神戸市小学校教諭のいじめの問題について、読売テレビで前校長が、「気がつかなかった、管理職として反省している。」と述べた後、「本人から相談が無かったのでわからなかった。」と言い訳をしている。
「報連相」という言葉があるように、組織内における「相談」は重要なコミュニケーションスキルとして組織人に求められている。
しかし、大人のいじめは、「本人が相談しにくい事情」や「相談しても理解されにくい」問題であることを組織管理者は気がつくべきである。
今や、ハラスメントは組織の重要な問題として扱われるようになったが、同僚によるハラスメントは、隠蔽化されやすい。
当方がゴム会社で高純度SiCの事業を推進していたときにも、大小のいじめがあったが、相談しても誰もとりあってはくださらなかった。
FD問題についても単なる事故として取り扱われた。他部署の実験室で間借りして使用していた電気炉を廃棄処理されても管理していなかったので当方のミスとして説得された。
研究棟の設備を廃棄してLiイオン二次電池の開発チームに引き渡す話に関しては、役員に相談して初めて解決している(相談せず、周囲の勧めで設備を廃棄していたら当方の責任になる問題だった。)。
当時のいわゆる「いじめ」について、激辛カレーを目にこすりつけられるような肉体的問題は起きていないが、精神的ダメージを受ける「いやがらせ」は、FDの破壊についてさえ被害妄想として扱われている。
組織風土が不健全な場合には、大人のいじめは隠蔽化される、ということを組織管理者は知っておく必要がある。
職場の健全性を確認する手段として、いわゆるアルコールコミュニケーションがあるが、最近は難しくなっている。
職場における管理職と部下との個人面談を少なくとも月1回の頻度で行う必要があるが、その時、業務のゴール管理における障害事項だけでなく、人間関係の些細な問題を聞き出すためのスキルが管理職に必要な時代だ。
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昨年雑誌の付録についていたマークオーディオ製スピーカーユニットを音工房Zから購入したボックスキットに組みいれて1年間使用してきた。
低域がやや不満だが、中高域のすばらしさで満足している。2セット組み立てたのでそれを直列接続でつなぎ、音出しをしてびっくりした。8cmスピーカーの低域に思えない量感になった。
インピーダンス4Ωのスピーカーなので直列つなぎでは、さらにボリュームを上げることもできたが、いつものボリュームのポジションで音出ししたところ、低域が増強されて聞こえるようになった。
2台動作させているのだが、音は二倍にならず、低域だけが持ち上がったような聞こえかたをしている。だからあたかも20-25cm程度の口径のスピーカーで聞いているような錯覚になる。
世の中デジタル化が進展している時代にスピーカーだけは、未だにアナログである。さらに必ずしも高価なスピーカーの音が、忠実な原音再生をしているとは限らない。
老化で当方の耳も劣化してきているので高級スピーカーなど不要と思うが、それでもこの安価なスピーカーは良い音である。
良い音を鑑賞しながら、ふと疑問がわいた。なぜ低域の量感が増えたのだろう、とか、二台駆動しているのに音量は二倍になっていない、とかである。
現象から推定されることは、二つのスピーカーを直列接続すると中高域の音量が下がる可能性である。これは、かつてオーディオブームの時にうわさされていた現象である。
このような噂ならネットに出ているかもしれないと思って調べてみたが、期待通りの情報を得ることができなかった。
情報の時代と言われているが、すでに価値のなくなったくず情報でも出ていない現実を知った。
実は最近の情報過多の時代に、転がっていそうな情報でも入手できないような情報が存在することに気がついた。
ブリードアウトについても意外にもネットに情報が無かったので未来技術研究所に説明を書いておいたが、この説明をもとに問い合わせてくださる方もいる。
もし、社会的ニーズがあるならば、土曜日にでも材料技術に関する3時間程度のミニセミナーを事務所で開催してみようと思っている。
手始めに、高分子の基礎を学びなおしたい人を対象にしたセミナーの希望者がいたら、土曜の希望日と参加費を弊社に連絡していただきたい。
当方の空いている時間に行うセミナーなので、安価に行いたいが、無料では知識に価値が無いと思われてしまうので参加費を聴講者に尋ねている。
土曜日限定なので会社の出張にできないとか、いう悩みに関しては、それなりの手続きができる書類を発行させていただきます。社会貢献を目標の試みである。
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混練では、異なる一次構造の高分子(ポリマー)を複数ブレンドするケースは多い。ここでは、形式知のポイントの整理にとどめ、混練時に注意すべき現象については経験知に基づき説明する。
具体的な細かい議論については、バーローやムーア、最近であればマッカーリとサイモンによる物理化学の教科書、あるいは高分子の物理に関する書籍を読んでいただきたい。
ただし、高分子関係の教科書の中には、低分子の溶解理論から議論せず、いきなりフローリー・ハギンズ理論が出てくる場合もある。
物質の溶解現象に関して熱力学の形式知は体系化されたが、低分子から高分子にかけての拡張についてその体系に少し危うさがある。
そのまま実務で使用していると大切な現象について形式知に邪魔されて見落とす場合もある。
高分子材料の混練技術について考察するときには、形式知と経験知を日々正しく分離して整理する努力をいとわないことがコツである。
混練プロセスでは、時として形式知を疑いたくなるような現象が起きたりする。しかし、それは形式知が正しいとか正しくないとかいう議論の前に、非平衡における現象について形式知の体系が未だできていないことに注意する必要がある。
そのため、奇妙な現象に遭遇したら、信頼できる専門書かアカデミアの研究者に相談されることを勧める。
ただし、アカデミアの先生の中には泥臭い現場情報を不得意とされる方もおられるので注意を要する。「know who」は、「know how」同様に重要である。
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ストランドと成形体それぞれの物性評価結果において、ロバストにどのような差異が出るのだろうか。
この場合、タグチメソッドではなく、ワイブル統計を使用して信頼性の評価を行ったほうが良いのかもしれない。
すなわち、ストランド段階の物性評価試験データと、そのペレットから製造された射出成形体の物性評価試験データについてワイブル解析を行い、両者にどのような関係があるのかが得られればペレット段階の品質評価の位置づけが明確になる。
例えば、高分子成形体の物性で必ず測定されるのは、引張強度や曲強度、あるいはシャルピー衝撃試験またはアイゾット衝撃試験などの力学物性である。
これらの力学物性は、射出成形体であればISO527あるいはJIS-K-7161に測定が記載され、その測定に用いる試験片作成のための金型も市販されている。
この比較実験を行う時に、ストランドの試験サンプルをどのように作成するのかが問題となるが、仮にストランドのまま評価したならば、射出成形体サンプルでは複合ワイブル分布となり、ストランド段階では破壊モードが一様となる可能性がある。
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光学顕微鏡以外の観察では、試料の前処理で観察される像が変化する場合もあるので注意を要する。
SEMやTEMなどの電子顕微鏡観察において前処理を測定者と打ち合わせる時間は重要である。
微粒子が導電性を有しているならば、試料のインピーダンス計測により微粒子の分散状態について評価できる場合がある。
また、導電性が無くても他の添加剤との相互作用などで電荷二重層が形成されるような場合にもインピーダンスの計測で情報が得られる場合がある。
混練プロセスで得られたコンパウンドについてどのような分析評価を行うのかは、コンパウンドメーカーにとって重要なノウハウとなっている。
ペレットの仕様を決めるときに、ペレットの形状やサイズ、MFRをその仕様とする場合が一般的であるが、開発力のあるコンパウンドメーカーでは、次工程の品質問題を予測できる仕様を提案してくれる。
しかし、機能性高分子材料を開発するときに、求められている機能が混練プロセスにおいてどの程度のロバストで創りこまれているのかをコンパウンド段階で分析評価し、成形体のロバストを予測する技術は大変難しい。
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混練では、昨日書いた高分子特有の現象について熱力学第一法則を思い浮かべながら現象を眺めるとよい。そしてTcとTmのずれをよく体感してほしい。
熱力学第二法則では、変化の方向を想像することができ、エントロピーSが増大する方向とは、非平衡下のプロセスであってもガラス化する方向へ高分子の状態は変化することを容易に理解できる。
紐状の高分子ゆえに状態変化が無機材料と異なるが、配合組成その他によっても、TcとTmのずれは影響を受ける可能性がある。
組成物では状態変化がさらに複雑になるので、混練後のコンパウンドについて生産が安定するまで、これら熱分析に現れるパラメーターを観察した方が良い。
例えばDSCだけでも参考データとして測定しておくとよい。TmとTc同様に重要なパラメータとして、ガラス転移点(Tg)がある。
ガラスの定義は多くの無機材料の教科書に書かれているにもかかわらず、高分子関係の教科書にあまり書かれていない。
「非晶質でTgを有すること」がその定義であるが、無機材料のガラスでは、その組成から析出する結晶のTcがTgより低いのでその現象を理解しやすい。
しかし、高分子でTgは、結晶性高分子でもTgが存在してDSC(differential scanning calorimetry)を測定すればTcに起因する発熱ピークより低い温度でTgの変曲点が現れる。
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例えば、カーボンのような超微粉の凝集体では、高分子中でアグロメレートからフロキュレーションまで進みにくい場合がある。
するとアグロメレートした状態で表面からアグリゲートが高分子中へ分散してゆくことになる。その結果高分子中のカーボンの分散状態はふた山の分布を持つ可能性も出てくる。
ちなみに、体積粉砕は粉砕が衝撃力や圧縮力により行われるが、表面粉砕では、摩擦力や剪断力(ずり応力)により粉砕が進行する。
セラミックスを超微粉砕するときに、セラミックス粉体へ機械エネルギーを与える時間を十分長くとることが可能であり、表面粉砕で進行しても超微粉砕を行うことができる。
しかし、二軸混練機によるコンパウンディングでは、混練時間が短いために高分子に添加されたフィラーの表面粉砕が進行したときにふた山の粒度分布ができる。
先日の経験談で紹介した一流コンパウンドメーカーの中間転写ベルト用コンパウンドでは、見かけでは分散混合が進んでいたが、電子顕微鏡観察を進めるとアグロメレートとディスパージョンの共存した状態だった。
ベルトの押出成形で用いた押出機内で混練が進みディスパージョンしたカーボンの分散状態を変化させたため、ベルトの表面比抵抗の面内ばらつきを大きくしていた。
このように、セラミックスのプロセシング開発で習得した経験知を活用して、コンパウンド中のカーボンの分散状態について押出成形前後の変化を評価した。
この評価結果に対する一流コンパウンドメーカーの言い分は、押出成形が未熟のためカーボンの分散が変化している、と説明していた。
しかし、混練が不十分なコンパウンドでは、押出機のスクリューにより発生する剪断流動でも混練が進み、安定な分散状態に変わろうとする。これは形式知から明らかである。
これを確認するために、押出成形されたベルトを粉砕し、再度それを押出成形したところ、抵抗の安定したベルトができた。
このような体験からカオス混合のアイデアが生まれているが、このアイデアを否定した一流コンパウンドメーカーの混練技術では絶対に中間転写ベルト開発のゴールを達成できないと判断した。
ちなみに、二軸混練機にダミーの金型をつけてコンパウンディングする方法を一流コンパウンドメーカーへ提案している。
このメーカーの技術者からこの提案を否定されたために、自ら中古機の二軸混練機を購入し、ダミー金型の工夫を試行錯誤で行ってカオス混合装置を3カ月で完成している。
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ゴム会社に入社し、半年間の研修生活の後に研究所へ配属された。研修では、半年は試用期間で10月の配属後が本採用とか、2年間は査定がつかないから思い切り頑張ってほしいとか、企業人としての基礎を教育された。
研究所に配属されて一年間の新入社員テーマとして樹脂補強ゴムを担当した。指導社員は当方が初めての部下と言うことで優しく丁寧に指導してくださった。
午前中が座学で午後が自由に仕事ができる時間、という毎日だった。研修期間とこの指導社員のおかげで、残業代がつかないとわかっていても、毎日深夜まで仕事をして、徹夜まですることもあった。
今で言うところの「やりがい詐欺」状態と言われるかもしれないが、この時の3ケ月は混練について生の貴重な勉強の機会でもあった。
「ロール混練ではカオス混合が行われているかもしれない。それを連続式混練機で実現できるのは君しかいない」と言ってくださった指導社員は、本気で言われたのか冗談だったのか知らないが、少し信じてみた。
恐らくマンツーマンの朝の座学の時間によく居眠りをしていたので、気合を入れるための一言だったのかもしれない。しかし、カオス混合と言う響きは40年以上も耳に残っている。
ゴム会社では、やりがい詐欺状態の末、FD事件で転職したので、おそらくこの会社で出した成果、樹脂補強ゴム、燃焼するとガラスが生成して難燃化する技術、フェノール樹脂天井材、電気粘性流体の耐久性改良技術、電気粘性流体を実現できる傾斜粉体はじめ3種の粉体技術、ホスファゼン難燃性油、30年続いた高純度SiC事業立ち上げについて特許等を証拠に訴えたらそれなりに報われたかもしれないが、訴えていない。
樹脂補強ゴムやフェノール樹脂難燃剤は、一人で担当していたわけでもないので、という理由からではない。これらの仕事で確実に自己実現できたからだ。
FD事件の舞台となった電気粘性流体の仕事ではいじめと言ってもいいような状態で、業務を担当しながら業務情報の詳細を見せていただけず、カヤの外で仕事をさせられた。
しかし、そのおかげで未知の業務で最先端の情報を得る方法を編み出すことができた。インターネットなどない時代である。すべてポケットマネーで活動しておりこの時の領収書もとってあるのでこのお金ぐらいはゴム会社からもらいたいと思っているが時効である。
ほとんどゴム会社では報われることのない、むしろ労働者としては大赤字状態だが、それでも「やりがい詐欺」と会社を訴えなかったのは、お金に代えがたい「知」を大量に指導していただいたからである。FD事件で退職と言う決断ができたのも当方を指導してくださった多くの方がいたからである。
セラミックスのキャリアを活かせない写真会社へ転職したのは、ヘッドハンティング会社から技術マネージメントができればよく、専門性は問わない、と言われた。200万円前後年収が上がる条件と将来の約束を提示されての転職だった。
転職先では、転職後にリストラとかその後会社の合併とか散々の状態で転職時の約束など反故にされて、出した成果に対してもそれはマネージャーとしての成果ではないと言われ、うやむやのまま。
この会社ではやりがいが無くなるような日々だったが、会社が倒産しそうだったので必死で働いた。管理職としてこのような感覚を味わえたのは貴重な体験かもしれない。
その結果、酸化スズゾルを用いたフィルムの帯電防止技術、インピーダンス法によるフィルム評価技術、フィルムの表面処理から射出成型まで環境対応高分子技術、ポリマーアロイコーティング技術、有機無機複合ラテックス技術、ホスファゼンの写真感材への応用技術、その他PPS中間転写ベルトやシリコーンLIMS改良など20年間十分すぎるぐらい貢献できた。
しかし、同じ時期に転職していた10歳年上の人ほど処遇されていない。この方は定年退職まで毎日何をされていたのか知らないが、会社の倒産リスクの高い情報を見ても我関せず、たいした成果を出さずに良い処遇を受けていた。
当方も最初はよい処遇だったので気がつかなかったが、日本のサラリーマンはどのように働けば出世できるのかと言う見本になるのかもしれない。ただし、日本のGDPはバブル崩壊後停滞したままである。
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本日広島戦で日本ハム吉田輝星投手が一軍デビューする。その采配にチーム内から疑問の声が上がっているという。
原因は、二軍での成績がパッとしなかったことと、今回の一軍昇格のテストに相当する二軍戦で6点も献上していたからだ。
しかし、栗山監督はチームの雰囲気を変えるために彼の一軍登板を決めた。これは、リーダーとして大変リスクのある選択である。
かつて同じ選択をして大失敗をしていても、同じ選択をする栗山監督に当方は「リーダーがんばれ」とエールを送りたい。
当方はゴム会社で高純度SiCの事業化シーズを生み出し、社長から研究棟の建設と2憶4千万円の先行投資を受けた経験がある。
そしてその期待に応え、住友金属工業(株)小嶋氏と出会い、高純度SiC半導体治工具のJVを立ち上げ、無事高純度SiCの半導体用治工具という分野へ進出することができた。
それまでは、ずっと特別扱いであった。しかし、その後業務をたった一人で担当しているにもかかわらず電気粘性流体のテーマも担当することになった。
そして、電気粘性流体の増粘問題のたった一晩で解決(特開平03-124794、特開平03-157498)や、電気粘性効果を示す粉体設計に関する重要技術(これは少し時間がかかったが特開平04-227796、特開平04-227996、特開平227997など)傾斜機能粉体や、微粒子分散粒子、コンデンサー分散粒子という実用性のある粉体開発を成功させている。
それだけでなく、その後Li二次電池難燃剤につながるホスファゼン難燃油の発明(特開平04-198189、特開平04-198190)まで成功させた。
その後この業務を担当したことで発生した事件で写真会社へ転職したが、かつて栗山監督が特別扱いをした斎藤投手は今でも日ハムで頑張っている。
この同じ経験をした「ハンカチ王子」は、「どの世界でも特別扱いはある。監督やコーチはしっかり立場や気持ちを理解しているはず。雑音など気にせず、チームの雰囲気を変えるスイッチとなれ」と激励していた。
斎藤投手の特別扱いは、今でも続くが、これは大切なことである。本部長が交代した結果、いきなり他の担当者と同じく会社の事業テーマを担当させられて大変苦労した(新しい本部長が力を入れた電気粘性流体の事業はその後消えているが高純度SiCの事業は30年続き昨年末名古屋の企業に事業譲渡された)。
それも高純度SiCの事業化テーマを一人で抱えながらである。2年間成果を出すために常識では考えられない仕事量を一人でこなさなければいけなかった。それも残業代0である。これは特別扱いというよりもいじめである。しかし頑張って言われた目標をすべて達成している。
例えば、最初に配合剤の入っていない耐久性のあるゴムを開発せよ、と命じられた時に、問題は、そこにあるのではなく電気粘性流体の設計が悪い、と回答したら、すぐに増粘問題を解決できる代案を持ってこい、と言われた。そこで一晩で増粘問題を解決しなければいけなくなった。
そのような状態で業務妨害を受けたのである。電気粘性流体の増粘問題を界面活性剤で解決できない(実際には上述したように一晩で解決できた)、と一年もかけて結論を出したチームの雰囲気を変えるだけでなく会社の癌となる悪人をあぶりだしたようなものだった。
もし本日の吉田投手の当番が良かったら栗山監督の株は上がるだろう。今年はハンカチ王子も少し調子が良い。開幕同様一軍に上がる日も遠くないと思う。
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昨日のNHK「いだてん」では、人見絹代が登場したり、日本女子体育大学大創設者が紹介されたり、と日本女子スポーツの発展史を紹介した物語である。
ところがそれをありきたりのドタバタ劇でまとめたような回であった。ハードル競技で本当に女子の肌の露出が大きな社会問題になっていたのか調べてみたが、インターネットで調べた限りドラマのような事件になっていない。
ゆえにドラマはフィクションなのだろうが、それならばそれで、日本女子体育大学なり人見絹代なりの物語を膨らませたほうが視聴者にはわかりやすく、またドラマとしての筋がとおったのではないか。
昨日は竹早女学校の封鎖事件で来週に続くとなったが、これがなぜここまでにならなければならないのかぴんと来ない。
視聴率の低迷が指摘され、関係者が物語を面白くしようと努力されているのはよくわかる。しかしそれがドタバタ喜劇とオリンピックに情熱を傾けた人たちの物語を足して2で割ろうとしているのが見えすぎである。
そして、その計算結果を間違えている。ありきたりのオチに工夫のない小噺の連続でつまらないのだ。たしかに東京オリンピック小噺という副題がついているが、年末までこの小噺をとても聞く気になれない。
恐らく視聴率は今後も落ち続け、5%以下になるのではないか。これだけの豪華キャストと東京オリンピック控えての番組でそこまで下落したらそれはそれで話題になると思われる。皆でこの番組を見ないように運動しても面白いかも。
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