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2013.03/01 弊社の問題解決方について<43>

高分子材料以外にも、遺伝子分野も同様の状況のようで、山中博士は躊躇することなく、答を先に決める方法や逆向きの推論、さらには宝くじ的消去法などKKDを発揮しながら成功を収めています。

 

興味深いのは、二十四個の遺伝子を細胞にすべて入れた時に遺伝子がどのようになるのかが科学的に不明の状態でも学生の提案による実験を許可していることです。そしてその実験に成功した学生は宝くじ的消去法を提案し、ヤマナカファクターを確定しているのです。

 

この著書に書かれた内容から、学生は工学部出身で生化学の研究については素人でしたが1年未満でも山中博士のKKDの一部が伝承されたことを伺い知ることができます。

<明日へ続く>

TRIZやUSITはじめこれまで提案されてきた科学的な問題解決法で各種問題を解決できイノベーションを起こす力があるならば、「あるべき姿」を最初に決める問題解決法や、KKDを見直す必要は無いでしょう。しかし、言葉では表現しにくいKKDやその他のヒューマンプロセスも動員してイノベーションを起こす覚悟をしなければ3.11以降激変した環境を乗り越えることは難しいように思っています。

 

不確実性の時代とか、誰も見たことの無い未来とか言われておりますが、自分達の未来ですから「あるべき姿」を描き、そこから逆向きの推論を行って、現在やらなければならないことをスタートしなければなりません。

カテゴリー : 連載

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