「望遠だよ、望遠だよ、ワイドだよ」のCMで一眼レフのトップメーカーになったペンタックスは、デジタル化の流れの中で、保谷からリコーへブランドだけが転売され生き残った。
リコーイメージング株式会社が旧旭光学工業の正当承継の企業だが、2011年リコーにカメラ事業だけを保谷から売却されて安心したのは、数多くのペンタックスファンだろう。
ペンタックスブランドは、一眼レフマニアに多くのファンを持つ。しかし、保谷からTOBをかけられ吸収されたときに、その目的がカメラ存続ではなく旭光学工業の医療事業を狙ったものであったので、まさにファンまでも敵に回した敵対的TOBとなり、多くのファンは心配した。
しかし、リコーはペンタックスファンを見捨てなかった。かつてリケノンレンズがペンタックスの一眼レフマウントで登場したようにリコーは映像事業分野においてペンタックスのシンパである。
ペンタックスカメラを創り続けることは、リコーの映像事業分野においてシナジーを生かすことが可能だ。そして、ペンタックスファンはリコーの応援団になっていった。
そしてこの夏、秋になるかもしれないが、ミラーレス一眼へ時代が変わろうとしているときに、リコーの経営努力によりペンタックスらしい一眼レフカメラ、小型軽量高性能一眼レフカメラが登場する。
おそらくそれはデジタル一眼レフとして、もっとも高性能で小型軽量カメラになる予定だ。すなわち、デジタル一眼レフの完成形と言っても良いカメラに仕上がって世の中に登場する。
K-1のあの重量にびっくりして購入をやめたカメオタも、ぜひ購入すべきだろう。おそらく、これぞペンタックスというカメラに仕上がって登場してくると思われる。
もちろんペンタックスだからニコンのように新製品を理由にして価格を高く設定しないはずだ。ペンタックスは大衆に優しいブランドであり、10万円台前半を期待したい。
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ペンタックス(リコー)がAPS-Cサイズの新型一眼レフを新発売するという。メーカーサイトにその新製品の概要がビデオで紹介されているが、発売日は未定である。
ニコンはZ-5というフルサイズミラーレス一眼レフを8月に新発売するという。両社それぞれかつてはトップ企業だったが、デジタル化の流れや写真文化の変遷によりその座を他企業に譲った。
ペンタックスが業界トップだった時代をご存じな方は60代以上かもしれないが、ニコンはおそらく30代以上かもしれない。現在のカメラトップ企業は、ソニーあるいはキャノンである。
両社が激しいトップ争いを行っており、ソニーはミラーレス一眼に特化し、その分野で一番となっており、ミラーレス一眼と古くからのミラー駆動一眼レフカメラの合計でトップとなっているのがキャノンである。
すなわち、ソニーはじめキャノン、ニコン、ペンタックスはそれぞれの独自戦略により、縮小しつつあるカメラ市場で戦っている。この戦いは、戦国時代が鉄板となった大河ドラマより面白い。
公知のように、今写真を撮るにあたりカメラをわざわざ持ち出さなくても携帯電話に付いているカメラできれいな写真が撮れてしまう。
そして写真文化を盛り上げているのはインスタグラムで、素人がかつてのプロ並みの写真のような作品をアップロードしている。
さらに、インスタグラムの普及で写真をわざわざプリントして楽しむ人も少なくなった。画面の大きくなった携帯電話で鑑賞すれば済むからだ。
写真文化そのものが変質してゆく中で、かつての撮影道具メーカーは必至の生き残り戦略を展開している。ソニー、キャノン、ニコン、ペンタックス以外に富士フィルムやレンズメーカーシグマ、家電メーカーパナソニックも必死である。
残念なことにオリンパスはそのカメラブランドを売りに出している。ミノルタとコニカはその統合時にカメラ事業をソニーへ売却している。コンタックスはじめ多くのカメラメーカーやブランドは21世紀を迎えることなく消えている。
この熾烈な戦いは、写真文化に必要な道具としてのカメラとは、どのようなものかを問うているのと同じである。博物館に残るかもしれないペンタックスの新製品をカメラ店で一度手に取ってご覧になることをお勧めする。
一眼レフカメラは、長い間、傑作写真を撮るための必須の道具だった。TTL方式が撮影者に選ばれたのだが、撮像素子と電子ビューファインダーの登場でTTLの大半の目的が置き換えられることが理解され、ソニーは早々とミラーレスに特化した。そして、今では一眼カメラといえばミラーレスの時代である。
そこに一石を投じようというのが、かつて一眼レフトップメーカーとなったペンタックスである。
電子ビューファインダーでは決して実現できない価値を求めてTTL方式の完成形を追及した新製品の発売が待たれる。カメオタでなくてもその製品を手に取ることは、写真文化を考えるために参考になる。
ニコンは、一眼カメラについてレンズ交換可能な特徴に着目し、時代の流れに沿った戦略として、最大の口径に広げたレンズマウントを搭載したミラーレス一眼で戦っている。
そのメリットを実現したレンズはこれまでにない「写り」を実現しているが、ソニーの市場を侵食するまでには至っていない。この8月に新発売されるZ5は、首をかしげる商品企画であり、その販売価格だけが魅力の商品である。
Z50は、商品として魅力的な企画だったが、カタログからその魅力は伝わってこなかった。ニコンは昔からこの辺りの戦い方が下手である。
弊社へご相談いただければ、ソニーの市場を10%以上侵食する方法を伝授したい。緻密な商品ラインを展開しているソニーには、その緻密さに弱点がある。ニコンやキャノンは、今、そこを攻めなければいけない。
かつてこの欄でニコン銀塩フィルム一眼レフの樹脂部品について、商品評価技術の問題を指摘したが、基本機能がずば抜けていても、商品として問題があれば一般ユーザーは逃げるのである。
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SiCの立方晶(3C)はダイヤモンド構造だが、様々な多形が存在する。3Cの結晶構造は2000℃未満1600℃以上の温度領域で生成し、低温度で気相成長させると2H型のウィスカーが得られる。
3Cの結晶構造の粉末にホウ素と炭素を添加し、2000℃以上で常圧焼結を行うと6H型の結晶へ転移する。
3Cは等方的であるが6H型は異方性であり、線膨張率が結晶方位により異なる。ゆえに常圧焼結体では歪が残ったまま室温で使用されることになり、靭性が低い。
不思議なのは、4Hや他の結晶系も得られてよいはずだが、トレース程度であり、2Hと3C、6Hの粉末X線回折ピークさえ知っておれば、この分野の仕事では事足りる。
昔SiCの多形について、16ビットのPC9801でシミュレーションを行ったが、100層まで行うのに1週間かかり、そのデータ量は、10Mバイト程度だった。
今の時代では大したデータ量ではないが、当時FDで10枚分である。プリントアウトしても帳票300枚前後使用している。
すなわち多形が大量に存在するはずなのだが、4Hが稀に現れるだけで、その他の多形は、めったに現れない。これは不思議なことなのだが、未だにわかっていない。
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高分子の混練温度について誤解をしている人が多い。特に樹脂の混練経験者は、Tm以上にシリンダー温度を設定しなければ、混練できないと誤解している。
高分子はTgとTmの中間領域の温度でも混練できるのだ。ゴムのロール混練では、室温で混練した経験がある。
このような話をすると、ステレオタイプ的に分子の断裂を言い出す人がいる。実は、Tm以上で混練しても配合設計が悪ければ分子の断裂は起きる。混練で分子の断裂は起きるのだが、条件設定によりその程度は変化する。
すなわち、Tmの温度以下で二軸混練機を用いて混練するときに、各シリンダー温度の設定の仕方が重要になってくる。これはノウハウになるので詳しく書かないが、ご興味のあるかたは問い合わせていただきたい。
混練温度をTg以上で任意に設定できる技を身に着けると、二成分以上のポリマーブレンドをうまく混練できるようになる。
換言すれば、ブレンドしたい高分子の溶融時の粘度を揃える、あるいは近い温度で混練することが可能となる。これがどのような意味を持っているのかもご興味のあるかたは問い合わせていただきたい。
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前回の無料セミナーで某社のセミナーソフトの使い勝手が分かったので、別の会社のセミナーソフトを検討するために再度二時間程度の無料セミナーを企画している。
もし、この欄の読者でご希望のテーマがあれば、問い合わせフォームから提案していただけるとそれを二時間でまとめて実施します。ただし、前回同様テキストは有料となります。
テキストを購入されなくても参加できますので、セミナー聴講後テキストを購入することも、あるいはテキストを全く購入しなくてもかまいません。
高分子材料関係からセラミックス迄材料に関することならばなんでも取り扱います。また、企画スキルを磨くための内容や問題解決法、タグチメソッドなど技術開発手法についても実例をもとに講義可能です。実務のスキルアップのためのテーマでも構いません。
ちなみに、弊社創業時には問題解決法について数回セミナーを行っています。PRに限界があり、参加者が伸びず中断していますが、受講者の評判は悪くなかったです。
もし、何も読者からご提案が無ければ、難燃化技術かブリードアウト、カオス混合技術のいずれかを実施しようと考えています。
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made in JAPANは、高品質ブランドと50年間聞かされてきた。しかし、他国の製品でも、日本製の品質を凌ぐ製品が多くなった。
50年前の松岡良治工房製アリアギターは、演奏性が優れていただけでなく指板の仕上げも素晴らしく、さすが日本製と満足していた。
しかし、先日購入したアイバニーズブランドの中国製エレキギターの細部の品質をチェックした後、改めて50年前の高級日本製ギターの品質チェックを行ったところ、今まで気が着かなかった隠れていた手抜き、例えば表板裏側の傷や接着剤のはみだしなどをいくつか見つけた。
このような日本製で大いに失望した体験は過去にもあり、********二世帯住宅を購入したときで、バブル崩壊後、日本製品の品質は徐々に地盤沈下していったのではないかと心配している。
一方で日本メーカーの海外生産が盛んになるにつれ、海外製であってもその品質は高くなった。そして、生産国のブランドよりもメーカーのブランドの方が信頼できるのではないかと思うようになった。
例えばペンタックスは、ベトナム生産をかなり前から行っているが、そのカメラの品質は日本製だったころと変わらない。ニコンも一部の製品以外は海外製となった。
日産自動車は、国内自動車メーカーの中でもグローバル化が進んでおり、例えば今回新発売されたキックスは、タイ製である。販売店で早速その品質を見てみたが、設計品質として気になる点を見つけた以外タイ製で特に品質が劣ると感じるような欠点は見つからなかった。
もっとも日産自動車はセレナ、キューブ、ジュークと乗り継いできて、毎回初期故障に悩まされてきたので、実際に購入してみないとわからない危うさがあると懸念している。
ただし、日産のクレーム対応の早さには感心している。例えば納車されて1か月後、家族でドライブに出かける途中にスピードメーターが故障し動かなくなった。
たまたま近くにあった開店前のディーラーで人影を見つけたので飛び込んだらすぐに修理してくれた。もちろん新車なので修理代はかからなかったばかりか、粗品まで頂いた。
その後も毎回新車時の初期故障で悩まされてきたが、気が着いたら日産車を乗り継いでいた。初期故障があっても迅速な対応とその後の品質に問題が無ければ顧客満足度は上がる。
クレームをいれても半年間放置し、挙句の果て虚偽の説明をされては大手でも信用は無くなる。社長が頭を下げて謝罪した杭打ち不正の問題など忘れてしまっていても、数千万もする買い物で粗雑に扱われると古い事件でも思い出す。
顧客の心理とはそのようなものだ。made in Japan の神話は崩れていると日本メーカーは考えるべき時代である。社長が海外逃亡するような会社でも末端の社員が愛社精神に溢れ働いている会社に顧客は魅力を感じるものだ。
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この2種の高分子は均一な混合が難しい。高速ラボミキサーで1000回転以上で攪拌してもすぐに相分離する。混練機の中でどのようなことが生じるかを観察するためには面白い組み合わせである。
ポリエチルシリケートは、分子量により水のような液体から高粘度液体まで粘度は大きく変化する。
フェノール樹脂は、ノボラック型かレゾール型かでその分子構造は異なり、粘度も固体から液体まで変化する。分子量によりもちろん粘度は異なる。
両者の粘度差が小さい時に攪拌は難しくないが、粘度差が大きい時に低速攪拌では、目視で均一にできないことを容易に体感できる。
面白いのは、両者に溶解しうる酸触媒あるいはアルカリ触媒を用いたときで、粘度差があっても、低速で混合が進行する様子を観察できる。
この時粘度差があると目視でも不均一を確認できるような状態で硬化するが、粘度差がないと均一に見えるように硬化してゆく。
これを高速攪拌機で実施すると、驚くべきことに均一な透明液体が得られる時がある。さらに最適化すればそのまま硬化する。
フローリー・ハギンズ理論では、χが0でない時には相溶しないことが知られている。ただこれは平衡状態における話だ。それが教科書には明確に書かれていないので、高分子のブレンドを考えるときのアイデア創出の障害となる時がある。
高分子のブレンド系についてプロセス設計を行う時には、この理論にとらわれすぎないようにすることが賢明である。
χも一つの制御因子であるととらえることが重要で、χが0の組み合わせでも粘度差が大きいと実際のプロセスで相溶させることはできない。
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アイバニーズというギターブランドは、名古屋に本社がある星野楽器のブランドである。昔星野楽器はドラムセットTAMAが有名で、1970年代のフォークグループの多くはTAMAのドラムセットを使っていた。
アイバニーズはギターブームの時に星野楽器がスペインのギター工房から購入したブランドである。海外で知名度を増し、今ではエレキギターのブランドの一つとしてアリアプロ2よりも上になった。
アリアプロ2は、1980年代にレスポールモデルを基に演奏性を高めたオリジナルギターを発売し、made in Japan の力を世界に知らしめたブランドだ。
アリアギターも星野楽器もファブレス企業として知られた名古屋の老舗である。かつては、日本のギター工房だけに製造を委託してきたが、今は韓国や中国、最近はインドネシアの工房に製造を依頼している。
日本製は20万円以上の価格がつけられているが、外国製は高くても15万円程度である。しかし驚くのはその品質だ。
以前ギブソンES335のひどい品質の話をこの欄で紹介している。店じまい直前の楽器店で新品19万円で購入した商品なので、値段相応と言ってしまえばそれまでだが、そのひどい品質のギターが16万円で買い取りされたのには驚いた。腐ってもタイである。
今回アイバニーズの外国製で最高ランクの型落ち品新品をネットで見つけ、交渉の末8万円で購入できたのだが、ES335よりも品質が月とすっぽんと表現しても良いくらいに優れていた。
サウンドの美しさについては昨日少し書いたが、ノイズも個性となるエレキギターの世界では、その品質を比較しにくい。しかし、外観については組み立て品質の比較が可能である。
fホールから内部を覗くと、美しい材木の造形が観察され、接着剤の滲みなど見られない。fホールの木口はセルでバインディングされ、触ってもES335のように木くずが指に刺さることはない。
ナットの加工も弦の太さに合わせて丁寧に削られている。驚くのはメープルの杢目の美しさだ。これはES335も美しいと思ったが、それを凌ぎ、人工的にデザインされたかのようである。
心配になってデジカメにマクロレンズをつけて撮影し、100倍程度に拡大してみたが、ドットは現れず、正真正銘、天然杢目だった。
中国製だったが、その組み立て品質は日本製と変わらない。おそらく星野楽器が品質管理を厳しくしているのだろう。
修理中の1974年に購入した松岡良治工房のアコースティックギターの胴の中を調べてみたが、ES335同様のはみ出した接着剤や、小口の汚い力木を見つけた。
手工ギターと謳われた当時の高級品でさえ、見えない細部の品質は良くないのに、今回購入したアイバニーズのギターは、内部のセンターに用いられた材木まで美しかった。
それでもES335の売却価格の半額である。腐ったタイとヘシコとの比較になりそうな話だが、ブランドよりも品質の時代だろう。
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昔購入したギターを修理しているが、その間エレキギターを弾いている。20年ほど前に購入したES335を手放したのでアイバニーズのメイプルのトラ目が美しい同タイプのギターを1週間ほど前に購入した。
ギターアンプ等は倉庫に保管していたので、それを使用している。LINE6のプリアンプPODも壊れていなかったのでプリアンプとして使用している。
20年ほど前には思いつかなかったが、なぜギターをオーディオアンプにつながないのか不思議に思った。
もちろんギターのピックアップの出力は小さいのでそのままではオーディオアンプにつなげない。20年前には深く考えなかったPODの出力切り替えスイッチが気になり、それを切り替えてオーディオアンプにつないでみた。
驚くべきことに大変美しい音がスピーカーから流れてきた。今回購入したギターはギターアンプにつないでもES335よりも美しい音がして感動したのだが、さらに美しくなったのだ。
ギターアンプには独特のノイズが乗った音に特徴があるが、オーディオアンプには、そのノイズ感が皆無である。これは当たり前のことなのかもしれない。
PODをジャズ・コーラスの設定にしてエフェクターを変量させてもギターアンプのような大きな変化は現れず、あくまでもその変化は穏やかだ。
おなじ増幅器でも、オーディオ用とエレキギター用ではアンプの設計が異なることを理解できたが、PODにはモデリングアンプの機能があるので、それで少し遊んでみようと思う。
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初めてギターを購入してから50年ほど経過した。最初のギターは、友人が欲しいといったので譲渡し、当方は現在修理中のギターを6万円で購入した。
当時6万円と言えば、大卒の初任給に近い。二度のオイルショック後当方が入社したゴム会社の大学院卒初任給が10万円ほどといえば、その4年ほど前の大卒の初任給をご理解いただけるか。
とにかく当方にとって高額な買い物だったわけだが、そのギターの下腹部が中年太りのように膨らんだ状態になっていた。先日書いたように木材のクリープという現象の結果であり、このまま使用を続けたら、恐らく表板にひび割れが入ったのかもしれない。
この膨らみを修理して50年という時間をリセットしてみようと考えた。人生100年である。残り約40年の人生を生きるにあたり、過去をリセットするのは断捨離よりも重要だと思った。
さて、ギターの下腹部は順調にへこみ、クリープ速度から恐らくあと2週間もすれば使えるようになると思われる。
ギターの修理と同時にレコードの整理も始めた。断捨離目的ではなくもう一度聞きなおすためである。
ボブディランの風に吹かれてS&Gの曲がアメリカから渡ってきて、日本では同時期に流行している。当方はディランよりもポールサイモンの楽曲が好きだった。サウンド・オブ・サイレンスを映画「卒業」(注)で聴き、すぐにファンになった。
この映画「卒業」の音楽監督はクロスオーバーの旗手デイブ・グルーシンである。フォークソングと、ブルース、ジャズ混然と一体になったブームが当時始まり、フュージョンとかクロスオーバーとかのカタカナで音楽シーンが語られるようになった。
音楽がカオス状態で、ゴム会社に入社してカオス混合である。高純度SiCの事業を立ち上げて、それでサラリーマン生活を送るつもりでいたら、写真会社で高分子技術の責任者となった。
その傍ら学位をまとめたが、その内容は、高純度SiCを軸に無機高分子変性軟質ポリウレタン発泡体の研究やLiイオン電解質の研究と研究対象はカオス状態である。
うまくまとめることができたのは中部大学渡辺先生のご指導の賜物であるが、学位取得後すぐに福井大学客員教授となっている。
客員教授時代に負の誘電率がキワモノであることを知り、研究内容をZの絶対値でごまかしていたら、今はセミナーで負の誘電率を講義している。そして、またギターを弾きたくなった。
(注)初体験が恋人の母親、というショッキングな映画が当方の高校時代に流行している。この映画、数回映画館で鑑賞したが、主人公の親戚が「プラスチック事業を始めよ」と語る内容がベッドシーンよりも印象的だった。1960年代のアメリカはプラスチック産業で成功をおさめる人が輩出した時代である。映画音楽はS&Gの曲がふんだんに使われジャズがその隙間を埋めていた。
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