活動報告

新着記事

カテゴリー

キーワード検索

2024.03/25 才能と努力と年齢

入江選手は残念ながら派遣標準記録に達せず、オリンピック内定とならなかった。池江選手は50mの代表切符を逃がし涙しながら「高校生の時は寝たら回復したけど、寝たら体が重くなる感じ」と体の変化を痛感したという。


大橋選手も瀬戸選手も得意の400mメドレーで失速し、200mでかろうじて代表切符を手に入れた。鈴木聡美選手は33歳という高齢で代表切符を2枚奪取している。


スポーツは才能と肉体の両者がうまく調和した時に最高の結果が得られる。水泳というスポーツならばさらに努力がその結果を左右すると言っても誰も否定しないだろう。


陸上で生活するように進化した人間が水の中で能力を発揮するためには、水の中での動きの工夫が必要である。陸上競技との大きな違いがここにある。だからと言って陸上に努力が不要とは言っていない。


100mを9秒台で走るためには、才能と肉体だけではだめなことは人生を通じて10秒台さえ出したことが無いのでよくわかる。


しかし、水の中では浮くことだけでも精一杯であることは、水の事故が多いことから知ることができる。陸上の交通事故の多さと比較しても意味が無い。水の中では人間の能力発揮に努力が必ず必要と捉えるべきだろう。


このように考えてくると、50m終了後の池江選手の涙は複雑であることが伝わってくる。凡人にそれが理解できるとは思わないが、瀬戸選手の笑顔より複雑であることが伝わってくる。


入江選手の笑顔には、どことなく悲しさがあった。大橋選手はわかりやすい笑顔だった。スポーツ観戦は生に限る。芸術同様に様々な感動を与えてくれる。

カテゴリー : 一般

pagetop