討させて、その結果を2年前の日本化学会春季年会で発表している。新入社員の小生は、とんでもない上司に出会ったが、人事部長に助けられ、その思い出の数々が社外発表データとともに今でも残っている。


当時の研究について今でも大切に公開されたデータを見直しながら、辛かった思い出を楽しく思い出している。その過程で、社外セミナーの講師をしたときに講師料を上司が着服していたのではないかと疑念を持った。当方は一度もセミナー講師料も出張手当も頂いたことが無かった。学会も含めて年休で参加させられていた。


この上司については、この問題以外にまだまだ組織人としておかしなことがあり、さらにその上司の上司にあたる本部長(注)も今から思い出せば変な人だった。ゴム会社の当方の上司を題材に変な上司セミナーを行ったら、新入社員の研修として役立つかもしれない。


なぜなら、高純度SiCの半導体治工具事業の企画もこのパワハラ上司の時に生まれている。また、人事部から指名されてアメリカ留学となるところを無機材質研究所の留学になるよう調整してくれたのもこの上司である。


この上司の葬儀に参列した理由は、なんやかやと部下の時代にもめ事があったが、ゴム会社で最も仕事の成果を短期間に出すことができた上司である。これは、この上司の無茶苦茶なマネジメントのおかげかもしれないと思う時がある。上司と部下の関係はおかしなものである。


当時は、死にたくなるほどつらい時期もあったが、どなたかが相談に乗ってくれて転職に至っていない。パワハラやセクハラ、モラハラなどあらゆるハラスメントを乗り切った当方の体験談は、新入社員研修として役立つと思っているので、ご依頼ください。12年後には転職した話を組み入れるかどうかはお客様に合わせます。


(注)12年間に本部長は、Y,U,Iと3人だった。YもIも少し変人だった。Yについては、セクハラが女子社員の間で噂されていた。また、就業時間中にゴルフクラブを本部長室で振り回し、蛍光灯を壊している。たまたま廊下を通りかかった小生は、掃除をさせられたが、この話は、人生においてはじめて告白している。しかし、当時秘書の方が当方の易しさを他の女性に話したので、本部長のミスショットもすぐに広まった。本部長とはめったにお話しできなかったが、無機材研へ訪問する時に、役員用のハイヤーの中で気さくな人だと知った。飾らない人だったおかげで悪いことをしてしまった。上司と当方3人で小平から筑波までハイヤーで行くというので、ハイヤーの運転手に、当方が居眠りをするといけないので当方が据わるであろう助手席のヘッドレストを外しておくようにお願いをした。ところが出発するときに、本部長は自ら率先して助手席に座られたので困った。上司は、自分が助手席に座るので後席に座るよう本部長にお願いしたところ、本部長は、助手席が好きだと言って譲らない。仕方が無いので、上司が運転手の後ろに座ったのだが、走り出して本部長が居眠りをしだした。ところがヘッドレストが無いことに上司は気づき、当方にヘッドレストの役目をするように命じてきた。当方はつくばまで本部長の頭を手で支えなければいけなかった。

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