2025.06/29 実験のやり方
企業の研究開発において、実験は必ず行われるものであるが、それをどのように行うのかが問われる時代になった。40年ほど前ならば科学の方法で行っておれば、上司に褒められたかもしれない。
これが1990年代になって、タグチメソッド(TM)が逆輸入されると、TMで実験を行うことが求められるようになった。そして2010年以降はデータサイエンスが、という具合に、DXの進展とともに多因子実験が重要になってきた。
このような変化の中で、科学の方法に拘っていると、現象の捉え方と実験の方法との整合性がとれない時が出てくる。例えば、TMを難しく感じたりしないだろうか。
科学に囚われなければ、TMの理解は容易で、どのようなシステムでもサクサクとTM実験ができるようになる。その解析もPythonが使えるので簡単だ。
ところが、結構このような事実をご存知ない方が多い。トランスサイエンスという言葉がポピュラーになってきても、科学の方法にしがみついている技術者が多いのだ。
科学の方法は、義務教育で学び、恐らく企業で何か仕事を担当してもそれで行っているだろう。これだけ多因子モデルの実験を容易にできる環境が整っていても、科学の一因子実験が簡単である。
多因子モデルの実験は、上司にTMでやれと命じられて、TMを行う時ぐらいかもしれない。しかし、トランスサイエンスの問題は一因子実験で解くことが難しいのだ。
このあたり、詳細は弊社へ問い合わせていただきたい。また高分子同友会の特別勉強会でもこのあたりの話を説明する。
カテゴリー : 一般
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