2019.12/19 郵政不祥事における社長の責任
郵便局職員のかんぽ生命の保険販売における不祥事で、日本郵政、日本郵便、かんぽ生命の3社長が更迭されるという。
確かに今回のかんぽ生命の問題は、少なくとも3社長が責任を取らなければいけない、あるいは3社長の責任だけでは済まない問題だ。
事件の重大さを考えると3社長の更迭は避けて通れないが、その中の一人から早くも情けない泣き言が飛び出した。
「情報が入ってこない」という、先日この欄で書いた瀬古氏のようなことを言っているのである。社長にもなってそのような泣き言しか出てこないのは、本来社長を務める能力の無い人だ。
なぜか日本のリーダーにはこのような泣き言をいう人が多い。おそらくリーダーとは偉くふんぞり返っておれば務まるものと勘違いされている。
もしかしたら日本のGDPが横ばいなのは、日本の社長の能力が低いことが原因なのかもしれない。
松下幸之助や本田宗一郎、石橋正二郎といった戦後の経営者は皆活動的だった。みずから現場に情報を取りに行ったのである。
ゴム会社で高純度SiCの事業化を行っているときに、毎年の社長訪問があったのは心強かった。ある時から角銅専務と家入社長だけの訪問になったことを不思議に感じた。
しかし、大掛かりな買収があっても続けていてほしい、と言われた家入社長の言葉を信じて頑張った結果30年続く事業となった。
カテゴリー : 一般
pagetop