2023.12/20 高分子の耐久劣化のセミナー
表題に関して日刊工業新聞主催のWEBセミナーが1月に開催されます。弊社にお申込みいただければ割引サービスいたしますのでお問い合わせください。
https://corp.nikkan.co.jp/seminars/view/6917
高分子材料の破壊につきましては、セラミックスや金属と異なりトランスサイエンスであり、他の材料では行われている非破壊検査も困難な状況です。
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表題に関して日刊工業新聞主催のWEBセミナーが1月に開催されます。弊社にお申込みいただければ割引サービスいたしますのでお問い合わせください。
https://corp.nikkan.co.jp/seminars/view/6917
高分子材料の破壊につきましては、セラミックスや金属と異なりトランスサイエンスであり、他の材料では行われている非破壊検査も困難な状況です。
pagetop研究開発業務でも営業の業務でも共通して要求される仕事のスキルとして問題解決法がある。30年以上のサラリーマン生活では研究開発業務以外経験していないが、ドラッカーの書にはこのように書かれている。
それは日々の仕事そのものが何らかの問題解決だからである。新入社員であれば、指導社員の指導に従い、業務を遂行すればよいが、その時その指導社員が問題解決であると意識して指導していなければ新入社員に日々の仕事が問題解決であることは伝わらず、それは単なる定型業務として身に着けることになる。
ドラッカーはそれではいけないと、その著書の中で述べている。トヨタ流の表現では「カイゼン」の重要性をドラッカーも古くから指摘していた。仕事の中に問題を見出し、カイゼンするのが知識労働者の仕事である。
ドラッカー自身は高校卒業後すぐに社会人としてのスタートをしているが、最初から問題解決の意識で仕事をやっていた様子を語っている。そして、学びなおす必要を感じ大学へ進学し、コンサルティングの道を目指したという。
すなわち、ドラッカーの膨大な著書は高校卒業後の実務経験がベースになっている、と見ても良いのかもしれない。彼が唯一組織の中で実務を担当したのはこの時期しかないからである。
高校時代からドラッカーの著書を読んできたので、社会人になって受講したセミナーの大半がドラッカーをベースにしていると理解できた。最近のこの手のセミナーが、何をベースにしているのか知らないが、少なくとも40年ほど前はドラッカーがベースとなっていたセミナーが多かった。
30年前に、慶応大学某教授が「問題学」を広めて有名になったが、これもドラッカーがベースである。ドラッカーの著書は、斜めに読むと問題解決法の書となる。
そして彼の「何が問題か」、と問うことの重要性を知ることができる。正しい問題を見出すだけで問題解決の80%はできたことになる、というのは彼の有名な言葉である。
カテゴリー : 一般
pagetop研究開発だけでなく実務を推進する時にデータの収集から解析までのスキルは必須である。DXの進展により、2010年から第三次AIブームとなりChatGPTが注目されている。
来年にはChatGPTも含めた問題解決法のセミナーを開催したいと考えているが、その前に基礎編としてデータサイエンスの全体像を学ばれることをお勧めする。
12月26日のデータ解析法のセミナーでは多変量解析を中心にデータ収集方法から解析方法までの手順を説明すると同時に、第三次AIブームで注目されているディープラーニングの手法も紹介する。
Pythonの概略も解説するので、実務においてデータ処理のスキルで不安な方は是非ご参加ください。無料セミナーですが、テキスト及びセミナーで使用したPythonプログラムをご希望の方には10000円で配布いたします。
カテゴリー : 学会講習会情報
pagetopホンダ自動車のリコール問題において、高分子材料のプロセシングと物性との関係が重要であるが、このような問題は成形プロセスと製品との関係で論じられるケースが多い。
しかし、高分子材料はプロセスの履歴を少なからず引きずり、原料のプロセシングが成形体物性に大きく影響することがある。セラミックスでも高分子材料でも原料のプロセシングが必ず成形体にも影響しているのだが、それが隠れているだけである。
当方がこれまで行っている各種混練のセミナーでは、書籍のまとまりの関係から小生の著書にも含めていないリアクティブブレンドについて説明し混練というプロセシングを浮き彫りにする。
今回起きた燃料ポンプのインペラがフェノール樹脂製かPPS製か知らないが、原料のプロセシングがどのような影響を与えるのか、退職直後E社の協力を得て採取したデータを基に説明する。
また、これから作成する資料をテキストにも入れる予定(注)でいるが、今回の燃料ポンプに関連した特許の話題を刺身のつま程度に取り入れて、成形体密度がどのように耐久性に影響するのかも説明する。
20日のWEBセミナーを申し込まれる方は、テキスト代10000円をお振込みの上、お申し込みください。テキストが不要であれば無料です。
(注)テキストは電子ブック形式で提供しますので、改訂版を容易に提供できます。来年他社のセミナーで追加した資料も今後テキストに反映してゆきます。
カテゴリー : 未分類
pagetopホンダ車のリコールが発表され、部品を供給しているデンソーからは、故障原因と謝罪の説明があった。以前にも書いたが、材料系の品質問題が起きた時の部品供給側と自動車メーカーとの阿吽の呼吸のようなものを感じる今回の発表である。
すでにこの問題で1名死亡事故が起きているので迅速なリコール対応となったのかもしれないが、できれば品質管理技術を向上しリコールの撲滅を目指すのがあるべき姿だろう。
この点に関しては、1月に開催される日刊工業新聞のセミナーで弊社のコンサルティングの姿勢も含めてお話ししたい。弊社では、研究開発(注)あるいは開発設計段階から品質管理を徹底する指導を心掛けています。
さて、このリコール問題について特許を調べたところ、PPSで製造されていた部品をフェノール樹脂で置き換える発明がデンソーから2017年に出願されている(特開2017-82116)。この発明は住友ベークライトとの共同出願となっている。
もし、今回のリコールの原因となった燃料ポンプのインペラーがフェノール樹脂で作られていたならば、この発明が技術に用いられており、住友ベークライトが部品供給先と思われる。
インペラーの材料はPPS製も考えられる。しかし、東レからPPS製インペラーの発明が単独出願され権利化されているが、年金の支払いが2021年以降無く権利が消滅している。
このような特許の状況から推定されるのは、PPSの高価な部品を安価なフェノール樹脂製の部品で置き換えて、そしてその品質管理に失敗し今回の事故が起きた、というシナリオが見えてくる。
ただし、当方は、今回のリコール対象部品がPPSなのかフェノール樹脂なのか知らないので、このシナリオは「妄想です」とコメントを残しておきたい。
注意しなければいけないのは、フェノール樹脂とPPSでは、故障の原因となるメカニズムが少し異なるところである。前者は架橋型の樹脂であり、後者は熱可塑性樹脂だ。
この両者で耐久性を議論する時に注意しなければいけない点(例えばフェノール樹脂にはOH基があり、これは親水性なので耐久試験を行う時にガソリンに含まれるわずかな水をどのように考えるのかーーー。)があり、1月のセミナーではそこを詳しく説明予定である。ご興味のあるかたは、弊社へお問い合わせください。
なお、過去に当方が講師を務めるこのセミナーですでに時間温度換算則の問題や自由体積その他を説明しているので、熱可塑性樹脂と架橋タイプの樹脂で異なる点について今回の事故原因を気がつかれたと思います。今回のクレームがどちらの樹脂でおきているのかは不明だが、これまで樹脂部品を使ってきて問題が起きていなかった、と過去情報に書かれている。
デンソーの燃料送液インペラーの不具合でホンダ車の軽自動車のリコールが発表された。ホンダ自動車のホームページを見ると、問題の詳細が図付きで解説されている。
早々とデンソーはそのミスを認め、樹脂の密度が低かったためにインペラーが燃料により膨潤し変形したと詳しく解説し、謝罪している。
リコールの発表からその原因の詳細まで迅速だったことから、詳細な原因の解明がデンソー側でできているのだろうが、発表された説明を聞く限り、不安が残る。
1月に日刊工業新聞主催のセミナーでもこの問題を取り上げようと思って、デンソーの特許を調べたところ、問題となったインペラーにはフェノール樹脂が使われている可能性がある。ただし、特許によればPPS製の可能性もあり、使用材料について不明である。
ただし、フェノール樹脂については、ゴム会社に勤務していた時に1年研究し、そこから高純度SiCの製造技術を生み出している。フェノール樹脂について恐らく樹脂メーカーの技術者よりも当方が詳しい、と自信を持っている。
特許にはPPSよりも膨潤しないのでインペラーに適していると書かれており、この記載から想像するとPPS製のインペラーを用いた製品があるのだろう。何やかやと興味がわいて調べていったところ、デンソーの技術者は、高分子の耐久試験に関しとんでもない誤解をしている可能性があることに気がついた。
続きは、昨日この欄で紹介した1月のセミナーでお話ししますが、本件は40年以上前にデータが示された問題と類似であることをヒントとして書いておく。1月の日刊工業新聞で開催されるセミナーにつきましては弊社へお問いあわせください。
カテゴリー : 一般
pagetop表題に関して日刊工業新聞主催のWEBセミナーが1月に開催されます。弊社にお申込みいただければ割引サービスいたしますのでお問い合わせください。
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高分子材料の破壊につきましては、セラミックスや金属と異なりトランスサイエンスであり、他の材料では行われている非破壊検査も困難な状況です。
本セミナーでは事例により、高分子の破壊と耐久劣化の問題について、現象の解説だけでなく品質管理の手法や解析方法を解説いたします。
pagetop「科学技術大国ニッポン」とバブル崩壊前は、メディアのタイトルとしてよく使われていた。企業の研究所でも技術開発を科学的に行うことが技術開発競争の必勝法として強制された。
今でも科学こそ人類を幸福にする唯一の哲学と信じている研究者も多いのかもしれない。しかし、世の中にはトランスサイエンスが溢れてきた。
トランスサイエンスについては、1980年代に雑誌サイエンスに論文が登場しているので、もう時代遅れの言葉かもしれないが、21世紀になり日本では改めて流行しだした。
2010年からは第三次AIブームとなり、このブームは第一次や第二次と異なり、10年以上続いているだけでなく、生成系AIの登場によりもう10年続きそうな勢いである。
さらに、科学で答えられない問題に対して、AIに答えを出してもらおうという機運も出てきた。しかしこの矛盾に気がついていない。科学で答えられない問題に対してAIが出した答えをどのように捉えたらよいのか。
それが正しいのか間違っているのかも判断できないかもしれない。しかし、問題解決できれば良いので、という前提に立てば、AIの答えが非科学的であっても構わない。
ならば、人間が科学の枠を飛び越えて非科学的に思考して答えを出していいはずである。20世紀にはそれが許されなかった体験談を先日書いた。しかし、iPS細胞の研究でも非科学的手法で生み出されているのだ。
科学と非科学の境界は歴史により変化するそうなので、非科学と言われている考え方であってもそれを科学的とみなせばよいのかもしれない。
新帰納法などと怪しい言葉を用いて、第三次AIブームで生まれたのがマテリアルズインフォマティクスだ。来年春の日本化学会春季年会でささやかな当たり前の科学的発表をします。
カテゴリー : 一般
pagetop12月18日10時から16時の予定で無料WEBセミナーを行います。このセミナーではデータサイエンスを活用した問題解決法について解説します。18日以外でも希望者がございましたら、休日でも開催します。本セミナーは5時間コースですが、午後だけの3時間コースもございます。お問い合わせください。
なお、テキストご希望の方には、Pythonプログラム付で電子ブックを有償配布(10,000円)いたします。
<内容>
1.問題解決の基礎
2.データ駆動の考え方
3.Pythonは易しい
4. 事例
*事例で使用したPythonプログラムを有償(テキスト付1万円)で配布します。
本問題解決法の特徴は、データの解析力を高めることができるところです。数理モデルをどのように考えるのかについても易しく説明します。すなわちデータサイエンス時代の問題解決法です。
但し、弊社で提供している問題解決法の一部となります。弊社の問題解決法全体をご希望の方は、別途ご相談ください。
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pagetop当方は、構造不詳の界面活性剤も含めて、メーカーのカタログデータを取り寄せ、主成分分析を行っている。その結果、第一主成分は、HLB値に強く相関する因子として特徴づけられたが、訳の分からない第二主成分の因子が気になった。
第二主成分を細かく検討したところ、原因は不明だが界面活性剤の粘度と高い相関が見出された。そこで第一主成分と第二主成分の象限において主成分得点の分布を観察したところ、第一主成分の周辺に集まったサンプル以外に、第一主成分の軸から離れたところに3群ほど異なるグループが出現した。
そこで、増粘した電気粘性流体を300個ほどサンプル瓶に分取し、1%づつ界面活性剤を添加し、一晩放置してみた。この実験で驚くべきことに、第一主成分の軸から離れたところの群に属する界面活性剤が添加された瓶で粘度の減少が観察された(主成分分析からサンプル瓶準備まで24時間以内に行われている。当時はパワハラや過重労働など当たり前の時代だった。)。
メカニズムは不明だが、こうして見出された界面活性剤で耐久促進実験を行ったところ、1日経っても電気粘性流体の増粘は起きなかった。さらに1週間延長しても電気粘性流体の機能は初期性能のままだった。
こうして、電気粘性流体の増粘問題は解決されたのだが、科学的にHLB値だけで説明できないことが分かった。この結果を出してから、会議の前になるとデータFDが壊れるという怪しげな事件が起きるようになった。
電気粘性流体の問題は、科学的に否定証明されたが、非科学的方法で解決することができた事例である。データの解析力(1)においてカオス混合の事例を書いているが、この他にも、高純度SiCの前駆体合成技術はじめ当方の発明の大半は非科学的方法でなされ、その後発明を科学的に意味づけている。
そしてそのいくつかについて科学的にデータ収集しそれを解析し学位を取得している。また、来年3月の日本化学会春季年会では、40年以上前に「科学的に証明されたガラスを生成してポリウレタンを難燃化する技術」について、最新のアルゴリズムを用いた非科学的方法でデータを解析し、そのメカニズムを推定した結果について発表する。
すなわち、過去のスタイルと逆を行い、データサイエンス(マテリアルズインフォマティクス)(注)で遊んでいるのだが、ご興味のあるかたは3月に開催される日本化学会の講演を聞きに来てください。参加料を日本化学会に支払えば当方の講演以外の多数の講演を3日間聞けるコスパの高い講演会である。
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(注)入社して10か月後に高分子材料の難燃化技術研究を担当しているが、高分子の難燃化技術も燃焼という非平衡で進行する現象であり、トランスサイエンスとなるケースは多い。ゆえに、テーマを担当した当初からデータサイエンスを駆使して仕事をしていたら、上司である主任研究員から、「趣味で仕事をやるな」とか、「仕事は遊びではない」、「統計でモノはできない」、「それほどコンピューターを使って仕事をしたいなら、自分で買え、ローンの保証人になってやる」とか言われた。そして、MZ80Kにプリンターやフロッピーディスクなど周辺機器をそろえた状態の環境をローンで揃えている。初任給10万円の時代に80万円のローンで、保証人には上司の印が押された。このMZ80Kのセットが独身寮におかれてから、週末プログラマーの日常が始まっている。「花王のパソコン革命」という本が影響したのだが、研究室のOA用のプログラム開発を休日に行うことになっていた。昔はパワハラだけでなく、このようなことも耐えなくてはいけないサラリーマン生活だった。しかし、科学的に完璧な技術開発が難しい難燃化研究では、データサイエンスが重要で、さらにOA化のためにはプログラム事例が必要となり、それまでIBM3033を使っていたのだが、その使用料が予算外となることを嫌った上司からコンピュータを自前で揃えろという指示が出ている。マイコンが登場していて当時は胸をなでおろした記憶がある。IBM3033など家1件立てるほどのローンを組む必要があったが、カローラ1台分のローンで済んでいる。最近ビッグモーターにおける街路樹の伐採や、ゴルフボールで車をへこませる指示などが話題になっているが、担当者の自己実現には役立っていない。当方にとっては常識はずれのとんでもない指示を出していた上司だが、自己実現に役立っておりデータサイエンスは45年の学習歴である。最近お亡くなりになったと伺い、今となっては感謝の気持ちでお通夜に参列している。
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