簡単な帯電防止問題ならば、表面比抵抗の値をそれなりに下げてやれば解決できる。10乗のオーダーあればこの手の問題はそれほどの難問にならない。
ところが、表面比抵抗を十分に下げたのに、静電気の問題が起きると、途端に問題の解決が難しくなる。
有名な話がアメリカで40年ほど前に起きたという手術中の出来事である。帯電防止のために床はステンレス製だった。
金属性の床なので導電性があり、履物にもカーボンが用いられて導電性を良好にして静電気対策として完璧と思われた。
しかし、手術中に患者とメスの間で放電が起き、患者はショック死したという。この話は、静電気を御存じの方ならば伝説として聞かれていると思う。
すなわち、患者は誘電体でありベッドの上に孤立した状態だった。患者とベッドそして床への接続が不十分だったためである。
事故が起きてから、あるいは故障が起きてからその難しさを理解できるのが帯電防止技術である。あまりにも複雑な場合もあるので「帯電防止科学」ではないのだ。
ただし、幾つか鉄則がある。すなわちノウハウというもので、それをどのように伝えてゆくのか、日々苦労して考えている。悩んでいる人にはご相談に乗ります。
カテゴリー : 一般 電気/電子材料 高分子
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どんどんたまってゆく福島原発汚染水の処理方法を巡って、大阪市が手を挙げた。大阪湾で放水する案である。
自治体の首長がたまりかねて提案したアイデアだが、果たして実現するかどうかである。
そもそも現在は放水しても問題のない水を貯蔵しているような状態と、なぜ皆言わないのか。
前環境大臣はコストを考えて福島で放水すると発言し、炎上した。大阪で放水するにしても他の自治体から賛同が得られない場合にどうするのか?
環境問題の難しさは、100%安全と科学的に証明することができないケースが多い点である。問題解決に「合意形成という非科学的方法」に頼らざるを得ない。
もし大阪で放水することになってもコストの問題が出てくる。安いタンカーで運搬するにしても片道分の運送費ではなく往復かかり、陸路と比較し経済的かどうか。
学会では電気分解のアイデアが出されている。電気分解では、汚染物質は放出されないという。問題は電気代だ。電気分解に必要な電気代が、大阪までの運送費と比較して安ければこの方法が良い。
仮に運送費よりも高かったとしても電気分解処理を行う意義がある。燃料となる水素を取り出すことが可能だ。未来の水素社会を睨んで新しい産業のインキュベートする機会として汚染水処理を活用してはどうか?
せっかく松井さんが良いアイデアを出してくれたのだ。これをたたき台として、福島汚染水処理コンペを行ってみたら面白いのではないか?
汚染水が意外にも宝だった、と言うことになったら、というよりもそのような視点を持つ必要がある。実は環境問題の良い解決法というのは、ゴミを宝に変える技術開発だ。
当方は廃PETボトルにフェノール樹脂基盤など5種類のゴミを混ぜて、射出成形可能な難燃剤を使用しない難燃性環境対応樹脂を開発した実績を持っている。
工場から出るごみを有価物に変えてゼロエミッションを目標にしたのだ。環境問題の良い解決法は、問題として捉えるのではなくチャンスととらえることが重要だ。
蛇足だが、廃PETボトルで複写機用環境対応樹脂を開発するために、2010年に早期退職する予定を2011年3月11日に退職日を設定し、睡眠時間を削りながら老体に鞭うち必死の努力をした。開発に成功し、2011年3月11日午後3時から開かれる当方の最終講演の準備をしていたら、ぐらッときて退職記念パーティーも無くなり、会社に泊まることになった。最終講演では廃ペットボトルで開発された環境対応樹脂の自慢話もする予定だったが、自慢話さえもできなかった。もちろんこの開発成果の報酬を写真会社からももらっていない報われない仕事となった。会社に貢献しても報われない状態、と嘆いていたら元部下が皆に配られた社長賞の記念品を送ってきた。これには感動した。
』
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先日安価なセミナーについてご紹介したが、本日は企業に出向く出前セミナーについて紹介させていただきます。
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起業してから、海外も含め高分子技術から問題解決法まで、各種のセミナー講師を経験した。
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そのパワーポイントもデータベースとしてかなりの量になった。特に高分子材料については、一般の教科書に書かれた内容をすべて含んだ技術の集大成になっている。
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下記に一例を紹介するが、ご希望の技術について出前セミナーを行いますので弊社へお問い合わせください。
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記
1.パーコレーション転移の制御について
帯電防止薄膜と中間転写ベルトの開発経験から、技術説明をいたします。セ
ミナーでは、当方のシミュレーション結果が好評です。Wパーコレーション
技術についても紹介します。
2.高分子材料の難燃化技術
ポリウレタン発泡体や複写機外装材の開発経験から、炭化促進型難燃化技法
と溶融型難燃化技法について開発技術を講演します。
3.高分子の劣化・破壊・寿命予測
ワイブル統計を中心に、アーレニウスプロットや時間温度換算則による予測
法など紹介します。
4.高分子誘電体設計
情報通信で5Gが注目され、高分子材料の誘電率制御が話題になっていま
す。電気粘性流体を完成させた傾斜粉体の開発経験を基に、誘電体論の基礎
から講演します。
5.その他
高分子材料のタグチメソッドや、熱伝導性高分子開発、防振ゴム材料の開発
有機無機ハイブリッドの開発、ラテックス技術の開発などこれまでに当方が
セラミックスから高分子まで材料開発した経験を公開します。
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寿がきやが、20%の店舗の閉鎖を進めているという。寿がきやスーちゃんラーメンは名古屋のソウルフードだ。
ラーメンブームの時代になぜ、という疑問が出てくるが、320円という価格に原因がありそうだ。
昨今の人手不足で人件費が高騰し、採算が悪くなったようだ。昔からアンパン2-3個分の価格で頑張ってきた。
魚介と豚骨の今では取り柄が無いようなスープだが旨い。子供の頃はごちそうだった。寿がきやはラーメンと甘味処を構えていて、OLのファンが多かった。
子供の頃、休日に10歳上の姉がよく連れて行ってくれたのだが、あんみつとラーメンと言う組み合わせは、今もあるのか?
カテゴリー : 一般
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弊社の事務所において土曜日の午後、安価なセミナーを企画したいと考えている。時間は、3時間程度で6人程度の少人数で質疑応答にも配慮したセミナーである。
開催日を土曜日に設定したのは、個人による参加を重視しているからで、平日行われるセミナー会社への配慮である。また料金も個人で支払うことが可能な上限程度に設定したいと考えている。
セミナーの内容は、高分子材料の基礎事項から応用編などを考えているが、当面は勉強のしなおしを考えている中堅以上を対象に、高分子の基礎事項をテーマにする。
ただ、PRにお金をかけたくないので、この欄の読者をとりあえず対象にして参加者についてどれだけ期待できるのか市場調査をしたい。
もし読者の中でこのようなセミナーに参加してみたい方は、弊社までメールをお願いしたい。
なおその時に、1.セミナー参加費用の希望額(無料は受け付けません)、2.セミナー内容の希望を書いていただきたい。
ちなみに、コストの問題から講師は小生一人なので、セミナー内容は材料関係とマネジメント、ドラッカー論、科学と技術論、問題解決法等とさせていただきます。
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当方が社会人になった時の研修では、マズローの5段階欲求について人事部研修担当課長から説明された。
高校時代からドラッカーを読んできて、貢献と自己実現を働く意味として信じてきたので、物心ついてからマズローの一番てっぺんに自分がいたことにびっくりした。
愛の欲求や承認欲求をすっとばしていたことに気がついたわけだが、最近はこの5段階ではなく幸福学が流行しているそうだ。
要するに幸福になるには、「やってみよう」「感謝しよう」「何とかなる」「ありのまま」の4つの因子が重要という流行りものだ。
この4つの因子なら、流行する前からというよりも小さい時から母親に言われて実践してきた。それでも長い人生において不幸は訪れるのである。もっとも一時的に不幸になったとしても、楽観主義の当方は、すぐに幸福に戻る。
だから、独身でいても幸せだった。ただ、いつも遊んでいた仲間が次から次に結婚して、仲間を遊びに誘いにくくなったので慌てて30過ぎに結婚したのだが、確かに結婚生活は独身時代よりも幸福である。
最近は独身者が増えてきて、そのため少子化が加速している。夫婦でいることが最も幸せという価値観の社会に戻らない限り、少子化を止めることができない。
子供が減り続ける社会は、それだけでも不幸なのではないか。この点を昨今の流行の幸福学はどう説明しているのだろう。
このまま減り続けたら、日本民族が絶滅危惧種となる時代が来るかもしれない。現代の幸福学は、個人の幸福に主眼が置かれているが、社会全体の動向も加味したものでなければならないはずだ。
実は、そのタイトルこそつけていないが、ドラッカーは知識労働者の時代の幸福について著書の中でいろいろと指摘している。
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シリカゾルをミセルとして用いるアイデアを実用化したのは1993年である。また、金属酸化物ゾルをミセルとして用いる科学論文が初めて発表されたのは2002年である。
科学よりも技術が先を行っていたのだが、この技術コンセプトは、ドラッカーの問題解決法の成果ともいえる。
1991年に写真会社へ転職した。この時コアシェルラテックスが学会でも話題になっていた。ライバル会社の優れた技術であり、転職した写真会社でもこの技術について特許抜け技術がテーマに設定されていた。
このコアシェルラテックスは、ゼラチンの高靭性化技術の決定版として捉えられていた。
すなわち、ゼラチンを改質するときに、シリカゾルとラテックスを用いるのだが、シリカゾルとラテックスを混合した時に、どうしてもシリカゾルの凝集がわずかに生じる。
ゆえに、コアシェルラテックスにしてしまえば、ラテックスとシリカゾルを混合するプロセスや、そのプロセスでシリカゾルが凝集するのを防ぐことができる。
ただし、この技術には欠点があった。すなわちシリカゾルをゼラチンに添加するのは、ゼラチンの硬度を上げるためだが、ラテックスで包んだためにその補強効果が下がってしまう。
だから、コアシェルラテックスはゼラチンの高靭性化手段の決定版ではないのだが、このような技術が提示されるとそれを越えるアイデアを考え出すのが難しくなる。
このような場合にどうするのか。いったん目の前の解を忘れ、本来の「あるべき姿」を真摯に考えることが重要である。
当方はホワイトボードにそのあるべき姿の図を描いたところ、担当者の一人が、すでにできていた、と叫んだ。これが昨日書いた実際の現場の姿である。
目の前の問題について、「あるべき姿」と現実との乖離を明らかにし、あらためて正しい問題を考える、これはコーチングに有効である。
カテゴリー : 一般 高分子
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目の前に問題がある時に、その問題の解決策を考えようとするが、ドラッカーはその姿勢に問題があると指摘している。
必ずしも目の前に見えている問題が、正しい問題とは限らないからだ。そこで、まず正しい問題を考えることから開始せよ、とドラッカーは教えてくれる。
このドラッカーの教えは、科学でいえば、目の前の問題に対して仮説を立案せよ、に相当するのかと言えば、全く違うのだ。
まず、問題そのものを探せと言っている。これが慣れないと結構難しい。また、解が一つ出ている場合には、もうだめだ。
その解が唯一という呪縛から逃れられないだけでなく、その解が他の問題の解でもあることに気がつかない。それは研究開発シーンで部下を指導した時にも実感している。
例えば、ゼラチンの改質にコアシェルラテックスを使用するアイデアがライバル会社から特許として多数出願されていた。
ゼラチンの脆さを改善するために、シリカゾルとラテックスとを併用するのだが、シリカゾルへラテックスを添加した時にシリカゾルの凝集が生じる問題があった。この問題を解決するためにコアシェルラテックス技術が生まれている。
確かにシリカゾルをラテックスで包んでしまえば、シリカゾルの凝集は絶対に起きない。これは、シリカゾルが凝集するという問題を考えた回答である。
ただし、この回答には一つ欠点があり、ラテックスでシリカゾルを包んだ結果、シリカの補強効果が少し落ちるのだ。すなわちシリカゾルを多めに添加する必要があった。
そもそもシリカゾルとラテックスが別々に添加されるプロセスが問題として捉えると、すこし対策が変わってくる。すなわち最初から、シリカゾルとラテックスが共存したコロイドをゼラチンの改質に使えばよいことになる。
この問題を提案した時に、ゼラチンとシリカゾルラテックス共存コロイドとを混ぜたときに、シリカゾルの凝集が起きるかもしれないから、やはりコアシェルラテックスの方が良い、という意見が多数出てきた。
シリカゾルの凝集問題ばかり考えているから、コアシェルラテックスが、シリカゾルとラテックスを別々に添加している問題を解決した一つの答え、という視点がなかなかできない。
すなわち、コアシェルラテックスという解がシリカゾルの凝集問題ではなく、プロセス問題を解いた解という見方がなかなかできず、コアシェルラテックスから離れられない。
新たな視点で問題をとらえなおすことは、科学の仮説設定よりも難しいのか、といえばそうではない。慣れれば簡単である。ただし、慣れるまでにはあるコツが必要だ。弊社の研究開発必勝法ではそのコツを公開している。
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バブル崩壊後の日本の状況は、GDPに現れているように、停滞状態と言ってよいような状況だ。
しかし、国内企業の生き残りのための努力は凄まじいものがあり、30年前と比較すると大きく変貌した企業とそれほどの変化のない企業に分かれた。
世界は、と言えば、香港のデモを見ると驚くのだが、中国の変貌ぶりである。天安門事件について、未だに記憶として残っているだけに不思議さにも見えてくる。
一方、ロシアは、エリツインの登場で大きく変わるかと思ったら、ソ連に逆戻りしているように見えたりする。
少なくとも北方領土の扱いを見る限り、ソ連の覇権主義を思い出させる。日韓関係では、まるで強引に時計の針を逆戻りさせようとする力を感じる。
このような流れの中では正しい問題を見失いがちである。少なくとも30年前に比較して日本が危ない状況にあることは確かだ。
領土問題では、北方領土だけでなく竹島も奪われようとしている。「日本の領土竹島を韓国が不正に占拠している」という事実を「竹島に韓国軍が常駐している」という事実の記述では、認識の違いが生まれる。
旧民主党系の方々は、後者の認識のようである。認識の違いは誤った問題を解くことにつながる、とはドラッカーの言葉である。
今、日韓関係が最悪の事態になっている、という認識は皆同じだが、その認識から生まれる問題設定は様々で、注意をしていないと日本という国がおかしくなる。
「戦争をして取り返す」と言っている若い国会議員は、憲法を理解していないと思われるが、事実の認識としてはそのような結論が導かれてもよいような問題であり、世界の動きである。
戦争をしないで取り返すにはどうしたらよいのか、これ自体さえ世界の潮流を見ると答えが出てこない。
根気よく戦争を避けた手続きを積み上げるより方法が無い、ということだけは共通認識として持ちたい。戦争をさけるという条件設定ができるためには正しい歴史を学ぶ必要がある。
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8月31日〆の請求書について、請求書が9月4日発行の日付で届いた。8月31日に3件支払いの手続きをしたのだが、1社だけ請求書が再発行されて届いている。1社は受領書が届いた。1社は受領書の発行のない会社である。
8月31日は土曜日で、銀行の営業日ではない。おそらくお金の引き落としが9月2日になったため、請求書が再発行されたのだろう。
しかし、その請求書の再発行日が9月4日というのは間抜けである。9月2日に引き落としになっているはずなので、その支払いを確認していません、と言っているようなものだ。
さらに、このような請求書の再発行では、「すでにお支払いのお客様にはお詫びします」とかなんとか再発行のお詫びが一言書かれているが、この会社は高飛車で、その一言も書いていない。
おそらく、お客様第一の会社ではないのだろう。業界でトップメーカーで盤石な事業をしている思い上がりかと思ったら、そのような会社ではない。むしろ慎重な活動をしなければ市場を失うようなポジション4番手のメーカーである。
もっとお客様にきめ細かく対応しなければいけない会社である。BtoCの事業をやめてBtoBに事業モデルを変えると、何年か前に言っていたのを思い出した。
BtoBならばこのような不遜な請求書が許されると思っていたら顧客は逃げる。会社相手でも請求書を見るのは人間である。その会社の経理担当者だ。
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