データの収集方法において、科学的方法と非科学的方法がある、と(1)で述べた。そして科学的方法では、「科学的」というフィルターをかけて現象からデータ収集する問題を指摘した。
科学の時代において、この指摘を奇異に感じる方がおられるかもしれない。しかし演繹法と帰納法の二つについて、データ収集の様子を想像していただければ理解していただけるのではないか。
「科学的」のもっともゆるいフィルターは、この両者の方法でデータ収集するケースであるが、帰納法だけでデータ収集しても良い。ゴム会社の研究所では、フィルターをかければかけるほど優秀とされたので、帰納法によるデータ収集はエレガントと表現する人もいた。
さらに、そこに根拠のある仮説がついていたならば、「天才」などと褒める人もいた。データサイエンスが進歩した現代では、このような天才には疑問符をつける鋭い人もいるかもしれない。
当方は科学こそ命と信じる集団が解いた電気粘性流体の耐久性問題について、そこに展開された否定証明をデータサイエンスを用いて、一晩でひっくり返すような成果を出したために、転職しなければいけない状況に追い込まれた体験がある。
30年以上前は、マテリアルズインフォマティクスのような手法を禁じ手としていた研究者が多い。それだけでなく、ハラスメントの嵐でつぶしにかかる風土もあったのだ。
イムレラカトシュは、時代により科学と非科学の境界は変わる、と述べている。いまは良い時代になった。弊社の問題解決法を身につけて研究者の働き方改革を目指されてはいかがだろうか。
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研究や技術開発において、データの解析力は必須である。この解析力には、二通りの流儀がある。一方、データの採取方法についても同様に流儀がある。
こちらは、業務経験などにも依存するので、何通りも流儀があるかもしれないが、大別すると解析力同様に二通りにまず分けることができる。
すなわち、データの収集法も、解析力も科学的流儀と非科学的流儀の二通りが存在する。ゆえにデータの解析力、と言ったときに4通りの流儀をすべて駆使できる人が、この力において高い能力を身に着けているといえる。
当方は20代にこのレベルに到達した。その結果、担当した業務はすべてアウトプットを迅速に出すことができた。ところが、ゴム会社の研究所では、科学的なデータ収集法で科学的な解析しかできない人が優秀とされた。
マテリアルズインフォマティクスがもてはやされる今の時代から思うと信じられない時代だった。それではそのような優秀な人は、どのような仕事のやり方で研究を進めていたのか。
科学的なデータ収集方法なので、現象から抽出できるすべての機能について調べているわけではない。これが理解できない人が多い。科学的というフィルターをかけた状態で現象からデータを収集し、研究を進めることが現象の一部の偏ったデータ(注)で結論を出そうとしていることに気がつくべきである。
研究所では、さらに仮説を立案できるのは高学歴の人物だけ、という偏見があり、学歴により出世に差がついた。博士ならばすぐに研究のリーダーとして処遇されたが、多くの博士はかわいそうなことになかなか成果をだせず、挙句の果ては否定証明を行って満足している人が多かった。
これは、仮説というフィルターをかけてデータを収集したときに、そこに解決へ結びつくデータが無ければ、すなわち外れのデータばかり収集していたなら否定証明となる。
(注)例えばフローリー・ハギンズ理論に従い、PPS・6ナイロン・カーボンの配合を検討したならば、そこから導き出される半導体フィルムは、紙のように脆いフィルムしか得られない。PPSと6ナイロンが相溶する、というアイデアは非科学的であるが、このような非科学的アイデアで研究を進めた時だけ、実用性のある高靭性の半導体フィルムを製造可能である。非科学的ではあるが、技術として成立し、それを応用した商品は18年経ってもトラブル無しで稼働している。これも実話であるが、次回は優秀な博士2名とその他高偏差値大学のスタッフ数名が1年かけて科学的フィルターによりデータ収集し、否定証明を展開した40年近く前の実話を紹介する。科学というフィルターが技術の可能性を狭めていることに気がつかない人は多い。科学は研究開発に大切な哲学であるが、それが技術の可能性を狭めるように活用してはいけない。トランスサイエンスの時代に科学ハラスメントに至っては言語道断である。
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Pythonのスキルは、それを身に着けていることが常識となった。マイクロソフトが今年8月にエクセルに実装すると発表したことにもそれが示されている。
恐らくデータサイエンスの知識も来年には常識となっているのかもしれない。マテリアルズインフォマティクスがこの10年騒がれたが、たいして難しい方法ではない。
早い話が、データ中心に相関を見出し、試行錯誤で問題解決しましょ、という学問である。データ解析の方法には2通りの流儀がある。
一つは、昔ながらの科学の方法であり、もう一つは第三次AIブームで騒がれているマテリアルズインフォマティクス(MI)である。
MIは、何も新しい方法ではなく50年近く前から企業では新QC7つ道具の一つとして実行されてきた。この10年の新しい点は、AIを使う点であり、大した話ではない。
来年3月日本化学会春季年会では、当方が43年前にデータ解析した方法と最新のPythonプログラミングによる解析方法との比較を行い、43年前のアルゴリズムが優れていた、という結果を報告する。
当方は、40年近く前には、CでSiCスタッキングシミュレーターを開発している。そしてSiCのポリタイプの謎をそのプログラムで一部解明した。今ならば、マテリアルズインフォマティクスとして発表されていただろう。
また、今Pythonを使ったなら、多数のモジュールのおかげで、プログラミングも容易だったと思われる。昔は狭いメモリー空間ゆえにガベージコレクションのルーチンまで作らなければならなかった。
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「Pythonで理解するタグチメソッド」の無料WEBセミナーを12月に行います。参加ご希望の方はお問い合わせください。
なお、当日使用するPythonのプログラム及びテキストをご希望の方は10000円で配布しております。本セミナーは12月中複数開講予定でおりますので、今週お申し込みの場合には、15日以降で12月20日(混練無料Webセミナー)を除くご希望の日を2-3日指定してください。
受講生の希望日を優先して設定する予定でおります。なお、Pythonの環境設定の資料を予習編として配布しますので、予習編の資料につきましてお問い合わせください。
テキストご購入の方には予習編を無償で配布しています。
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巨額の年俸を蹴って、自ら自由契約を申し出た巨人の中田選手の行き先が決まった。かねてより噂のあった中日である。今回中日は攻撃陣の大幅補強を行っているが、その中心となるべきバッターとして、問題児の中田選手を採用している。
外人で補強しなかったのは、時代の流れだろう。当たりはずれのあるメジャーリーグのバッターよりも素行に問題があっても日本人の方が期待できる。
今仮に、明らかなボール以外で常にバットを振り回したとすると、ヒットかファールか空振りの3事象が考えられ、ヒットになる確率は1/3である。
これはバッティングセンターでバットを振り回してみればわかる。当方は今でも7割近くは前にボールを何とか飛ばすことができる。野球選手ならすべて前に飛ばすことができるはずだ。
ところが3割バッターが難しいのは、そこに他の要因が働くからである。例えば、前にうまくボールをはじき返しても、ノーバウンドで捕球されたならヒットにならない。
くだらない話で申し訳ないが、中田選手がバッターとして才能があることは確かであり、来年の中日はAクラス入りを期待できるかもしれない。
しかし、チームワークはどうなるか。今年の阪神の優勝は一人のずば抜けた才能よりもチームワークの重要性を示したように思っている。来年の中日の成績で人材のチームに及ぼす影響を検証することができる。中田選手は来年も3割は打てると思っている。
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高分子の破壊と劣化のWEBセミナーを来年1月12日に開催予定で準備をしております。このセミナーは、20年ほど講師として招聘され講演してきました。
10年ほど前から一人で一日講演しているのですが、毎回講演内容の見直しを行っている、当方にとりまして効率の悪いセミナーです。理由は、1日でも時間が足りないためです。
先月大阪でこのセミナー講師を務めさせていただいて、はじめて全員からわかりやすかった、というご評価を頂きました。内容を1日におさまるように10年検討してきて初めてのことです。
今後この内容を基準にして、できるだけ多くの情報を詰め込めるように検討してみようと思っています。この分野は形式知が体系化されていないのでわかりやすく説明するのは難しい。
全員からわかりやすかった、というご評価を頂けたのは10年間の努力が実った結果と捉えています。
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今年度開催されました混練技術のセミナーの内容を一部見直し、来月12月20日10:00-16:00の予定で無料WEBセミナーを開催いたします。内容につきましては今週公開予定にしております。
昨年の法律の施行で再生材の活用が活発になり、高分子材料のプロセシングに興味が集まっております。混練プロセスが成形体に及ぼす影響について新たに加える予定でおります。
なお、テキストとセミナーの中で紹介しましたPythonプログラムにつきましては、有償(10000円)となります。テキストは電子ブック形式で提供いたします。
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ペットボトルに使用されているPETは、射出成形に適さない樹脂である。そのためフィルム成形やブロー成形用樹脂として使われている。
PETで射出成形を試みると、良好な成形体が得られない。表面の転写性が悪くガタガタになっていたり、金型の端まで樹脂が回っていなかったりと不具合が多い。
それだけではない。成形体の均一性が悪く、ふにゃふにゃな成形体となったりする。これは、290℃からゆっくりと温度を下げていったときの温度変化に対して、粘度が急激に変化するためである。
この急激な粘度変化は、結晶化が進行するためであるが、粘度上昇が起きる前は、シャバシャバであり、流動性が良好である。この特性は細かいところまで樹脂が流れ精密成型に向く。
PETボトルの回収材をそのまま、飲料用のPETボトルに用いる取り組みがなされ、一部の企業でケミカルリサイクルではない回収材を用いたPETボトルを飲料用に用いている。
しかし、できれば飲料用ボトルはバージン材で作っていただきたい。これは気分の問題であり、贅沢な望みかもしれないが。そこで、回収材の用途を増やすために、80%がPETで残り20%が、他の廃材高分子で構成された射出成形用の樹脂開発を15年ほど前に行っている。
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昨日の男子フィギュアスケートNHK杯は、すってんころりんと尻もちをついた選手が優勝し、完ぺきな演技をした選手が2位となる不思議な試合結果だった。
これは、素人が見ていて,おかしな結果と思った感想である。どちらの選手を応援しているわけではないが、2位の選手は、女子フィギュアスケート本田真凛選手との交際を堂々と宣言した選手である。
SPにおいて1位と2位は僅差であり、フリーの演技を見て逆転優勝したと確信した。最初の二つのジャンプはしっかり着氷しており、ビデオで再生してみても回転不足等はわからない。
しかし、GOEは0点であり「?」をいくつもつけたくなるような判定だった。採点について理解ができないまま、すってんころりんと転んだ選手が優勝するという不思議な結果に。
GOEという要素が伸びなかった、という解説がされたが、これには大いに疑問符が付く。素人には意図的に採点を操作したと感じるような結果であり、興味が消失した。
二位になった選手の演技は、全体からうけた印象では素晴らしかった。一つ一つの技について専門家ではないので不明だが、今年一年間の恋愛報告を審査員が批判した採点、と冷やかしたくなる。
以前にもNHK杯を見ていて採点に疑義がある試合があって、そのときもフィギュアスケートの協会から批判された選手の点が低かった。真剣にスポーツとして観戦しているファンにとってこのような採点には興ざめする。
今はビデオ機器など普及しており、あからさまな採点操作は、当方のようなファンでも気がつくことをお伝えしたい。昨日のような疑問の残る試合では、審査員団の説明が必要ではないか。
昨日の採点の詳細についてNHKの特別番組として放映しても面白いと思う(注)。素人には二位の選手の回転不足を理解できないのだ。何度ビデオを見ても1位の選手と変わらないジャンプの出来栄えに思える。採点状況の裏側を探っては楽しんでいるファンがいることをお伝えしておく。
二位になった選手には、「腐るな、SNSの写真を批判された結果と思いあきらめろ」、と激励しておく。本田選手との写真をSNSにアップロードする代わりに、練習風景のビデオをアップロードすれば採点が上がるかもしれない。
TVの同時解説と採点の結果との不整合もあり、昨日は、あまりにも日本的な茶番劇との印象を受けた。しかし、これがNHK杯で多いのも気にかかる。目の肥えたファンをバカにしたような採点は権威を落とすことも書き添えておく。
(注)フィギュアスケートをスポーツとして育成してゆくためにも昨日の採点の裏側について特番をすべきである。しかし、昨日のようなあからさまな採点操作では、特番も難しいだろう。彼女ができて女性ファンを獲得しにくい2位の選手を切り捨て、初々しい1位の選手を売り出したいという意図の見えた特番が作られるのかもしれない。羽生選手を育てたような展開がまた行われるのかもしれないが、それでは昨日2位の選手が報われない。
(追記)12月になってもNHK杯における宇野選手のフリーの演技について称賛する記事を見かける。当方もその余韻が残っているので記事を読むことになるのだが、あらためて当日の採点についてNHKは特番を組むべきだと感じている。フィギュアスケートというスポーツは芸術とスポーツとの両方の要素の入った競技であることを認識すべきではないか。
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今年の8月にマイクロソフトからExcel365にPythonが実装されるとの発表があった。マイクロソフト製品にはVBAが実装されているのだが、Pythonの普及からマイクロソフトはPythonを無視できなくなったのだろう。
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よく知られているように、VBAはBASICが基になったオブジェクト指向を実装している拡張言語である。ゆえにBASICよりも難しい。また、C#よりも不便である(個人的感想)。
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マイクロソフトの説明ではC#よりもVBAの方が易しいことになっているが、両者を使用してみるとC#のほうが易しくて便利である。VBAでできることは、すべてC#でもできるが、C#でできることがVBAでできない部分がある。
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それではPythonは、といえば、VBAやC#に比較すると、それほど高いスキルを要求されない。一応オブジェクト指向言語なのだが、使いやすさの観点でオブジェクト指向を使い、難解な点を無視してプログラミングができる、オブジェクト指向言語として中途半端さがあるからだ。
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この点に着目すると、Pythonのスキルに二段階あることに気がつく。すなわち、オブジェクト指向のスキルを身に着けたPythonプログラマーとそうでないプログラマーだ。
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後者であってもPythonを使いこなすことができる。但し、それなりの学習が必要になるが。12月の無料セミナーでは、オブジェクト指向のスキルを身につけられるような説明を行うが、そのレベルまでを目標とせず、使いこなすためのノウハウを提供する予定である。
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オブジェクト指向の良いところは、既成のオブジェクトを使いこなすだけならば、その部分の解説を丁寧に行えば、誰でも使いこなせるようになる点である。
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