2016.10/07 名古屋の魅力(1)
「行きたくない都市」ダントツ1位は名古屋だそうだ。
「最低だろうと思っていたけども、これだけポイントが低かったのは、びっくらこいた」。そう言って、自嘲ぎみに笑うのは、名古屋市長の河村たかし(67)だ。今夏、名古屋市が行ったアンケート調査の結果が、関係者ならびに名古屋市民たちを愕然とさせている。と、「女性自身」のWEBニュース10月6日版で報じられていた。
アンケートは、東京・大阪・札幌など全国の8都市に住む男女を対象としたもの。「買い物や遊びに行きたいか」という質問の回答を指数化したところ、名古屋が1.4ポイントと最下位。トップの京都(37.6ポイント)に比べると、わずか27分の1!7位の大阪でさえ16.8ポイントだから、その不人気ぶりは歴然だ。
さらに「最も魅力的な都市」と「最も魅力に欠ける都市」を1つずつ選ぶ質問では、名古屋を魅力的と答えた人はわずか3.0%、逆に魅力に欠けるという回答は、30.1%。関係者をよりガッカリさせたのは、ほかの7都市の市民は自分たちが住んでいる都市を「いちばん魅力的」と、答えているのに、名古屋市民だけは「東京や京都のほうが魅力的」と回答していたことだったという。
この記事について、名古屋出身の当方は十分に理解できる。一方で、名古屋が全国から熱い注目を集めた時期もあり、その現象を見ると、逆に名古屋という町の特徴が浮き上がる。そして、自信を持って、魅力の無い街、名古屋万歳と言いたい。月並みの魅力の無い点が名古屋の魅力だからだ。河村市長に、今のままでいいのだと提案したい。
それでは、名古屋が熱い注目を集めた現象を幾つか紹介したい。例えば、1980年代のセラミックスフィーバーでは、名古屋のセラミックス業界は熱く燃え、名古屋にファインセラミックスセンターが設置された。筑波に無機材質研究所があっても、名古屋に熱い視線が集まった一瞬である。
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