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2025.06/02 減反政策からの転換

米の生産をどのように国策として管理してゆくのか、難しい問題である。ただ、これまでの減反政策により、米生産農家が淘汰されてきた可能性がある。


すでに、企業経営のスタイルでインターネット販売をしている農家もあるという。また、JAは米生産量の50%以下しか集められなくなってきて、流通に関わる傘下の業者の倒産が多くなった。


今米の生産に関してイノベーションを起こすには良い機会である。今回備蓄米の配布で新規参入者も現れた。この米の生産管理で問題となるのは、生産量と買取価格の管理である。


生産量については、米騒動が起きる3年前までの生産量を基準に考えればよいのではないか。問題となる買取価格については、340円/kg前後の定額農家と買取価格自由農家に区分けし、前者については、生産量が1割以上落ちたときには国が補助金を出すシステムにすると良いかもしれない。


そして、増産しすぎた米に関しては、輸出に回すようにしたらどうか。今日本のお米は世界で食べられている。後者の買取価格自由を希望した農家については、まったく自由経営にしても良いのではないか。


問題は生産量が落ちた時で、その時は今回のような備蓄米や輸入米で対応すればよい。市場における米の販売価格は、最低2000円/kg前後の米が常時流通している状態を維持すればよい。


世の中には、100円のコーラを1000円で買いたい人がいる。最低の流通価格を管理して上限価格を管理しない政策で良いと思っている。


かつて、価格が高ければ良品と勘違いしている時代があった。21世紀はコストパフォーマンスの良いものを求める時代である。例えば弊社のセミナーでは、ご相談いただければ土日でも開講しているだけでなく、その価格や内容はご相談に応じ、受講者にとってコストパフォーマンスの良い内容を提供しています。


(注)今朝のニュースでJAが今年の米の買い付け価格を60kg22000円から24000円とした、と報じられた。これは高騰しすぎた現在の価格である。それでも産地によりばらつきはあるが、1kgあたり370円から400円である。すなわち精米の歩留まりや運賃を含めても、消費者が購入する価格がこの価格から2倍になるとは考えにくい。1.5倍でもおかしいのである。他の工業製品の感覚では、消費者に渡るときに、高くても1.3倍程度である。仮にkg単価が520円になったとしても5kgの価格は2600円である。3000円を越える価格は中間業者の利益と捉えることができる。輸入米は規定量を超えると340円の関税が1kg当たりかかるそうだが、それでも輸入米は5kg3000円前後で市場に出始めた。米の適正価格がいくらであるかは、これら情報から明らかであり、石破首相が言っていたように、5kg3000円前後だろう。今回備蓄米が2000円であり、おそらく市場価格はこの間で落ち着くのではないか。カリフォルニア米もまずくはない。

カテゴリー : 一般

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