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2014.10/03 ROTELのアンプ(2)

10数年使用してきて壊れたのはケンウッドのアンプで、購入当時大ヒットした製品である。その前はオンキョーのインテグラという、やはり学生時代に有名なアンプであった。いずれも7万円前後の製品だったが、平成20年当時、7万円前後では過去使用してきた製品と同等のアンプが無かった。物価上昇を考えると当然かもしれない。

 

そこで10万円前後のアンプを探していたのだが、10万円前後のアンプでも満足できたのは、無名のROTELのアンプだけだった。ややメーカー名とデザインに不安が残ったが、視聴してこれまで使用してきたアンプに近い音がしたので購入した。

 

午前中から秋葉原でアンプ探しのため時間を費やし、家に着いたのは夕方5時であった。昼飯は食べる時間が無かったが、その日レコードを聞くまでは満足な一日だった。ROTELのアンプを自宅のシステムに取り付け、まずお気に入りのレコードをかけてみた。

 

音が悪い!高域が詰まったような音だ。まさかと思い、配線を調べたが、間違いは無かった。カートリッジはデノンのMC型で出力が低く、この影響かと疑い、オーディオテクニカのVM型にカートリッジを交換したが少し良くなるだけであった。

 

ところがCDを聞いたところ秋葉原で聞いた、心地良い音が流れてきた。店で頂いたカタログを見たところ、6万円高いRA-1070という機種があり、それはROTELのプリメインアンプの最上級の機種で、フォノ入力の優れたスペックが書かれていた。

 

RA-1062の場合には、RIAAの規格通り高域は15kHzでカットされており、上位機種のRA-1070では20kHzまで高域が伸ばされているのだ。そしてこのスペックは、今まで使用してきたどのアンプとも同じだった。

 

すなわちRIAAの規格通り作られたRA-1062では、レコードを聴くと、之までのアンプよりも音が悪く聞こえるのだ。すなわち価格の安いRA-1062では、アンプの品質を落とさないで、レコードのプリアンプの性能だけ削っていたのである。中身を見ても高級アンプに使用されている丸いトランスと、銅のバスバー、大きなコンデンサーなど価格を超えた品質の部品が使用されていた。

 

カテゴリー : 一般

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