2016.11/01 離党勧告
小池都知事を応援した「7人の侍」こと7人の区議に対する処分が昨日延期に決まったという。自民党二階氏の和解策をけった彼らに対して都議連がどのような判断を下すのか注目されていた。その結果として「延期」とは情けない。「延期」したままうやむやにするのだろうか。
当方は、現在の都政の状況において自民党都議連はこの処分問題を有権者への謝罪の機会に活用するのも一つの政治的手法と考えている。少なくとも豊洲移転の問題に関しては、与党自民党の失政が明らかであり、さらに豊洲移転問題で汚職事件にでも発展したなら、特定の汚職犯である自民党員の問題ではなく自民党全体の問題となる。
ここで処分問題そのものについて都議連の過ちであり、過去も含め謝罪し小池氏と協力して問題解決にあたる、というのは有権者に対し好印象を与える。ちなみに現在の段階で7人の侍は、明確な答えを出していないのである。都議連が処分を打ち出し、それが明確になっていないので都議連側にこの結論を出す責任がある。
都議連の謝罪により誰の面子がつぶれるのか。今の状態では面子がつぶれるのではなく逆に好印象を有権者に与える可能性もある。すでに自民党党本部は、現実的な動きをしている。
ところで、組織と個人の関係において組織は成果を出すための道具に過ぎない。その道具がおかしな動作をした場合に、個人は組織を改革するのか組織をすてるのか、という決断を迫られる。あるいは、個人の立場ではそのように判断すべきである。一方組織の機能に責任ある立場では、おかしな動作を修正するようにマネジメントしなければならない。
すでに自民党本部は小池氏に不問いの結論を出し、都議連幹部も総辞職させるなどしたのだが、それでもおかしな動作をして厳しい処分を都議連は出してしまったのである。それに対して7人の侍は、組織と個人の関係において正しい行動をとっているのだ。このまま長引けば都議連がさらに傷を深めるのは明らかで、早期収拾が頭の良い決断である。それには謝罪しかない。今の段階であれば有権者は理解を示す。
もし結論を長引かせたり、うやむやにした場合にはどうなるのか。さらに組織は傷を深め、大きな問題を引き起こす可能性がある。当方はゴム会社を転職後起きたゴム会社の事件にびっくりし、組織と個人の関わりにおける判断の難しさを痛感した。このまま進むと7人の侍は、本当に離党し、都議選で対抗勢力となって自民党は都議会で議席を多く失うことになる。
このような問題についても問題解決を誤ると複雑化する。11月15日に問題解決のセミナー( https://www.rdsc.co.jp/seminar/161116 )を予定しているが、5年前に開催した研究開発必勝法という問題解決セミナーにマネジメントの要素を加え、アイデアを出すためのノウハウもお話しするので都議連の方にも参考になるのではないかと思っている。ただし内容は技術開発が中心である。弊社へ申し込んでいただければ割引価格で受講可能です。
カテゴリー : 一般
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