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2013.02/04 迅速な研究開発を可能にするマネジメント<2>

迅速な研究開発を指向した場合に、昨日の事例にありますように、担当者の立場よりも管理職の立場のほうが、確実にスピードアップできます。すなわち、万能薬の一つは、管理職がどこまでリスクを負う覚悟をするかで研究開発のスピードが決まります。覚悟をするためには管理職がリスクの全てについて見えている必要があります。そしてその対策ができていることです。実は研究開発ではリスクとスピードの関係は明確ではありません。ゆっくり推進しても失敗する時には失敗します。現代は、市場参入機会が重要でむしろスピードアップしなければリスクが高まる不確実性の時代であることを管理者は悟るべきです。

 

高純度SiCの開発では、半年で立ち上げることも可能でしたが、最低限の基礎データが求められました。しかし、混練プラントの建設では、最低限の基礎データも無いままにプラント建設に走りました。管理職でありました私に自信があったからです。再生PET開発では、予想外の人的ミスがありました。しかし、周囲のバックアップに助けられ何とか製品化されました。

 

これもスピードが遅くても発生する問題ですが突発的な想定外の事態が起きた時の対症療法は万能薬になります。万能薬の2つめは組織風土の問題があります。迅速な研究開発では、スピードアップした分だけリスクが高まる因子が必ず出てきます。それをいつでもバックアップする風土が無ければ管理者は安心して迅速な開発ができません。もちろん推進している管理者の仁徳も風土同様に大切です。単なる暴走族の管理者であれば、周囲は見放します。仁徳は一朝一夕にできない悩ましい問題です。故ドラッカーが指摘したように真摯に生きる姿勢が大切です。

 

万能薬の3つめは、弊社で販売している問題解決プログラムです。このプログラムでは、クライアントのご希望により、上記万能薬の内容も盛り込んで販売しています。独特のコーチングも提案しております。詳しくは弊社へお尋ねください。

カテゴリー : 一般

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