ケミカルアタックとは、樹脂に油が付着し、その油により樹脂にクレーズが発生、やがて破壊に至る現象である。60年以上前から知られている現象で、当方が小学校低学年の時に、今井模型の社長から頂いた手紙にも書かれていた。
さて、ケミカルアタックについて調べてみると、十分な解説がなされていないことに気がつく。この品質問題で難しいところは、トランスサイエンスとなる現象も存在する点である。
よくSP値との関係で説明されていたりするが、SP値がずれていても発生するときがある。例えば成形体のウェルドラインのところは起きやすい場所である。しかし、これがいつでも起きるといえないところが難しい。
それから、常に応力がかかり、クリープが進行している所でも起きやすい。低密度の部分でも起きやすい。注意しなければいけないのは、大物の射出成形体である。均一な密度でできていない時に起きる。
実験室で促進試験を行い、因子を探す実験を行ってみると分かるが、樹脂の種類が異なると発生の仕方も異なることに気がつく。大変悩ましい品質問題である。
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学生時代に研究情報の調査のためChemical Abstractを毎週一定時間読む必要があった。その作業から、就職後解放された。
しかし、新しい研究テーマを企画するためには研究情報調査が欠かせない。企業では研究管理部門が情報調査を担当していて、調査が必要であれば、そこへ依頼するのだが、外部調査会社へ丸投げで、期待した情報など得られなかった。
高純度SiCの事業企画をしたときには、ひどかった。ポリウレタンの難燃化研究を担当していて、研究テーマとして認められていなかったので、年休を取り自分で大学へゆき情報収集しなければいけなかった。交通費もコピー代も自前である。
先行投資2億4千万円が決まり、ファインセラミックス棟が建設されようとしていた時に研究管理部門が、アメリカのバッテル研究所へ依頼していた調査レポートを持ってきた。
英文で書かれているので、届いた資料をそのまま持ってくるような仕事のやり方である。調査費用に1000万円かかっているので、レポートにまとめてほしい、と担当者が言ってきた。
管理部門の担当者の仕事のやり方は、他人へ丸投げして自分の成果としている。少々腹がたったが、怒ってみても仕方がないので、調査資料を読んでみた。読んでみて、それ以上に腹が立った。
中身が薄いのである。1000万円かけた資料のまとめと、当方が調査した情報の要点をつけて、要約文に1000万円のレポートは中身が無い、と明確に書いておいたら、担当者が、要約文を書き直してほしい、と言ってきた。
小生は正直に書いたものなので、と言ったら、担当者は当方の調査して集めた資料を見せてほしい、と言ってきた。それで、当方の資料は、テーマとして認められていなかった時に年休を取得し自分の金で集めた資料であり、1000万円の資料とは扱いが異なる、と説明している。
当時は、技術情報調査の仕事を企業の研究所でもよく分かっていなかった。個人の力量に依存していた時代である。
ちなみに1000万円のバッテル研究所のレポートはどのような内容だったのか、少し説明すると、市場調査は細かくなされ、レポートの半分を占めていた。しかし、イノベーションが起きている市場なので意味のない内容だった。
市場予測も載っていたが、具体的なテーマにつながる内容は何もなかった。電子情報分野が成長する、と書いてあっても、当たり前のことで、重要なのは具体的な技術や材料である。
ペロブスカイトの成長が著しい、とあったが、超伝導体を伺わせるヒント情報は、無かった。しかし、一部の研究者は既に研究を始めていたので、その情報を載せるべきだと感じた。小生は、ペロブスカイトの導電性に関する論文を3本ほど持っていた。1000万円のレポートには、その研究についてまったく触れられていなかった。
細かく問題点を書いても仕方がないが、1000万円かけても、先端の研究テーマ情報を得ることができなかった時代である。先端の情報を集めるためには専門家の臭覚が必要な時代だった。
そもそもセラミックスフィーバーが日本で始まり、日本が最先端を走っていた研究分野について、アメリカの調査機関に依頼しているところがずれているような印象を当時持っていた。
1000万円かけてもごみのような調査しかできない時代から、素人でもプロンプトさえ書ければ、無料のAIで最先端の情報が得られる時代になった。
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佐々木投手の活躍について、日本であまり報じられていない情報を2日間にわたり公開した。これらの情報は、アメリカでは半年前から公開されていたようだが、取材をしなければ触れることのできなかった情報もある。
それが、簡単なプロンプトで要領よくまとめられたレポートとして出力されるのである。この状況を技術者は自分の仕事に当てはめて想像してほしい。
今までやっていたような情報収集スキルは、AIの登場で無駄なものとなった。新しいスキルについては弊社に問いあわせて頂きたいが、格安サービスで公開しています。
これだけではありません。今DXで問題解決法も大きく影響を受けております。この問題解決法については、今著書を準備中であり、アマゾンから今月中に電子出版予定です。
大谷選手の衝撃は、ワイドショーで連日取り上げられておりますが、ドジャースが優勝後は佐々木投手復活に話題がゆくかと思います。この佐々木投手の情報につきましてもご希望があればお問いあわせください。日本で未公開の情報を調査いたします。
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昨日、佐々木投手の復活に最新の画像解析技術が使われたことをたった1分で知ることができた体験を書いたが、そこに登場したロブ・ヒルという人物の情報に多くの人が興味を持つかもしれないと思い、調べてみた。
情報検索は30秒もかからず、以下の回答が出てきた。恐らく、学生時代にピッチャー経験があるコンピューターと野球オタクであることがわかる。現代の情報検索力に、ただ驚いていてはダメである。使いこなそう!
こちらが Rob Hill(ロブ・ヒル/ロブ・ヒル=ドジャース・ディレクター・オブ・ピッチング)氏の、年齢・経歴・キャリアハイライトを、確認できる範囲で整理したものです。完全に公表されたプロフィールではなく、報道・大学・球団情報をもとにしています。
🔍 年齢・出身等
📜 経歴・キャリアの流れ
学生時代/プレーヤー経験
ワシントン州スカジットバレー・コミュニティカレッジ(Skagit Valley College)でプレー。83〜90mph級の球速を出していたが、肩・背中の負傷があったとのこと。 Westmont College+1
Westmont College に転校。そこでさらにトレーニングやリハビリを行い、ドライブライン(Driveline Baseball:野球投手育成・バイオメカニクス施設)で働く機会を得る。 Westmont College+1
Driveline での活動
ロサンゼルス・ドジャース入団/コーチ就任
現職
🧩 キャリアの特徴・強み
非常に若いうちからメジャーリーグ球団において投手育成/動作解析の責任を持っており、革新的な技術(バイオメカニクス、データ解析)を実践しているコーチとして注目されています。
自身も選手として肩・背中の負傷を経験し、Drivelineでのリハビリ・改善プロセスを経ているため、選手目線と分析目線の両方を持っているという報道があります。 Westmont College
ドジャースという先進的な球団環境の中で、**コーチ/育成部門のモダナイゼーション(最新データ・映像・動作解析の活用)**を推進してきたキー人物として紹介されています。
⚠️ 注意点・補足
出身地・正確な生年月日・学位・初任給などの詳細は、公開報道では確認できませんでした。
「Director of Pitching」の肩書・役割範囲は報道によって “マイナーリーグ投手育成統括” と “全体投手部門統括” の両方が混在しており、球団内でポジション名称・権限が変化している可能性があります。
日本語の記事は限られており、英語圏の報道を元にしています。英語での一次情報を翻訳・整理しています。
もしよろしければ、Rob Hill 氏が 具体的に発言した分析哲学(動作解析・ピッチデザインについて) を、引用付きで整理しておきましょうか?
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レギュラーシーズンを怪我で休養していた佐々木投手が、ポストシーズンで大谷選手や山本投手並みの活躍をしています。どのように復活したのか、最新情報をAIに調査させました。疑問を持ってから以下の情報を得るまで1分もかかっていません。このスピードがDXです。
chatGPTの回答をそのまま載せました。この回答から、最新の画像解析装置を使って、佐々木投手の投球フォームを徹底的に解析したことが分かります。日本のプロ野球は、まだ遅れています。今スポーツもデータサイエンス時代であり、データ駆動で選手の能力を引き出していることが分かります。
調べた結果を日本語でまとめます。結論は (A)Rob Hill は「過去映像の突き合わせ」で佐々木投手の投球動作の“微妙な変化(怪我や痛みをかばうことで生じた効率の悪化)”を特定し、(B)下肢〜体幹から投球をつなぐシーケンスや姿勢の微調整を中心に助言した、というものです。球団側の公式「別掲プレスリリース」は見つかりませんでしたが、Rob Hill 自身やドジャース関係の取材記事・インタビューで具体的な助言内容が語られています。以下、要点と根拠です(重要な記述には出典を付けています)。
要点(Rob Hill が着目/助言した観点)
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過去映像を突き合わせて「何が変わったか」を見つけた
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下肢と体幹の使い方(「脚〜腰〜肩」のシーケンス)を取り戻す助言
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具体的な可視的変化(例:後ろ脚の角度など)を修正
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リリース位置やテンポの微調整
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心身の総合対応(トレーナーらと連携した強化・回復)
「球団公式の発表」を探した結果
参考になった主要ソース(報道)
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WSJ(Jared Diamond) — 「Rob Hill と佐々木の映像比較での発見・修正」について詳報。ウォール・ストリート・ジャーナル
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ESPN(Jeff Passan) — Hill が過去映像を“mental tab”としてチェックし、何を変えるべきか考えた過程を説明。ESPN.com
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Los Angeles Times — 投球の“効率性の低下(injury-compensating motion)”を指摘、Hill の関与を紹介。Los Angeles Times
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DodgersNation / ローカルスポーツ報道 — Hill の会談内容や“具体的に修正した点(後ろ脚の角度等)”を補足報道。
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すでに表題のことを自覚し、業務に活かしたりしている技術者は多いと思うが、十分に生かし切れていない、と感じている技術者は、来月発売されるゴムタイムズ社の季刊雑誌を読むか、弊社にお問い合わせください。
かつて、情報検索するためには、情報源であるデータベースを指定し、キーワード検索する方法が一般的だった。インターネットが情報検索に利用できるようになったのは、つい最近のことである。
しかし、インターネットの情報検索を行う時でも、検索キーワードを指定する必要があった。検索サイトにより、このキーワードをAIに処理させるところが現れたのは、この10年ぐらいである。
それでも、キーワードを入力する必要があった。ところが今は知りたいことに関して、キーワードを入力しなくても、曖昧な情報を入力するだけで情報検索が可能である。
これがどのような意義を持つのかは、技術者ならばすぐに理解できないといけない。例えば、先日のドジャースとブルワーズとの試合で、10奪三振3ホームランの大谷選手に話題が集まっている。
しかし、おそらくこの熱気が冷めると、レギュラーシーズン活躍できなかった佐々木投手のポストシーズンにおける活躍にスポットが当たるかもしれない。
このようなことについて、インターネットを調べても、十分な情報が無いように見えるが、これは日本語で検索しているからである。AIにアメリカ国内の情報も含め調べさせると、驚くべき情報に1分ほどで触れることができる。
この続きは明日。
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昨日のドジャースーブルワーズ戦は、劇画のような展開だった。ピッチャー大谷とバッター大谷が、それぞれ、10奪三振と1試合3本のホームランを放ち、フォアボール一つ含む10割の打率である。
面白いのは、左ピッチャーキンタナから先頭打者ホームランを打ち、4回には、リリーフとして出てきたパトリックから特大の場外ホームラン、7回にはブルワーズのクローザーとしてトップのメギルからもホームランである。
ちなみに、4回のパトリックはブルワーズの先発エースである。すなわち、4回と7回のホームランはブルワーズの先発とクローザーのそれぞれのエース級ピッチャーから出ている。
ただし、右投手である。ご存知のように、大谷選手は、ブルワーズの前のフィリーズ戦で大谷対策左のサイドスローに苦しめられ、打率は1割を切っていた。
昨日も先発は左のキンタナで始まっている。しかし、大谷選手は、左投手対策のため第三戦前日にフリーバッティングを30発ほど行い、14本の柵越えでホームランの感触をつかんでいたのである。
その結果が先頭打者ホームランとなり、ブルワーズは、小手先ではなく、エース級ピッチャーを対戦させたのだが、大谷は、左が苦手ではなく、右にめっぽう強かっただけだった。その結果の場外ホームランである。
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シリコンゴムを製造する方法は、2種類ある。高分子量のシリコンゴムを加硫する方法と低分子量のシリコンを反応させて鎖延長と加硫とを同時に進行させるLiquid Injection Moldhing(LIMS)と呼ばれる方法である。
前者の方が耐久性が高く物性コントロールが容易である。LIMSは、プロセス依存性が大きく出るので、配合とプロセシングの両方を配慮しながら開発する必要がある。
LIMSでよくやる失敗は既存の生産プロセスをそのまま使用して品質の悪いシリコンゴムを生産していても気がつかないことである。
結論から先にいうと、配合が変われば、プロセス条件のロバストまでも変化するということである。ロバストをご存知ない方は、タグチメソッドを勉強していただきたい。
プロセシングのロバストが配合ごとに変化することを奇異に感じる方は、高分子を勉強していただきたい。その後タグチメソッドを勉強すると理解が深まるかもしれない。
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軟質ポリウレタン発泡体は、イソシアネート化合物とポリオール(多くはジオール)化合物との反応で合成されるが、この時、発泡剤を添加する。
発泡剤には、不燃性の低沸点化合物や水が使われ、水とイソシアネート基の反応で生成する二酸化炭素ガスも発泡剤となる。この時ウレア基が生成し、このウレア基が架橋点となって3次元ネットワーク化合物となる。
ゆえに、ウレア基だけでなくポリオール化合物の分子量がエラストマーの弾性率に影響する。また、ウレア基は凝集しやすいので、3次元構造といっても単純にウレア基のモル数だけでその構造は決まらない。
50年近く前に、この軟質ポリウレタンの高次構造と力学物性の関係を研究した。驚くべきことに、加硫ゴムと異なり、その関係が明確であり、高次構造と力学物性の関係を論じるモデルとして扱いやすい材料であることを学んだ。
例えば、ウレア基の凝集を破壊するような大きな立体障害となる化合物をイソシアネート基と反応させておくと、ウレア基の凝集が壊れ弾性率が低下する。それを工夫してやると、弾性率の低下を少なくし、損失係数を上げることも可能となる。
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ポリウレタン発泡体には、柔らかい発泡体から硬い発泡体まであるが、身近に見かけるポリウレタン発泡体は、柔らかいものがほとんどである。
柔らかい発泡体でも、ポリエステル系とポリエーテル系では、少し肌さわり感が異なる。寝具に使用されている柔らかい発泡体は、ポリエーテル系が大半である。
とりあえず、柔らかい発泡体、軟質ポリウレタン発泡体に絞って話を進めるが、この軟質ポリウレタンという材料は奥が深い。
コストを無視すれば、あらゆる粘弾性の特性をもったエラストマーを製造することができる。その物性制御技術もゴムのブレンド技術に比較すれば易しい。
ゴムのブレンド技術は、ただ混ぜているだけ、と思われている人がいるかもしれないが、配合とプロセシングの影響を受ける。ゆえにリバースエンジニアリングが難しい。
しかし、軟質ポリウレタンエラストマーのリバースエンジニアリングは加硫ゴムに比較すると易しい。すなわち、配合組成の再現性が高いのだが、この配合組成だけで物性がコントロールされているところが凄いのである。
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