2022.07/05 疎水性材料のコロイド(2)
疎水性材料である油を水に分散したい時には、界面活性剤を用いる。水に対して1-3%程度の界面活性剤と水に分散したい少量の油と大量の水とを混合すると白濁状態になる。
この時製造されたコロイドの透明性は、油と水の量比による。ここで界面活性剤を用いなければ、水と油へ二相分離する。
サラダにかけるドレッシングには、油と水に分離しているタイプや白濁状態のタイプが存在するが、これはドレッシングの設計思想に依存している。また二相に分離している状態を食べるときに懸濁状態にして振りかける設計は、なんとなくフレッシュなイメージである。
身近な製品を眺めてみても、疎水性の油をどのように水に分散するのか、その工夫が技術者によりなされていることに気がつく。
界面活性剤により安定化されたコロイドあるいはドレッシングのような振ればある時間安定な懸濁状態となり、やがて相分離するコロイドなど様々なコロイドが存在し、そこにどのような機能が働いているのかと不思議に思うと界面科学を勉強することになる。
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