2024.05/24 高分子材料の寿命と破壊
最近パンツのゴムがダメになるのが早くなった、と感じたら、運動を始めた方が良い。ウェストが太くなったのだ。その結果、ゴムにかかる応力が大きくなり、クリープ速度が早まった。
このように、高分子材料の寿命について、日々の健康管理で学ぶことが可能だ。パンツのゴムが切れるまではいている人はいないと思うが、パンツが落ちないようにウェストがどんどん太くなれば、やがてゴムは切れる。
高分子材料のクリープ破壊が厄介なのは、金属のように非破壊検査ができないことだ。パンツのゴムが緩くなれば、ゴムが切れる前に交換するのだが、プラスチック製のフックはそうではないので、ときどき突然かけてあったものが落ちたりする。
金属の場合には、どこかにしわが現れたり、フックの形状が変化したりするので、劣化してきたことに気がつくが、プラスチック製のフックでは突然破壊する。
クレイズという現象を知っておれば、点検して気がつくかもしれないが、このクレイズが表面で観察できるとは限らないので、これまた厄介なのだ。
このように高分子材料の寿命と破壊については、厄介なことが多い。来週のセミナーでは、この厄介な話を分かり易く説明します。
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