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2013.02/25 高分子発泡体の難燃化

高分子発泡体の難燃化は、バルクに比較し密度が低く燃えやすいので難燃化は難しい。バルクと発泡体では、LOIはほぼ一致するが燃焼速度が異なるので、燃焼規格では異なる評価結果になる場合が多い。

 

あまりにも低密度であるとLOIもうまく評価できない場合が存在するが、23以上であればバルクも発泡体も評価結果が良い一致を示す。炭化型でLOIを24以上にする材料設計が可能であれば、発泡体でもうまく自己消火性にできる。21-24程度であると、炭化型でもうまく火が消えず、バルクでは自己消火性になるのに発泡体では自己消火性に材料設計するのに苦労する場合がある。

 

もしドリップが許されるならば、炭化促進型の設計をあきらめ、溶融型で設計した方が容易に自己消火性にできる。溶融型材料設計の場合には、バルクよりも発泡体の方が簡単である。

 

もし炭化型で燃焼速度も抑え自己消火性にしたい場合には、LOIは、少なくとも23以上にしなければならない。24以上であれば、かなり低密度の高分子でも自己消火性にできる。材料によっては21でも多くの難燃性規格で自己消火性になる場合もあるが、発泡体ではLOIと燃焼規格の自己消火性と一致しない場合が多いので苦労します。

カテゴリー : 高分子

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