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2015.12/24 ヒット曲

年末は伝統となった紅白歌合戦を筆頭に長時間の歌番組が多い。しかし、今年のヒット曲は何か、と尋ねられても、ちんぷんかんぷんである。これは今年に限らず、すでに20年前からで、若い感性が萎んでしまい、逆にお腹が膨らみ始めたころからだ。ところが、最近はこのような年齢からくる宿命だけでなく、世の中全体でヒット曲が分からなくなっているらしい。
 
新聞を読むと、今年の紅白歌合戦では原点に戻り楽曲を選んだ、と解説されている。また、CDの売り上げの落ち込みだけでなく、CDの売り上げからヒット曲が見えなくなってきているそうだ。ちなみに今CDの売り上げランキング上位はAKBとその関連グループが占めている。
 
NHKの朝ドラのテーマソングの楽譜が品切れになった、と以前ニュースになっていたのでAKBはすごい、と思ってCDのランキングをみると、知らない曲ばかりだ。これも新聞のニュースから知ったことだが、昨今のCDには、握手券などのおまけがつけられて販売されているという。すなわち、CDの売り上げランキングがAKBばかりになっているのは、握手券目当てに一人で10枚以上も買う人がいるからだそうだ。
 
CDの売り上げ減少は、インターネット原因説が主流で、今は楽曲を個人がダウンロードするよりもストリーミング配信で楽しむ割合が多いという。楽曲のダウンロードの時代は高々数年で、ストリーミング配信が一気に広がったようだ。
 
ストリーミング配信と言えば、古くはFM放送がある。今オーディオ店に行くと単体のFMチューナーを見つけることは難しい。10年以上前からFMチューナーを販売するメーカーが少なくなり、今単品コンポとしてFMチューナーを販売しているのは、ヤマハぐらいである。
 
我が家には40年近く前に購入した、当時最先端のチューナーが今でも良い音で鳴っている。年を取るにつれ高域のノイズが気にならなくなったのはチューナーの劣化ではなく耳の劣化だろう。ストリーミング配信をパソコンのスピーカーから聴く音よりも良い音がしている。またこの数年はラジオマンジャックというお気に入りのFM番組もできた。昔は、FMチューナーをプログラミングし、流しっぱなしで無差別に番組を聴いていたが、転職してから勤務先が遠くなり、FM放送をいつの間にか聴かなくなった。事業を始めてから、またFMを聴くようになりはじめた。
 
さて、今はストリーミング配信からヒット曲が生まれている、としたならば、ライブ感の溢れた楽曲がヒットしているのでは、という仮説を立てることができる。なぜなら音だけでなく画像も楽しめる時代だからだ。そのような視点で昨年と今年の紅白歌合戦で選ばれた楽曲を眺めてみると、共通点は仮説を支持している。今年落選したキャリーパミュパミュなどの例外もあるが、ライブ感あふれるスターが選ばれている。今は音楽を目で楽しむ時代になったようだ。
  

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