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2024.10/25 パターン

西部劇やチャンバラ、時代劇が過去のものとなったが、これは単純な物語パターンが飽きられたためか。物語パターンと言えば、「ゴルゴ13」が有名であるが、デューク東郷は1935年生まれなので89歳になる。


5つほどのパターンで、原作者が亡くなってもこれまで連載が続いている。最近のTVドラマもパターンがあり、つまらなくなった。NHKの朝ドラは、ギャルから始まった意外なパターンだが、なんとなく話の展開が見えてしまう。


人生長く生きていると、つまらなくなる部分が幾つか出てくるが、科学の時代というパターンももうそろそろやめてはどうか、と思う。もう科学は常識なのだ。


確かに1970年代80年代は、超常現象がもてはやされたり、怪獣が何度も国会議事堂を壊したりと非科学的な出来事が流行したりしたが、今はもうこれらを非科学的と見下し流行も終わった。


このような視点で現象を眺めて理解しようとして、科学で問うことができても、科学的な答えを出すことができないパターンが存在する。


一つは科学的に解明されていない事象が存在するためであるが、他の一つは、現象が複雑なために科学で問い始めてみても玉ねぎの種を探して皮をむくような状態になる。


前者は、非平衡な現象あるいは急速に進行する現象など本来科学で扱ってこなかった、あるいはその扱いを研究中であるが未だ科学の方法が確立していないパターンである。


後者は複雑に絡み合っている状態から一つのを取り出して科学で答えを出せる場合もあるかもしれないが、その答えが見つかっても現象そのものを理解できないパターンとなる。


後者が時折悩ましいことを引き起こし、科学の答えで全体が分かったように吹聴する人がいることだ。転職の引き金となった電気粘性流体の耐久性問題もその一つだが、その時には、「加硫剤も添加剤も何も入っていない世界初のゴム」が答えとされた。


高分子を理解されている人がこれを聞いたならば馬鹿が騒いでいる、となるのだが、世界一のタイヤ会社の研究所では、何故かそうはならなかった。素晴らしいアイデアともてはやされたのである。


原因は、科学こそ問題解決の唯一の方法と凝り固まった頭の集団となっていたからである。信じられないかもしれないが、ゴムの破壊について世界的な研究者と自認していた人物も含め誰もこのアイデアに異を唱えていないのだ。


実は自然現象の問題を解く方法には、少なくとも二つのパターンがある。一つは科学的方法ともう一つは非科学的方法である。後者については、荒唐無稽なアイデアで問題解決はできないが、現象からデータを取り出してデータの動きから答えを出すことができる。


いわゆるデータ駆動の方法だが、これは難解な自然現象の問題を解くための科学と異なるもう一つの方法である。科学と異なるのは、仮説を必要としない点である。

カテゴリー : 一般

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