今年内の出版を目指し準備を進めている本がある(先ほど出版社から発売が1月下旬になるとの連絡が入りました。申し訳ございません)。多くの方に読んでいただきたいので、可能な限り安く出版していただきたい、とお願いしているが、1冊4500円前後になりそうである。
本日弊社にお申し込みの方には、送料費込みで4000円で年明けに発送したいと思っています(注)。弊社としては赤字となりますが、皆さまへのクリスマスプレゼントです。
ところで、その本とは高分子の混練りについて経験知と形式知をまとめた内容で技術書です。当初その内容から一冊80、000円と言う意見もございましたが、社会への提案としたい気持ちもあり、可能な限り安くしてほしい、と出版社と交渉しました。
しかし、内容が技術書であり、巷の高価な書籍には書かれていない経験知が書かれているので読者が限られる、という理由でどうしても発行部数が少なくなり、価格を高くしなければ経営上難しい。
結局著者割引価格が決まらないまま現在に至り、弊社で赤字覚悟の本日限りの価格を公開した次第です。
内容は高分子の混練り技術ですが、専門外の方にもその香りを面白く読んでいただけるようセラミックスの話や、序文にはサイモンとガーファンクルやダスティンホフマンも登場する。
この本で目指したのは、高分子の混練り技術の教科書と同時にこの科学の時代に形式知ですべてを理解できない分野の存在を多くの人に知っていただきたい、という思いを伝えることです。
例えば2年前、大手で品質データの改ざん事件が相次いだのですが、なぜ気楽に現場で数値を捏造してしまうのかは、材料に詳しい人ならばすぐにわかると思います。
だから、材料に詳しい人が現場の管理者としていたならばあのような事件は起きなかったとも言えます。材料のことが分からず測定だけを行っておれば、捏造したくなる衝動が起きるのが高分子材料、という表現もできるかもしれません。
このような社会現象も懸念し、今回の高分子の混練りの本をまとめた次第ですが、内容が専門的になりすぎましたので価格を安くできないというパラドックスに陥りました。
(注)
弊社へ、住所氏名連絡先(Eメールアドレス)と混練りの本を4000円で購入したいと送ってくだされば、手続き方法を送付いたします。
カテゴリー : 一般 高分子
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昨晩の全日本フィギュアの大会では、宇野選手が4連覇した。羽生選手のミス連発がこのような結果をもたらしたという解説もあったが、GPシリーズの宇野選手の不調を考慮すると、羽生選手のミスよりも宇野選手の復活にスポットライトを当てるべきだろう。
また、インタビューではコーチの重要性とその意味について彼が語っていたことから、彼の金メダルが羽生選手のミスではなく、コーチの寄与が大きかったことを示している。
昨日のサンデーモーニングでは、張本氏が元スケータ鈴木明子氏にコーチなんてどうでもいいでしょう、と言うようなことを述べていたが、フィギュアスケートに限らず、どのような分野においてもコーチの役割は必要である。
ビジネスの世界ではパワハラやセクハラが話題になっているが、実は役職者がコーチングスキルを持っていないためではないかと思っている。
平等や機会均等が当たり前になってきて、さらに自己責任が前提の社会になってくると、単なるティーチングよりも気づきの機会を増やすためのコーチングが重要になる。
昨晩、宇野選手はそれをわかりやすくインタビューで応えていた。自分の行動について良いところを承認し、行動の向かう方向が幸福の方向かどうか、考える機会を示すコーチが必要な時代である。
上司が単なる管理者で務まる時代は終わった。組織活動で個人の能力を最大限に引き出せるようなコーチングスキルを身に着けるためには訓練が必要である。
OJTでそれを実現しようとするならば、上司は最良のコーチとならなければいけない。最良のコーチとパワハラとは無関係であるが、組織のベクトルを合わせる厳しい視点は業務効率を上げるために重要である。
カテゴリー : 一般
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今年のフィギュアスケート界は、フィギュアスケートという競技がスポーツとして特異な側面を持っていることを気づかせてくれる話題が満載である。
そして宇野選手の事件(労働あるいは仕事として捉えたときにスケート協会の大きなミスである!)からコーチングの意味を学び、マネジメントに活かした人もいるのではないか。
多くのスポーツ競技は、相手と戦うことで勝敗を決め勝者を称える。しかし、フィギュアスケートを世界との国別競争として捉えてしまうと、多くのスポーツ競技とその違いを見出せず、楽しみが半減する。
これは、現在放映されている全日本フィギュアスケートの中継を見ればわかるように、相手と戦うことよりも自分の力を最大限発揮することが求められている競技であることを理解できる。
具体的にはザギトワ選手の引退発言に対する反論や高橋大輔選手の全日本における演技がそれを示している。
ザギトワ選手について4回転やトリプルアクセルができないので明らかにロシアの1歳年下の若手選手に勝てない。高橋選手に至っては33歳というその年齢から羽生選手に勝てないことは明らかである。
高橋選手はシングルをようやく引退する宣言をしたが、ザギトワ選手は周囲の引退発言を打ち消す声明を出している。
もっとも過去に引退を否定しながらも結局引退を余儀なくさせられた選手も多いので、ザギトワ選手の場合も今後は不明だが、彼女の発言や一部のロシアコーチたちの発言を聞く限り、選手を継続する可能性は高い。
勝てる可能性が低くても彼や彼女たちが選手として続ける意思を持とうとしているのは、フィギュアスケートが純粋に自己との戦いの競技であることを見出しているからに違いない。
ゴルフも自己との戦いだと言われるかもしれないが、ゴルフにはホールインワンのような運の要素が入ってくるが、フィギュアスケートでは、運の要素は明らかに低く、逆に運に頼っていては相手に勝てない。
例えば女子で初めて4回転ジャンプを成功したのは安藤美姫選手だが、彼女は運に頼って成功させたのかもしれない、というには無理がある。
確かに4回転成功後の彼女の成績を見ると4回転ジャンプを運の結果と捉える人もいるかもしれないが、その後の彼女の成績が落ちた原因はその私生活にあったのはニュースに報じられたとおりである。
フィギュアスケートを他のスポーツ同様に相手との競争と捉えてみていると楽しさが半減する。
このスポーツでは選手一人一人が自己の最大のパフォーマンスを追求し戦っている姿を観戦するところに最大の面白さがある。
また、その姿には働くときの自己の姿勢における、多くの学びのための教訓を見出すことができる。
例えば高橋選手がショートで見せた年齢を越えたやりすぎの演技は、逆にパフォーマンスを落とすことを教えてくれた。
年をとったなら年齢相応の動きでパフォーマンスを最大にできるよう努力しなければいけない。今日の彼のフリーの演技が楽しみである。
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昨日の全日本フィギュアスケート選手権男子ショートプログラムは見どころが多かった。
また、高橋選手の演技からフィギュアスケートというスポーツの過酷さを知る良い機会だった。
この視点では、今シーズンのザギトワが引き合いに出され、残酷さがクローズアップされてきた。
羽生選手がどこまで頑張るのか、あのプルシェンコが世界の舞台に再チャレンジできなかったことなど、過酷なスポーツなのか残酷なスポーツなのかは議論が難しいが、宇野選手からコーチングの重要性を学ぶことに関しては異論はないだろう。
また、コーチングの効果については、コーチ不在の状況時に彼自身も語ってきたので実務における先輩社員のコーチングスキルアップの参考になったと思う。
コーチングは恐らく人間特有の活動に違いない。いくら賢いチンパンジーがいたとしても、彼らがお互いをコーチングしていた、と言う話を聞いたことは無い。
コーチングは、ティーチングと異なることをご存知の方が多いと思うが、マネジメントで重要になってくるのは、ティーチングよりもコーチングである。
コンサル業務も同様にコーチングが重要であり、未経験の技術でも良いコンサルタントはその指導が可能で成果を出す(注)。
コーチングスキルが重要で効果を発揮するのはスポーツだけでなく実務でも同様なのだ。コーチングスキルにつきましてご興味のある方は弊社へお問い合わせください。
(注)技術について専門家でなければわからない、というのは間違いである。技術者であれば、どのような技術でもアドバイスできる。ただし、科学者は、技術者と異なり専門領域を離れると陸の上の魚状態になる。2005年に国内トップ企業のコンパウンダーへ技術者としてアドバイスしたところ相手は科学者だったようで、素人は黙っておれ、と一喝された。科学者の邪魔をしてはいけないと思い、独自にカオス混合を開発し半年後に立ち上がったコンパウンド工場で、外部のコンパウンダーの開発したコンパウンドと同一配合のコンパウンドでありながら高性能なコンパウンドを生産している。ただしそのコンパウンドは科学(フローリーハギンズ理論)では否定されるPPSと6ナイロンを相溶させた高次構造で設計されていた。技術は時として既存の形式知で説明できないものを創造する力がある。また、それをできる人が技術者である。
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混練の読みは、湯桶読みであれば「コンレン」であり、重箱読みであれば「コンネリ」である。
ただ物質を混ぜて分散するだけであれば、混合という言葉が存在する。混練は、混合と練りを行う操作であり、「コンネリ」のほうが読み易く意味も分かりやすい。
英語になると、MixingやKneading、Blendingなどの言葉が存在し、調べてみてみても明確な定義が無い。
Mixerが混練機という言葉として用いられ、押出機であるExtruderのカタログにTwin Screw Extruder が載っていた。二軸混練機が欲しいならば、そこから選ぶことになる。
中国Coperion社の技術者に、押出機ではなく混練機のカタログが欲しい、とホワイトボードに漢字で混練機と書いたら、同じ機械だと教えられた。
日本が中国から漢字を習ったときに押出機と混練機とは別だったのではないか、と質問したら、その時は機械が無かったはずだ、と真顔で答えられ、さらに通訳は笑っていたので、気にする必要のない差異なのだろう。
その他に、同じような形をしたバッチ式の機械でも、かたや加圧ニーダーと呼ぶが、バンバリー社の機械はバンバリーと呼ぶ。
しかし、ニーダーとバンバリーは動力の大きさで分けられる、という説もあるが、ロールと組み合わせて用いる装置をバンバリーと呼び、それ一台だけでゴムを練り上げられる装置をニーダーと呼ぶ技術者が多い。
あるニーダーメーカーの装置を借りたときに、バンバリー型ニーダーがあります、と言われた時には、少し頭が混乱した。
そのバンバリー型ニーダーは、紛れもなく全体の形はバンバリーであり、ロータの付け根の部分はドライシールで、加圧ニーダーと呼んでもよい装置でもあった。
このような言葉の氾濫もこの分野を難しく感じさせる。
用語の難解さから難しいと感じるのは、レオロジーも同様である。ただし、難解に見えるが、高分子鎖の絡み合いとその運動あるいは分子量と粘度の関係などから、情報を整理してみると「何となく」見えてくるものがある。
レオロジーは、混練で起きている高分子の現象を理解する時に役立つので努力して使えるようにしたい。
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郵便局職員のかんぽ生命の保険販売における不祥事で、日本郵政、日本郵便、かんぽ生命の3社長が更迭されるという。
確かに今回のかんぽ生命の問題は、少なくとも3社長が責任を取らなければいけない、あるいは3社長の責任だけでは済まない問題だ。
事件の重大さを考えると3社長の更迭は避けて通れないが、その中の一人から早くも情けない泣き言が飛び出した。
「情報が入ってこない」という、先日この欄で書いた瀬古氏のようなことを言っているのである。社長にもなってそのような泣き言しか出てこないのは、本来社長を務める能力の無い人だ。
なぜか日本のリーダーにはこのような泣き言をいう人が多い。おそらくリーダーとは偉くふんぞり返っておれば務まるものと勘違いされている。
もしかしたら日本のGDPが横ばいなのは、日本の社長の能力が低いことが原因なのかもしれない。
松下幸之助や本田宗一郎、石橋正二郎といった戦後の経営者は皆活動的だった。みずから現場に情報を取りに行ったのである。
ゴム会社で高純度SiCの事業化を行っているときに、毎年の社長訪問があったのは心強かった。ある時から角銅専務と家入社長だけの訪問になったことを不思議に感じた。
しかし、大掛かりな買収があっても続けていてほしい、と言われた家入社長の言葉を信じて頑張った結果30年続く事業となった。
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温度変化で高分子は固体から液体まで状態変化をするのだが、レオロジーの現象論的な目的に温度は入っていない。
しかし、反応時間について温度をあげると短くなることを経験的に知っているので、レオロジーでは、時間と温度を変換できるのではないかというルール、時間温度換算則を取り入れている。
これは、周波数と温度の両方を変化させて粘弾性測定をすると、何万年という時間が必要となるデータが、実験室で短時間に得られる便利な方法である。
ここで、各温度のエネルギーに相当する高分子鎖の運動が起きていることを忘れてはいけない。
そこでは、結晶化や溶融という相変化、ガラス化という分子運動性の凍結などもこのルールとは無関係に起きる。
すなわち、ミクロの高分子鎖の運動からマクロの粘弾性の挙動まで、幅広いスケールで起きる現象を技術者が安心してシームレスに扱える完成された方法は、まだ存在しないので、形式知と経験知とをあわせて注意しながら混練プロセスの考察にレオロジーを活用しなければいけない。
それは、ダッシュポットとバネのモデルを紙に描きながらも、頭の中では高分子鎖のレピュテーション運動や局部の回転運動などを思い描くような方法である。このようにして高分子鎖のダイナミックな運動を夢想しながら混練の現象を眺めていただきたい。
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大河史上初の一桁で終わった同番組の最終回が日曜日放映され、WEBには視聴率の問題も含め様々な意見が出ている。
大半を視聴してきて感じたのは、難解である、ということに尽きる。主役3人をうまく話しの中で起用していることは理解できても、大河ドラマとして失敗だったと思う。
見ごたえは十分にあったが、日曜日の夜8時に視聴したくなるような軽い番組ではなかった。当方は番組を楽しむというよりも興味で見ていたようなものだ。
ドラマとして様々な工夫が凝らされており面白い番組ではあったが、気楽にみられる番組ではなかった。
また、いろいろ考えさせられる問題も提起されており、メッセージ性のある内容だった。
すなわちドラマ展開が難解すぎた番組のため視聴率を取れなかったのではないか。内容が良くても難解であれば視聴率は上がらない、という事例だろう。
当方が一つ褒めるとしたならば、これだけ低視聴率だったにもかかわらず、最初の方針を変えずに番組を作り続けた、良い番組をお茶の間に届けたいというNHKの姿勢である。
「いだてん」は人生の勝者とは、という問題を扱っていたように思われ、時として残酷と感じる展開もあった。
血糊など飛び出さなくても人生体験があると大変残酷に感じさせるシーンがあり、それゆえ視聴を辞めた人もいたかもしれない。
当方も気分が悪くなったシーンがいくつかあった。たとえそれが人生の真実であってもうまく処理しなければいけないのが大河ドラマである。
最終回も含め、自分で自分を褒めて生きてゆく以外に報われない社会であることを見せてくれたドラマであり、見たくなかった人が多かったのも納得できる。
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研究開発業務は、大別すると、調査、企画と実験、特許等の成果のまとめとなる。これらの業務で、実験は会社でなければできない業務だったが、調査とか企画、業務のまとめは電車の中でもできた。
通勤時間が1.5時間ほど片道かかったので、電車の中で成果のまとめと企画を行っていた。今のようにノートパソコンなど無い時代だったので、手帳にあらすじを書くような作業である。
電車の中で文字を書いた経験のある方ならわかるかもしれないが、うまく書けない。ただ慣れれば記号の様な文字でまとまった内容を記すことが可能である。
他人様が読むことのできない文字は、機密管理に便利だった。こうして自分だけしか読むことのできないノートが貯まっていった。このノートを会社で整理したわけだが、報告書や特許を書く時間、企画をまとめる時間などは大幅に短縮された。
ところで電車の中で使っていた手帳は一冊だけだった。その一冊に業務のすべての下書きがなされていた。だから手帳の消費は激しく、だいたい1ケ月に1冊のペースだった。
手帳には小保方さんが書いていたようなハートマークも多数あったが、それだけではなかった。どくろマークも傘マークもあった。こうしたマークは後から読むときの手助けになった。
また、手帳はアイデアプロセッサーの様な役目もした。一冊に業務すべての内容が書かれるので、後で見たときの工夫が必要だった。実はこの工夫は作業改革を行っていることになる。
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松阪大輔投手が西武へ入団した。あと残り30勝に迫った200勝という目標を達成したいという。
11日の入団会見では、「終わりというものがだんだん近づいている中で」と覚悟の表現をしている。
球速の低下も本人は認識しそこに触れており、厳しい入団である覚悟と、決意した西武への感謝が伝わる会見だった。
人間だれしも加齢という自然現象に逆らうことはできない。新庄氏の再チャレンジに驚かされたが、200勝という目標にこだわる松阪に涙が出てくる。
かつて昭和の怪物と言われた江川投手はたった9年で引退している。平成の怪物のすごいところは、世間から何と言われようと、その肉体が燃え尽きるまで頑張ろうという姿勢である。
巨人入団のごたごたも含め余力を残して引退した昭和の怪物を好きになれなかったが、平成の怪物が苦しむ姿には声援を送ってきた。
苦しむ姿を見せることなくカッコよく引退するのもいいのかもしれないが、必死で力の限り努力しチャンスが無くなるまで頑張る人生が求められている時代のような気がしている。
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